2006年07月05日

ステファノ・ディ・バティスタ『ア・プリマ・ヴィスタ』

aprimavista.jpg

ヒデの引退、オシムの代表監督就任ばかりが話題になっていますが、ワールドカップもいよいよ押し詰まってきました、準決勝第一試合。誰もがPK戦突入を覚悟した延長後半終了間際、イタリアがついに均衡を破って立て続けに2得点、開催国ドイツの野望を打ち砕きました。いやあ、燃えましたね。最後の最後まであきらめないゲルマン魂は、ドイツの専売特許じゃないってことがわかりました。

八百長疑惑で揺れるイタリアは、敗戦が確定した瞬間、捜査の手がのびるだろうと噂される監督や選手がいるせいか、本気ですねえ。しびれます。残された道は、優勝して「もみ消す」しかないですもんね(笑)。

久々に登場した「本気の」アルト・サックス・プレイヤー、ステファノ・ディ・バティスタ。1969年2月14日、イタリアの首都ローマ生まれ。ペトちゃんの『ボース・ワールド』でその存在を知った人も多いと思いますが、決定的だったのは、なんといっても、仏ブルーノート移籍第一弾『ア・プリマ・ヴィスタ』でしょう。

このアルバムのカッコよさは、冒頭の〈スピリット・オブ・メッセンジャーズ〉に凝縮されています。トリノ出身のトランぺッター、フラヴィオ・ボルトロに、イタリア系ベルギー人のピアニスト、エリック・レニー二、惜しくも解散した PRYSM のドラマー、べンジャミン・エノックらとくりだす古いようで新しいスピード感あふれる演奏に、久しぶりに2管クインテットのよさを実感した人も少なくないはず。

猫も杓子もピアノ・トリオで、話題の新譜はトリオものばかり、という時代ですが、いわゆるジャズっぽさをいちばん感じさせるのは、伝統の2管クインテットなんですね。最近、こういう真っ当なクインテット作品がめっきり少なくなったので、よけいにそう感じます。ピアノ・トリオに食傷気味のあなたにこそ、すすめたいアルバムです。

 

Stefano Di Battista "A Prima Vista"
(Blue Note France 7243 4 97945 2 8)

Flavio Boltro (trumpet, flugelhorn)
Stefano Di Battista (alto sax, soprano sax)
Eric Legnini (piano)
Rosario Bonaccorso (bass)
Benjami Henocq (drums)

Produced by Stefano Di Battista
Recorded at the Gil Evans Studio, Amiens, France; August 27-29, 1998

[Tracks]
01. Spirit Of Messengers Stefano Di Battista (music)
02. Funny Moon Eric Legnini (music)
03. Aiova Stefano Di Battista (music)
04. Ne'll Acqua Stefano Di Battista (music)
05. Buffo Stefano Di Battista (music)
06. Another Time Stefano Di Battista (music)
07. Dina Stefano Di Battista (music)
08. T-Tonic Stefano Di Battista (music)
09. Miccettina Rosario Bonaccorso (music)
10. First Smile Flavio Boltro (music)
11. Benji Stefano Di Battista (music)
12. Lush Life Billy Strayhorn (music and lyrics)

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2006年06月20日

大西順子『WOW』

wow.jpg 大西順子 - WOW

注目のグループFの第2戦、日本対クロアチアは、0−0のスコアレス・ドロー。ブラジル対オーストラリアは、2−0でブラジルの勝利。勝ち点6をゲットしたブラジルだけが決勝トーナメント進出を決めました。

それにしてもヤナギサワ。日本中が悲鳴をあげたあの場面。インサイドで軽く触れれば「ごっつぁんゴール」のはずなのに、なぜわざわざ難しいアウトサイド・キックを選んでしまうのか。本当に理解に苦しみます。私たちは彼を甘やかしすぎたのではないかと今さらながら思います。「点を取るだけがフォワードじゃない」これはヤナギの常套句となっていて、それ以外の働きも見てほしいということなのでしょうが、「点を取れるときに取らないのはフォワードじゃない」というのは、世界の常識です。やはり決めるべきときに決められるFWがいない国は、ギリギリの攻防を勝ち残ることができません。FWの強化、真剣に考えてください、川淵キャプテン。

情けないオトコ連中はこの際忘れて、日本の将来を担うのは、力強い女性たちです、きっと。で、そんな時代の幕開けを感じさせたのが、オトコもビビる強烈なタッチで低音を弾きまくる大西順子さんのデビュー盤『WOW』でした(1992年9月3〜5日録音)。

