2007年04月10日

菊地成孔+大谷能生『東京大学のアルバート・アイラー:東大ジャズ講義録・歴史編』

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月日がたつのははやいねえ。ちょっとサボっただけのつもりが、はやひと月。今日からボチボチ再開します。またよろしく〜。

ところで、遅ればせながら読みましたよ、『東京大学のアルバート・アイラー:東大ジャズ講義録・歴史編』。この本、おもしろいねえ。2004年に行われた東大(!)での講義をまとめた本ですが、こういう「通史」って、ありそうでない。

20世紀に登場した最後のモダニズムとしてのモダン・ジャズの勃興と終焉(ジャズの終焉ではありません)というジャンル横断的な視点は新鮮そのもの。音楽の記号化の歴史から見たバークリーの位置づけとか、いままで読んだこともないような話題がてんこ盛りです。

毎回、講義の冒頭で東大生とモグリを別々に挙手させるんですが、モグリのほうが多いんですね、しかもどんどん増殖する(笑)。でも、気持ちわかるなあ。こんな講義だったら、私だって聴きたい。

まず概略を説明して、音源を聴いて自分の耳で確かめ、さらに説明がつづき、、、という流れで講義は進みます。この音源の選択がふるっていて、グレン・ミラーからプレスリー、JBにいたるまで、その歴史的な立ち位置がよくわかる。ナディア・ブーランジェとかジョージ・ラッセルとか、名前だけは知っているけど、、、みたいな人たちが急にリアルに感じられて、いたるところに発見があります。

続編の『キーワード編』はただいまアマゾンから取り寄せ中。読んだらまたリポートしますね。



菊地成孔+大谷能生著
『東京大学のアルバート・アイラー:東大ジャズ講義録・歴史編』
(メディア総合研究所)

2005年5月21日 第1刷発行
四六判並製 266ページ
ISBN 4-944124-19-8

[Contents]
01. 十二音平均律→バークリ―・メソッド→MIDI を経由する近・現代商業音楽史
02. ジャズにおいてモダンとは何か? ビバップとプレ・モダン・ジャズ
03. モダンとプレ・モダン 50年代に始まるジャズの歴史化・理論化と、それによって切断された事柄について
04. 1950年代のアメリカと、ジャズ・モダニズムの結晶化
05. 1959〜1962年におけるジャズの変化 (1)
06. 1959〜1962年におけるジャズの変化 (2)
07. フリー・ジャズとは何からのフリーだったのか?
08. 1965〜1975年のマイルス・デイヴィス (1) コーダル・モーダルとファンク
09. 1965〜1975年のマイルス・デイヴィス (2) 電化と磁化
10. MIDI とモダニズムの終焉
11. 前期テスト
12. アフターワーズ 後書き対談

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2006年10月05日

菅原正二『ジャズ喫茶ベイシーの選択』

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一関のジャズ喫茶ベイシーの話題が出てきたので、オーナーの菅原正二さんの著書、『ジャズ喫茶ベイシーの選択:ぼくとジムランの酒とバラの日々』(講談社+α文庫)といきましょう。

私はふだん iPod & iTunes でジャズを聴いているくらいですから、オーディオには完全に素人なのですが、オーディオマニアの人たちには、「ベイシー詣で」という言葉があるくらい、菅原さんというのは、その道では伝説的な存在らしいです。

お聞かせ専門のジャズ喫茶の商品は「音」ですから、店主のみなさんがオーディオにかける意気込みたるや、ものすごいものがあるわけで、オーディオ知識ゼロの私が読んでも、
その奮闘ぶりに、思わず笑みがこぼれます。とくに大物ミュージシャンが来店したときの手に汗握る緊張感というのは、まさに真剣勝負。読みごたえがありますよ〜。

今回、この記事を書くためにアマゾンを検索していたら、菅原さんの新刊が出ていたのですね。『聴く鏡 一九九四ー二〇〇六』(ステレオサウンド)私もさっそく入手して、いずれコメントを書きたいと思います。



菅原正二著
『ジャズ喫茶ベイシーの選択―ぼくとジムランの酒とバラの日々』
(講談社+α文庫)
ISBN4-06-256529-3
2006年6月20日第1刷発行

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