2007年06月21日

ジューン・クリスティ『サムシング・クール』

somethingcool.jpg June Christy - Something Cool

今から17年前の今日、6月の歌姫ジューン・クリスティがこの世を去りました。本名、Shirley Luster。1925年11月20日、イリノイ州スプリングフィールド生まれ。1990年6月21日、カリフォルニア州ロサンジェルスのシャーマン・オークスで死去。享年64歳。

アニタ・オディ(1944〜45年)、ジューン・クリスティ(1945〜49年、50年一時復帰)、クリス・コナー(52〜53年)と続く歴代ケントン・ガールズのうち、バンド・リーダー、スタン・ケントンともっとも長い時間をともにしたのがジューンでした(ジューン・クリスティという芸名をつけたのもスタン・ケントンです)。この2人、相当いい仲だったようで、もうすぐ結婚するんじゃないかという憶測も乱れ飛んだと伝わっていますが、46年、ジューンは突如ケントン楽団の同僚テナー奏者ボブ・クーパーと結婚して、ことなきを得ます(しかし、その後、ジューンはスタン・ケントンと2人きりで『デュエット』というアルバムを出しています。出会ってから10周年を記念した1955年の録音という手の込みよう。夫ボブの心境やいかに)。

ジューン・クリスティの代表作『サムシング・クール』は彼女のファースト・ソロ作品で、以後、彼女は18枚ものアルバムをキャピトルに残します。ピート・ルゴロの洒落たアレンジ(文句なしにすばらしいです。ひととおりジューンの歌声を楽しんだら、ぜひバック・バンドを中心に聴いてみてください。新たな発見がいっぱいあるはずです)で知られるこのアルバムの聴きものは、やはり表題曲〈サムシング・クール〉。抑制されたクールな歌声に、ほのかにただよう清廉な香り。もうメロメロです(笑)。

メンバーを見ると、ショーティ・ロジャース、フランク・ロソリーノ、バド・シャンク、ラス・フリーマン、バーニー・ケッセル、シェリー・マンなどなど、西海岸の名手がゴロゴロ入っています(もちろん夫ボブ・クーパーも)。それもそのはず、ジューン・クリスティとアレンジャーのピート・ルゴロが在籍したスタン・ケントン楽団は、ウディ・ハーマン楽団と並び称される2大モダンジャズ・ビッグバンドで、戦中から戦後にかけて、クール〜ウェストコースト派のインキュベーター(卵をかえす「孵卵器」)としての役割を果たしたことで知られています。

さて、この『サムシング・クール』。実は、53年から55年の6つのセッションをまとめたモノラル盤(Capitol H/T 516)と、まったく同じ楽曲を60年4月26〜28日の3日間で取り直したステレオ盤(Capitol ST/SM 516)の2種類があって、モノラル盤はジューンが目を閉じている2色刷りのジャケット、ステレオ盤は目を開けているカラー(4色刷り)のジャケットとなっています(CD化に際して、両者が混同されたものも出回っているようです)。

and i am dumb のクマキチさんも書いていますが、Wikipedia(日本語版)の記事がとてもよくまとまっていて、参考になります。英語版よりくわしいのがうれしいですね。

 

June Christy "Something Cool"
(Capitol H/T 516)

June Christy (vocal)
Pete Rugolo (arranger, conductor)

#1 (Recorded in Hollywood, CA; August 14, 1953)
Maynard Ferguson, Conrad Gozzo, Shorty Rogers, Jimmy Zito (trumpet)
Milt Bernhart, Herb Harper, Tommy Pederson (trombone)
George Roberts (bass trombone)
Gus Bivona, Bud Shank (alto sax)
Bob Cooper, Ted Nash (tenor sax)
Chuck Gentry (baritone sax)
Jeff Clarkson (piano)
Barney Kessel (guitar)
Joe Mondragon (bass)
Frank Carlson (drums)

#6 (Recorded in Hollywood, CA; December 27, 1953)
Conrad Gozzo, Frank Beach, Ray Linn, Ray Triscari, Uan Rasey, Ray Anthony (trumpet)
Nick DiMaio, Dick Noel, Tommy Pedersen, Dick Reynolds (trombone)
Skeets Herfurt, Wilbur Schwartz (alto sax)
Fred Fallensby, Ted Nash (tenor sax)
Chuck Gentry (baritone sax)
Paul Smith (piano)
Tony Rizzi (guitar)
Joe Mondragon (bass)
Alvin Stoller (drums)

#2, 3, 9 (Recorded in Hollywood, CA; January 18, 1954)
Maynard Ferguson, Conrad Gozzo, Shorty Rogers (trumpet)
Milt Bernhart, Harry Betts, Tommy Pederson (trombone)
John Graas (French horn)
Paul Sarmento (tuba)
Harry Klee, Bud Shank (alto sax)
Bob Cooper, Ted Nash (tenor sax)
John Rotella (baritone sax)
Russ Freeman (piano)
Howard Roberts (guitar)
Joe Mondragon (bass)
Shelly Manne (drums)

#7, 8 (Recorded in Hollywood, CA; January 19, 1954)
Chuck Gentry (baritone sax) replaces Rotella

#10 (Recorded in LA; December 29, 1954)
Conte Candoli, Conrad Gozzo, Shorty Rogers (trumpet)
Milt Bernhart, Bob Fitzpatrick, Herb Harper (trombone)
Bud Shank (alto sax)
Jimmy Giuffre, Bob Cooper (tenor sax, flute, oboe)
Bob Gordon (baritone sax)
Claude Williamson (piano)
Howard Roberts (guitar)
Joe Mondragon (bass)
Shelly Manne (drums)

#4, 5, 11 (Recorded in Hollywood, CA; May 10, 1955)
Conrad Gozzo, Maynard Ferguson, Shorty Rogers (trumpet)
Milt Bernhart, Harry Betts, Frank Rosolino (trombone)
George Roberts (bass trombone)
Harry Klee, Bud Shank (alto sax)
Jimmy Giuffre (tenor sax)
Bob Gordon (baritone sax)
Claude Williamson (piano)
Howard Roberts (guitar)
Harry Babasin (bass)
Shelly Manne (drums)

[Tracks] June Christy - Something Cool
01. Something Cool William Billy Barnes (music and lyrics)
02. It Could Happen To You Jimmy Van Heusen (music) / Johnny Burke (lyrics)
03. Lonely House Kurt Weill (music) / Langston Hughes (lyrics)
04. This Time The Dream's On Me Harold Arlen (music) / Johnny Mercer (lyrics)
05. The Night We Called It A Day Matt Dennis (music) / Tom Adair (lyrics)
06. Midnight Sun Lionel Hampton, Sonny Burke (music) / Johnny Mercer (lyrics)
07. I'll Take Romance Ben Oakland (music) / Oscar Hammerstein II (lyrics)
08. A Stranger Called The Blues Mel Torme, Robert Wells (music and lyrics)
09. I Should Care Axel Stordahl, Paul Weston (music) / Sammy Cahn (lyrics)
10. Softly, As In A Morning Sunrise Sigmund Romberg (music) / Oscar Hammerstein II (lyrics)
11. I'm Thrilled Sidney Lippman (music) / Sylvia Dee (lyrics)

[Links: June Christy]
THE MISTY MISS CHRISTY (by Jim Smith)
>> Wikipedia 日本語 / Wikipedia English / allmusic

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2006年04月11日

マイルス・デイヴィス『クールの誕生』

birthofthecool.jpg Miles Davis - Birth of the Cool (Rudy Van Gelder Edition)

長いこと続けて参りました、トランペット特集。ここでひとまず切り上げて、いよいよ、みんな大好き、ピアノ特集といきましょう。「ピアノ特集って、思いっきりマイルスじゃん!」というあたたかいツッコミが聞こえてきそうですが(笑)、ピアニストの変遷をたどりたければ、『マイルスを聴け!』(by 中山康樹さん)。

帝王マイルスのコンボには、名だたるプレイヤーが参加しています。とくにピアニストはすごい。だから、マイルスのアルバムを順番に聞いていけば、ジャズ史を彩るピアニストの歴史をたどることができるはず。これを名づけて「芋づる式」といいます。はたして、中山さんのいうとおり、芋づる式に大物ピアニストが釣れるものか、試してみましょう、というのがこの企画の趣旨です(笑)。

というわけで、まずは『クールの誕生』から(1949年1月21日、4月22日、1950年3月9日の録音)。クール時代の幕開けを告げた歴史的名盤、という評価が定着していますが、ノネット(9重奏団)を率いたマイルスが目指したのは、ビバップの激しさとは違う「スウィートな音楽」でした。

1948年当時、チャーリー・パーカーのグループにいたマイルスは、ドラッグと酒で完全にイカれてしまったリーダーに相当手を焼いていたようで、ひそかに退団を決意します(このときはまだ、マイルスはクリーンだったようです)。かつてのアイドルであり、師でもあったバードが目の前で落ちぶれていくさまを見続ける日々。酒に溺れ、カネに執着し(ドラッグを入手するために必要だった)、コメディアンのように白人聴衆に媚を売り、失笑を買うバード。

こんなはずじゃない、こんなことのために俺はニューヨークに来たわけじゃない。マイルスのなかに、バードとバードの生み出したビバップという音楽に対する猜疑心が育っていったのは、想像に難くありません。

マイルスがバードのもとを離れたころ、55丁目にあったギル・エヴァンスの地下アパートは、多くのミュージシャンのたまり場になっていました。ジェリー・マリガンやジョージ・ラッセル、ジョニー・キャリシ(名曲〈イスラエル〉の作曲者)、ガレスピーやジョン・ルイス、マックス・ローチ、リー・コニッツ、ブロッサム・ディアリーといった連中がいつも入り浸って、音楽談義に花を咲かせていたといいます。

マイルスのノネットのアイディアは、このギル・エヴァンスのアパートで培われました。このアルバムにアレンジャーとして参加しているギル、マリガン、ジョン・ルイス、ジョニー・キャリシは、みなこのアパートの常連でした。そして、生まれた「スウィートな音楽」。恋人同士が口ずさめるような、気軽に聞ける、わかりやすい音楽。

ただ、個人的には、このアルバムのマイルスは、新しいアイディアを消化しきれていない気がします。進歩的なミュージシャンによる実験的な音楽。あくまで実験だから、結果が出てしまえば、それでおしまい。事実、マイルスはこれ以後、この路線の作品は残していません。

セールス的にはイマイチだったようですが、玄人受けはよかったようで、白人連中はこぞってこの「わかりやすい音楽」に飛びついて、クール・ジャズの一大潮流が生まれました。また、大御所デューク・エリントンも、録音前の48年にロイヤル・ルーストで行われたノネットのライヴに強い関心をもったようで、本人から直接「いっしょにやらないか」と誘いを受けたと、興奮気味に語るマイルスの姿が、『マイルス・デイヴィス自叙伝』で紹介されています。

でも、マイルスはその誘いを断ります。以下、前著からの引用です(訳は中山康樹さん)。

だが、デュークに言えなかった本当の理由もある。それは、毎晩同じ音楽を繰り返し繰り返し演奏する、オルゴールみたいな生活が嫌だということだ。オレの興味は、もっと別のところにあった。デュークのやっていることは大好きだったし、大いに尊敬もしていたが、オレの進むべき道はデュークとは違っていた。

マイルスにはわかっていたんです。この路線は長続きしない、少なくとも自分が演るべき音楽じゃない、と。だから、アルバム1枚分録りためただけで封印したのです。そして、その判断が正しかったことは、歴史が証明しています。

余談ながら、このアルバムには個人的な思い出があって、私がチューボーのときにはじめて買ったジャズ・レコードのうちの1枚が、この『クールの誕生』でした(もう1枚は、トレーンの『マイ・フェイヴァリット・シングス』)。当時はまだ CD プレイヤーなんて誰ももっていなくて、レコードとカセットテープが主流の時代でした。洋楽ネタといえば、「ベストヒット USA」か「FMステーション」(笑)。「友&愛」という貸しレコード屋も流行っていましたね。

チューボー時代からかなり粋がっていた私は、どうしても他人と違うものが聞きたかった(笑)。で、どういうわけか、買ってしまったんですね、マイルスを。名前はどこかで耳にしたことがあったのでしょうが(右も左もわからなかったお店のジャズ・コーナーで、マイルスという名前に反応したことだけはよく覚えています)、マイルスはおろか、ジャズという音楽をまったく聞いたことがない状態で、よく買う気になったもんだと、今考えても不思議です。

それにしても、手にしたアルバムが悪かった(笑)。『クールの誕生』という仰々しいタイトルや「歴史的名盤」とかいうオビの文句につられて買ったんだと思いますが、ジャズに対する免疫がまったくない状態で、いきなり『クールの誕生』ですから。これでジャズ好きになったら、よっぽどひねくれ者でしょう。

幸いにして(?)素直だった私の感想は「やけに古くさい音楽だな」。この2枚の LP は、そのまま顧みられることなく、引っ越しのドサクサにまぎれて紛失してしまいました。

その後10年ほどして、そんな私がジャズにはまることになるのですから、世の中わからないものです。今でもこのアルバムを聞くと、せいいっぱい背伸びしていたあのころのほろ苦い記憶が蘇ってきます。

 

 

Miles Davis "Birth Of The Cool"
(Capitol T 792)