なにはさておき、彼女のオリジナル〈ザ・ジャングラー〉を聞いてください。ベースとともに地を這うような低音が腹の底から響いてきます。この衝撃! この破壊力!! この重厚なサウンド!!! エリントンのジャングル・サウンドをイメージしたといいますが、この低音への異様な執着ぶりは、私の大好きなエディ・コスタを彷彿とさせます。

そして、品格すら漂う名曲〈Bラッシュ〉。エリントンやミンガス好きで知られる大西さんは、作曲面でもその能力を遺憾なく発揮します。モンクの〈ブリリアント・コーナーズ〉にオーネットの〈ブロードウェイ・ブルース〉という選曲にも、彼女らしさが出ています。

突然の引退から数年、2005年に一時復帰したようですが、その後の消息は不明です。大西さん、どれだけ時間がかかってもいいから、いつの日か、あなたの新作が聞けることを願っています。



Junko Onishi "Wow"
(Somethin'else 5547)

Junko Onishi (piano)
Tomoyuki Shima (bass)
Dairiki Hara (drums)

Produced by Junko Onishi
Recorded by Masuzo Iida
Recorded at Sound City (Studio I), Tokyo; September 3-5, 1992

[Tracks] 大西順子 - WOW
01. The Jungular Junko Onishi (music)
02. Rockin' In Rhythm Harry Carney, Duke Ellington (music) / Irving Mills (lyrics)
03. B-Rush Junko Onishi (music)
04. Prospect Park West Junko Onishi (music)
05. Point-Counter-Point Junko Onishi (music)
06. Brilliant Corners Thelonious Monk (music)
07. Nature Boy Eden Ahbez (music and lyrics)
08. Broadways Blues Ornette Coleman (music)

[Links: 大西順子]
大西順子のリーダーアルバム (@ Jazz & ダイニングバー No Trunks)

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2005年04月29日

大西順子『ヴィレッジ・ヴァンガード II 』

liveatvv-junko2.jpg 大西 順子 - ビレッジ・バンガード 2

引き続き、大西順子さんの『ヴィレッジ・ヴァンガード II』を。

ふつう、ピアノできらびやかな感じを出そうと思ったら、耳に突き刺さるような高音を織りまぜるはずです。ソフトなピアノも、中音域から高音が中心です。とくにパウエル以降のジャズ・ピアノの世界では、右手中心で左手は添え物的な役割しか果たさないことが多いので、いきおい鍵盤の右側のほうに比重がおかれることになります。

ところが、大西さんのピアノは違います。興が乗ってくると、どんどん低音に向かいます。低いほう、低いほうへとのめり込んでいくのです。それが彼女の力強いタッチとあわさると、えもいわれぬドライヴ感を生み出すのですが、実はこれ、彼女の専売特許ではありません。

低音弾きのピアニストとして、忘れられない人がいます。エディ・コスタです。彼は異様なほど低音に執着します。ほとんど高音は弾かず、鍵盤の左端のほうばかり弾いているわけです。その偏執狂ぶりは、大西さん以上です。で、比べられてしまうわけですね、悲しいことに。大西さんの力強いタッチは、デューク・エリントンの『マネー・ジャングル』を引き合いに出して語られ、彼女の低音への執着は、エディ・コスタのそれと比較されてしまったわけです。

大西さんがどこかに雲隠れしてしまった今から考えると、もしかしたら彼女にとって辛いことだったのかもしれませんが、録音当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだった彼女にとっては、むしろ「エディ・コスタがなんぼのもんだ」という意気込みのほうが大きかったのでしょう。冒頭の〈ハウス・オブ・ブルー・ライツ〉は、まさにそのエディ・コスタの悪魔的な名演で知られる曲です。ふつうなら避けてしかるべきこの曲を演ったところに、彼女の強烈な自我を感じます。

でも、この曲だけについていえば、彼女の演奏はエディ・コスタの足許にも及びません。あのおどろおどろしさは、やはり彼にしか出せない世界なんです。大西さんのアルバムは、引退間際の苦悩が浮き彫りになった『フラジャイル』も含め、みんな好きですが、それ以上に、私はエディ・コスタの大ファンなんです。ごめんなさい。

このアルバムでは、むしろ〈リンゴ追分〉的な行き方のほうに惹かれます。

後日談:
この記事にコメントを寄せてくれた TARO さんによると、大西順子さんは現在、復帰したようです。復帰第一弾は大野俊三のグループでのライブで、自己のトリオでの活動ももう決まっているようですよ、とのことでした。彼女の今後に期待ですね。

 

Junko Onishi "Live At The Village Vanguard II"
(Somethin'else 5572)

Junko Onishi (piano)
Reginald Veal (bass)
Herlin Reiley (drums)

Produced by Hitoshi Namekata
Recorded by Jim Anderson
Recorded live at the Village Vanguard, NYC; May 6-8, 1994

[Tracks] 大西 順子 - ビレッジ・バンガード 2
01. The House Of Blue Lights (music: Gigi Gryce)
02. Never Let Me Go (music: Jay Livingston / words; Raymond Evans)
03. Brilliant Corners (music: Thelonious Monk)
04. Ringo Oiwake (music: Fujio Ozawa, Masao Yoneyama)
05. Tea For Two (music: Vincent Youmans / words: Irving Caesar)

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『ヴィレッジ・ヴァンガードの大西順子』

liveatvv-junko1.jpg 大西 順子 - ビレッジ・バンガードの大西 順子 - EP

途中、何度も中断をはさみながら(笑)続けてきた「ヴィレッジ・ヴァンガード特集」ですが、トリを飾るのは、日本人ではじめて自己名義のグループでこの名門クラブに出演した大西順子さんのライヴ盤、その名も『ヴィレッジ・ヴァンガードの大西順子』です。

デビュー盤『WOW』(92年録音)でブームに火がつき、2作目『クルージン』(93年録音)で全米デビューをはたしたその勢いで、彼女がヴィレッジ・ヴァンガードに出演したのは、1994年5月3日から8日の6日間。当時は、そりゃもう大騒ぎでした(もちろん、ジャズという狭いマーケットの中だけの話ですが)。

いやあ、思い出しますね。ここらへんになると、完全リアルタイムですから。彼女が登場したときは、ジャズ界きってのおぼっちゃま、ウィントン・マルサリス一派が幅を利かしていて、ジャズは黒人が世界に誇る文化だ、ジャズを演る人間は(白人になめられないために)スーツをビシッと決めて、他の黒人の見本にならなければならない、といった妙な価値観が浸透していました。まじめなウィントンの演るジャズは、これまたまじめでカチッとした印象のフォーマルな音楽。テクニックは抜群だけど、歌がない、ソウルがない。そんなときに、彼女が登場したわけです、同時代の男性ピアニストの誰よりもばかデカい音を引っさげて。

ケンカは、最初にガツンとやったほうが勝ちなのです。ジャズも同じです(同じか?)。ピアノがガツンと鳴り、ベースがブーンと地を這い、シンバルが脳天を直撃するだけで、「もうサイコー!」なわけです。大西さんの場合は、鍵盤をガンガン叩きつけるだけでなく、聞くものをグイグイ引っ張っていくようなパワフルな牽引力があったために、うまいけどつまらない音楽に飽き飽きしていた大人たちに拍手喝采を浴びたわけです。

1曲目〈ソー・ロング・エリック〉はミンガス好きの彼女らしい選曲。原曲は『タウン・ホール・コンサート』や『グレイト・コンサート』などで聞けます。私がミンガスのおもしろさに気づいたのは、彼女のおかげです(いずれミンガス特集もやりましょうね)。エリックというのは、もちろんミンガス・グループに在籍したエリック・ドルフィーその人です。

3曲目の MJQ のジョン・ルイス作〈コンコルド〉や、6曲目のオーネット・コールマン作〈コンジニアリティ〉などにも、彼女の好みがモロに出ています。前者の初出はもちろんプレスティッジ盤『コンコルド』。後者はこれも有名な『ジャズ来るべきもの』。大西さんは 2nd アルバムでも取り上げていました。

4曲目は、彼女のオリジナル。ガーシュイン兄弟の作品に同じタイトルの有名な曲がありますが、あれとは別の曲です。

さて、このトリオ。いまいち不満なのは、ベースとドラムスがおとなしすぎること。音が小さいわけではないのに、品行方正というか、羽目を外すところがないから、パワフルな鍵盤さばきで鳴った彼女の力を引き出しきれていない気がします。それもそのはず、レジナルド・ヴィールもハーリン・ライリーも、先のウィントンのグループに在籍していた、いわばエリートたち。これは人選ミスですね。せっかくの壮挙なのに、実にもったいないです。

 

Junko Onishi "Live At The Village Vanguard"
(Somethin'else 5570)

Junko Onishi (piano)
Reginald Veal (bass)
Herlin Riley (drums)

Produced by Hitoshi Namekata
Recorded by Jim Anderson
Recorded live at the Village Vanguard, NYC; May 6-8, 1994

[Tracks] 大西 順子 - ビレッジ・バンガードの大西 順子 - EP
01. So Long Eric (music: Charles Mingus)
02. Blue Skies (music+words: Irving Berlin)
03. Concorde (music: John Lewis)
04. How Long Has This Been Goin' On (music: Junko Onishi)
05. Darn That Dream (music: Jimmy Van Heusen / words: Eddie DeLange)
06. Congeniality (music: Ornette Coleman)

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2005年01月27日

カサンドラ・ウィルソン『ブルー・ライト・ティル・ドーン』

bluelighttildawn.jpg Cassandra Wilson - Blue Light 'Til Dawn

というわけで、カサンドラ・ウィルソンの『ブルー・ライト・ティル・ドーン』です(「夜明け前の薄明かり」といった意味でしょうか)。

このアルバム、前から不思議だったんですよ。前半は大好きで、とても耳になじむ音楽なのですが、後半になるとそうでもない。今回、ブランドン・ロスを個人的に「再発見」して(こちらを参照)、あらためてジャケットを眺めまわしてみると、やっぱりというか、私の好きな曲はみんな、ブランドンのアレンジだったんですね(もちろんギターでも参加してます)。おそれいりました、ブランドン。

大物アーティストがこぞって演奏した超有名スタンダード〈ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ〉。どうですか、この世界。曲の原型をとどめないような奇抜なアレンジを施すわけでもなく、淡々とメロディーを追っているだけなのに、完全にブランドンの世界になっています。どことなくカントリー調で、でも田舎臭くないというか、そこらへんのバランスが絶妙なんです。もちろん、カサンドラの歌声もすばらしい。やっぱり、傑作ですね、これは。

 

Cassandra Wilson "Blue Light 'Til Dawn"
(Blue Note 81357)

Cassandra Wilson (vocal)
Brandon Ross (guitar) #1, 2, 4, 5, 10
Gib Wharton (guitar) #8, 9, 11
Chris Whitley (guitar) #12
Charles Burnham (violin) #1, 10, 11
Kenny Davis (bass) #2, 3, 11
Lonnie Plaxico (bass) #10
Olu Dara (cornet) #5
Don Byron (clarinet) #6
Tony Cedras (accordian) #2
Kevin Johnson (percussion) #3, 4, 6, 10
Vinx (vocal) #4 (percussion) #4, 6
Bill McClellan (percussion) #6 (drums) #11
Jeff Haynes (percussion) #6, 8, 9, 11
Cyro Baptista (percussion) #6, 8, 9, 11
Lance Carter (drums) #2 (percussion) #4, 6, 10

Produced by Craig Street
Recorded and Mixed by Danny Kopelson
Recorded at Sear Sound, Sound On Sound, Greene St. Studios, RPM

[Tracks] Cassandra Wilson - Blue Light 'Til Dawn
01. You Don't Know What Love Is (music: Gene DePaul / words: Don Raye)
02. Come On In My Kitchen (music+words: Robert Johnson)
03. Tell Me You'll Wait For Me (music: Charles Brown, Oscar Moore)
04. Children Of The Night (music: T. Bell, L. Creed)
05. Hell Hound On My Trail (music+words: Robert Johnson)
06. Black Crow (music+words: Joni Mitchell)
07. Sankofa (music+words: Cassandra Wilson)
08. Estrellas (music: Cyro Baptista)
09. Redbone (music+words: Cassandra Wilson)
10. Tupelo Honey (music+words: Van Morrison)
11. Blue Light Til Dawn (music+words: Cassandra Wilson)
12. I Can't Stand The Rain (music+words: Peebles, Bryant, Miller)

[Links: Cassandra Wilson]
Cassandra Wilson (Official Website)
[Links: Brandon Ross]
Brandon Ross (Official Website)
[Links: Gib Wharton]
Gib Wharton (Official Website)
[Links: Chris Whitley]
Chris Whitley (Official Website)
[Links: Lonnie Plaxico]
Lonnie Plaxico (Official Website)
[Links: Don Byron]
Don Byron (Official Website)
[Links: Tony Cedras]
Tony Cedras (Official Website)
[Links: Vinx]
Vinx (Official Website)
[Links: Cyro Baptista]
Cyro Baptista (Official Website)

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2004年12月17日

パトリシア・バーバー『コンパニオン』

companion.jpg

モダンでクールなヴォーカリスト兼ピアニスト、パトリシア・バーバーの 5th アルバム『コンパニオン』。地元シカゴの「グリーン・ミル」でのライヴ作です。

3曲目の〈Like JT(JT のように)〉。JTとは、日本たばこ産業ではありません(笑)。ジャッキー・テラソンのことです。ここでのパトリシアのピアノは、笑っちゃうほどよく似てます。ということは、ジャッキー・テラソンというのは、一聴してわかるくらいのスタイリストなんですね。個性が勝負のジャズの世界、欧米で彼の評価が高い理由がわかりました。日本では、リスナーに影響力の強い某氏がいったんほめておきながら、後に寝返って「ニセモノだ」とコキおろして以来、まともな評価を受けていないようです。残念なことです。



Patricia Barber "Companion"
(Premonition 22963)

Patricia Barber (vocal, piano, organ)
John McLean (guitar)
Michael Arnopol (bass)
Eric Montzka (drums, percussion)
Ruben P. Alvarez (percussion)
Jason Narducy (vocal) #5

Recorded live at the Green Mill, Uptown Chicago; July 17-19, 1999

[Tracks] 
01. The Beat Goes On (music: Sonny Bono)
02. Use Me (music: Bill Withers)
03. Like JT (music: Patricia Barber)
04. Let It Rain (music: Patricia Barber)
05. Touch Of Trash (music: Patricia Barber)
06. If This Isn't Jazz (music: Patricia Barber)
07. Black Magic Woman (music: Peter Green)

[Links: Patricia Barber]
Patricia Barber (Official Website)

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2004年12月16日

パトリシア・バーバー『モダン・クール』

moderncool.jpg

パトリシア・バーバーの4作目『モダン・クール』です(Premonition Records より)。

この作品には、トランペットのデイヴ・ダグラスが参加しています。この人、どうもとらえどころがないというか、イマイチ、ピンとこない存在だったのですが、このアルバムを聞いて、やっとわかった気がします。パトリシアの浮遊感とデイヴのとらえどころのなさ、そういえばよく似てます。きっと相性がいいんでしょう、ほかの作品でもゲスト参加していたりします。

 

Patricia Barber "Modern Cool"
(Premonition 21811)

Patricia Barber (vocal, piano)
Dave Douglas (trumpet)
John McLean (guitar)
Michael Arnopol (bass)
Mark Walker (drums, percussion)
Jeff Stitely (udu) #4
with Choral Thunder Vocal Choir

Recorded at Chicago Recording Company, Studio 5, Chicago; January 6-9, February 26, 1998

[Tracks]
01. Touch Of Trash (music+words: Patricia Barber)
02. Winter (music+words: Patricia Barber)
03. You And The Night And The Music (music: Arthur Schwartz/words: Howard Dietz)
04. Constantinople (music: Patricia Barber)
05. Light My Fire (music+words: John Densmore, Robert Krieger, Jim Morrison, Raymond Manzarek)
06. Silent Partner (music+words: Patricia Barber)
07. Company (music+words: Patricia Barber)
08. Let It Rain (music+words: Patricia Barber)
09. She's A Lady (music+words: Paul Anka)
10. Love, Put On Your Faces (music: Patricia Barber/words: adapted from the poem "put off your face, Death: for day is over" by E. E. Cummings)
11. Postmodern Blues (music+words: Patricia Barber)
12. Let It Rain [Vamp] (music+words: Patricia Barber)

[Links: Patricia Barber]
Patricia Barber (Official Website)
[Links: Dave Douglas]
Dave Douglas (Official Website)
[Links: Mark Walker]
Mark Walker (Official Website)

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2004年12月15日

パトリシア・バーバー『カフェ・ブルー』

cafeblue.jpg

カート・エリングとはシカゴつながりということで、今もっとも知的でクールな女性ヴォーカリスト兼ピアニスト、パトリシア・バーバーを紹介しましょう。今日とりあげたのは、彼女の3枚目のリーダー作『カフェ・ブルー』です(シカゴのレーベル Premonition Records より。発売は米ブルーノート)。

才女パトリシアは、作曲もする、作詞もする、歌も歌う、ピアノも弾く。といっても、並みの弾き語りではありません。彼女のアルバムにはたいてい何曲かインスト曲が入っていますが、これがすごい。ピアノだけでも十分やっていけるほどの実力者です(しかも、カッコイイ!)。

作曲、選曲、アレンジのセンスも独特のものを感じさせます。聖歌(?)やヴァージニア・ウルフの文章にインスパイアされた曲があったり、マイルスの曲というよりビル・エヴァンスの名演で知られる〈ナルディス〉をまったく別の曲として蘇らせたり、別名〈黒いオルフェ〉で知られるボサノヴァの名曲(12曲目)をボディ・パーカッションだけをバックに歌ってみたり。

そして、アルバム全体に漂う独特の空気感。同じアメリカのカサンドラ・ウィルソンがどんどん大地に根を張った骨太のブルースを目指していったのとは正反対に、大地から切り離され、空気中をどこまでもたゆたう感じの音がします。この浮遊感は「頼りなさ」とは違って、どこかにつなぎ止められることを拒否するような、あくまで自由に動き回るためのゆらゆらした感じ。清潔、きれいだけが認められるような「表の世界」とは一線を画した「退廃の美学」。いいねえ。



Patricia Barber "Cafe Blue"
(Premonition 21810)

Patricia Barber (vocal, piano)
John McLean (guitar)
Michael Arnopol (bass)
Mark Walker (drums, percussion)

Recorded at Chicago Recording Company, Studio 5, Chicago; June 28-30, July 1, 1994

[Tracks]
01. What A Shame (music+words: Patricia Barber)
02. Mourning Grace (music: Patricia Barber/words: Maya Angelou)
03. The Thrill Is Gone (music: Ray Henderson/words: Lew Brown)
04. Romanesque (adapted from Vatican ed. XVI)
05. Yellow Car III (music: Patricia Barber)
06. Wood Is A Pleasant Thing To Think About (music+words: Patricia Barber)
07. Inch Worm (music+words: Frank Loesser)
08. Ode To Billie Joe (music+words: Bobbie Gentry)
09. Too Rich For My Blood (music+words: Patricia Barber)
10. A Taste Of Honey (music+words: Ric Marlow, Bobby Scott)
11. Nardis (music: Miles Davis)
12. Manha De Carnaval (music: Luiz Bonfa/words: Antonio Moraes)

[Links: Patricia Barber]
Patricia Barber (Official Website)

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2004年12月14日

カート・エリング『ライヴ・イン・シカゴ』

liveinchicago.jpg Kurt Elling - Kurt Elling: Live In Chicago

カート・エリング<のエンターテイナーぶりを味わうならライヴが一番。というわけで、今回は地元シカゴのクラブにおける実況録音盤、『ライヴ・イン・シカゴ』の紹介です(ブルーノートより)。

今回のお楽しみは、5曲目のウェイン・ショーターの〈ナイト・ドリーマー〉。ショーターのブルーノート移籍第1弾『ナイト・ドリーマー』に入っています。

ゲストもこれまでのカートの作品でおなじみの人ばかり。シカゴ・テナー界の重鎮ヴォン・フリーマン(チコ・フリーマンの親父さんです)に、エディー・ジョンソン、エリングの育ての親エド・ピーターセン、そして極めつけはヴォーカリーズの草分け「ランバート、ヘンドリクス&ロス(LH&R)」のジョン・ヘンドリクスも登場します。これがまたカッコいい。いいオトコと渋いオトコ。どちらもいいねえ、惚れちゃいます。



Kurt Elling "Live In Chicago"
(Blue Note 22211)

Kurt Elling (vocal)
Laurence Hobgood (piano)
Rob Amster (bass)
Michael Raynor (drums, percussion)

Featured Guest Artsits:
Jon Hendricks (vocal)
Von Freeman (tenor sax)
Eddie Johnson (tenor sax)
Edward Petersen (tenor sax)
Kahil El'zbar (hand drums)

Produced by Laurence Hobgood, Kurt Elling
Recorded by Danny Leake
Recorded live at the Green Mill Jazz Club, Chicago; July 14-16, 1999

[Tracks] Kurt Elling - