
ヒデの引退、オシムの代表監督就任ばかりが話題になっていますが、ワールドカップもいよいよ押し詰まってきました、準決勝第一試合。誰もがPK戦突入を覚悟した延長後半終了間際、イタリアがついに均衡を破って立て続けに2得点、開催国ドイツの野望を打ち砕きました。いやあ、燃えましたね。最後の最後まであきらめないゲルマン魂は、ドイツの専売特許じゃないってことがわかりました。
八百長疑惑で揺れるイタリアは、敗戦が確定した瞬間、捜査の手がのびるだろうと噂される監督や選手がいるせいか、本気ですねえ。しびれます。残された道は、優勝して「もみ消す」しかないですもんね(笑)。
久々に登場した「本気の」アルト・サックス・プレイヤー、ステファノ・ディ・バティスタ。1969年2月14日、イタリアの首都ローマ生まれ。ペトちゃんの『ボース・ワールド
このアルバムのカッコよさは、冒頭の〈スピリット・オブ・メッセンジャーズ〉に凝縮されています。トリノ出身のトランぺッター、フラヴィオ・ボルトロに、イタリア系ベルギー人のピアニスト、エリック・レニー二、惜しくも解散した PRYSM のドラマー、べンジャミン・エノックらとくりだす古いようで新しいスピード感あふれる演奏に、久しぶりに2管クインテットのよさを実感した人も少なくないはず。
猫も杓子もピアノ・トリオで、話題の新譜はトリオものばかり、という時代ですが、いわゆるジャズっぽさをいちばん感じさせるのは、伝統の2管クインテットなんですね。最近、こういう真っ当なクインテット作品がめっきり少なくなったので、よけいにそう感じます。ピアノ・トリオに食傷気味のあなたにこそ、すすめたいアルバムです。
Stefano Di Battista "A Prima Vista"
(Blue Note France 7243 4 97945 2 8)
Flavio Boltro (trumpet, flugelhorn)
Stefano Di Battista (alto sax, soprano sax)
Eric Legnini (piano)
Rosario Bonaccorso (bass)
Benjami Henocq (drums)
Produced by Stefano Di Battista
Recorded at the Gil Evans Studio, Amiens, France; August 27-29, 1998
[Tracks]
01. Spirit Of Messengers Stefano Di Battista (music)
02. Funny Moon Eric Legnini (music)
03. Aiova Stefano Di Battista (music)
04. Ne'll Acqua Stefano Di Battista (music)
05. Buffo Stefano Di Battista (music)
06. Another Time Stefano Di Battista (music)
07. Dina Stefano Di Battista (music)
08. T-Tonic Stefano Di Battista (music)
09. Miccettina Rosario Bonaccorso (music)
10. First Smile Flavio Boltro (music)
11. Benji Stefano Di Battista (music)
12. Lush Life Billy Strayhorn (music and lyrics)
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