#1, 2, 5, 7
Miles Davis (trumpet)
Kai Winding (trombone)
Junior Collins (French horn)
Bill Barber (tuba)
Lee Konitz (alto sax)
Gerry Mulligan (baritone sax)
Al Haig (piano)
Joe Shulman (bass)
Max Roach (drums)

Recorded in NYC; January 21, 1949

#4, 8, 10, 11
Miles Davis (trumpet)
J.J. Johnson (trombone)
Sandy Siegelstein (French horn)
Bill Barber (tuba)
Lee Konitz (alto sax)
Gerry Mulligan (baritone sax)
John Lewis (piano)
Nelson Boyd (bass)
Kenny Clarke (drums)

Recorded in NYC; April 22, 1949

#3, 6, 9, 12
Miles Davis (trumpet)
J.J. Johnson (trombone)
Gunther Schuller (French horn)
Bill Barber (tuba)
Lee Konitz (alto sax)
Gerry Mulligan (baritone sax)
John Lewis (piano)
Al McKibbon (bass)
Max Roach (drums)

Recorded in NYC; March 9, 1950

Produced by Pete Rugolo

[Tracks] Miles Davis - Birth of the Cool (Rudy Van Gelder Edition)
01. Move (music: Denzil Best) [arr. John Lewis]
02. Jeru (music: Gerry Mulligan) [arr. Gerry Mulligan]
03. Moon Dreams (Chummy MacGregor / words: Johnny Mercer) [arr. Gil Evans]
04. Venus De Milo (music: Gerry Mulligan) [arr. Gerry Mulligan]
05. Budo (music: Bud Powell) [arr. John Lewis]
06. Deception (music: Miles Davis) [arr. Gerry Mulligan]
07. Godchild (music: George Wallington) [arr. Gerry Mulligan]
08. Boplicity (music: Cleo Henry) [arr. Gil Evans]
09. Rocker (music: Gerry Mulligan) [arr. Gerry Mulligan]
10. Israel (music: John E. Carisi) [arr. John E. Carisi]
11. Rouge (music: John Lewis) [arr. John Lewis]
12. Darn That Dream (music: Jimmy Van Heusen / words: Eddie DeLange) [arr. Gerry Mulligan]

[Links: Miles Davis]
The Official Miles Davis Web Site
The Official Miles Davis Web Site (@ Sony Music)
Miles Ahead: A Miles Davis Website (by Peter Losin)
Miles Davis: Missing Links (by Thomas Westphal)
Miles Davis Discography Project (@ Jazz Discography Project)
[Links: Gerry Mulligan]
Gerry Mulligan.info: The Life of Great Jazz Musician (by Craig Allan Hanley)
The Gerry Mulligan Home Page (by Jeff Sackmann)
The Gerry Mulligan Collection (@ the Library of Congress)
Mulligun Publishing Co., Inc.
[Links: John Lewis]
Jazclass: about John Lewis (by Michael Furstner)
[Links: Gil Evans]
Gil Evans website (Offisial Website)

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2005年03月15日

キャノンボール・アダレイ『キャノンボール・イン・ジャパン』

cannonballinjapan.jpg Cannonball Adderley Quintet - Cannonball In Japan

キャピトル時代のキャノンボールは「オーバーファンク」で趣味にあわない、という記事を何度か目にしたことがあります。でも、ちょっと待って。ファンクが「オーバー」ってことは、最高にファンキーでカッコいいってことじゃないの? そう思ったアナタはエラい! そうです、同じファンキー路線でも、リヴァーサイド時代に時たま顔を出す迷い(「野暮ったさ」といってもいいかも)がふっ切れ、洗練されたエンターテインメントに昇華したのが、キャピトル時代のキャノンボール・アダレイ・クインテットです。

キャノンボールといえば、MC のうまさも特筆ものです。顔に似合わず(失礼!)、クールでカッコいいんです、彼のしゃべりは。だから、キャノンボールを聞くなら、ぜったいライヴ! しかも、弟のナット・アダレイと組んだバンドのライヴに勝るものはありません(と思うのは、私だけですか?)。後にウェザー・リポートで一時代を築いたジョー・ザヴィヌルの参加も大きい。あの〈マーシー・マーシー・マーシー〉を作曲したのも彼ですから。

キャノンボール・イン・ジャパン』は、1966年に2度目の来日を果たしたキャノンボール様御一行のツアーの模様です(@東京サンケイホール)。ちなみに、初来日は63年。本物のパンダの初来日は72年の日中国交正常化のときですから、実に10年近くも前に、にせパンダが極秘入国していたことになります(まだ引っ張るか、そのネタ)。

 

Cannonball Adderley "Cannonball In Japan"
(Capitol CP 8096)

Nat Adderley (cornet)
Cannonball Adderley (alto sax)
Joe Zawinul (piano)
Victor Guskin (bass)
Roy McCardy (drums)

Recorded live at the Sankei Hall, Tokyo; Aug 26, 1966

[Tracks] Cannonball Adderley Quintet - Cannonball In Japan
01. Work Song (music: Nat Adderley)
02. Mercy, Mercy, Mercy (music: Joe Zawinul)
03. This Here (music: Bobby Timmons)
04. Money In The Pocket (music: Joe Zawinul, James Rowser)
05. The Sticks (music: Julian "Cannonball" Adderley)
06. Jive Samba (music: Nat Adderley)

[Links: Cannonball Adderley]
Cannonball Adderley Rendez-vous (by Gilles Miton)
Cannonball Adderley Discography Project (@ Jazz Discography Project)
[Links: Joe Zawinul]
Joe Zawinul (Official Website)
Zawinul Online (by Curt Bianchi)

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2005年03月14日

キャノンボール・アダレイ『マーシー・マーシー・マーシー』

mercymercymercy.jpg The Cannonball Adderley Quintet - Mercy, Mercy, Mercy - Live At 'The Club' - EP

「砲丸」のような愛嬌のある丸顔、「砲弾」のようなでっぷりとした体型、「弾丸」のようなスピード感あふれる演奏。人呼んで「キャノンボール」アダレイは、御大パーカーの跡目争いで、輝かしい音色と抜群のテクニック、そして圧倒的な存在感を示して勝利をおさめた剛の者です。といっても、けっしてコワモテのおっさんではなく、愛くるしい(?)見た目からか、おちゃめな「いじられキャラ」として認知されています。

本名は、これまたかわいらしい(笑)ジュリアン・アダレイ。1928年9月15日、フロリダ州タンパ生まれ。1975年8月8日、インディアナ州ゲイリーで亡くなりました。

キャノンボールの演奏姿を称して「パンダが笹の葉を食べている」といった人がいます(ネタ元はこちら)が、本国アメリカでこそパンダ並み(!?)の人気者だった彼も、ジャズに気品やシリアスさを求める日本では、まっとうな評価を受けることはありませんでした。

たとえば、有名な『サムシン・エルス』にしても、当時のボス、マイルス・デイヴィスが実質的なリーダーで、契約の関係からキャノンボール名義で出しただけという話が一人歩きして、「キャノンボール=どうでもいい人」という印象を与えがちです。

『サムシン・エルス』はマイルスを聞くため、『ノウ・ホワット・アイ・ミーン』はエヴァンスを聞くため、『キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ』はコルトレーンを聞くために買う人が多いなか(つくづく可哀想なパンダさん)、「じゃあ、いったいどのアルバムを買えばいいんだ」という向きにおすすめなのが、この『マーシー・マーシー・マーシー』です。

この作品、シカゴの「ザ・クラブ」でのライヴ盤と銘打ってありますが、これはジョークで、実は LA のキャピトル・スタジオにお客を招いて録音されたもののようです(後で知りました)。そういう事情はありますが、ジョー・ザヴィヌル作のタイトル曲〈マーシー・マーシー・マーシー〉のキャッチーな響きとともに、忘れられないアルバムにしあがっています。ちなみに、この曲はジャズ畑にしては珍しく売れて,クロスオーバー・チャートでトップ10入りしたそうです。

 

Cannonball Adderley "Mercy, Mercy, Mercy! Live At The Club"
(Capitol ST-2663)

Nat Adderley (cornet)
Cannonball Adderley (alto sax)
Joe Zawinul (piano, electric piano)
Victor Gaskin (bass)
Roy McCurdy (drums)

Produced by David Axelrod
Recorded by Hugh Davies
Recorded live at Capitol Studio, LA; October 20, 1966

[Tracks] The Cannonball Adderley Quintet - Mercy, Mercy, Mercy - Live At 'The Club' - EP
01. Fun (music: Nat Adderley)
02. Games (music: Nat Adderley)
03. Mercy, Mercy, Mercy (music: Joe Zawinul)
04. Sticks (music: Julian "Cannonball" Adderley)
05. Hippodelphia (music: Joe Zawinul)
06. Sack O' Woe (music: Julian "Cannonball" Adderley)

[Links: Cannonball Adderley]
Cannonball Adderley Rendez-vous (by Gilles Miton)
Cannonball Adderley Discography Project (@ Jazz Discography Project)
[Links: Joe Zawinul]
Joe Zawinul (Official Website)
Zawinul Online (by Curt Bianchi)

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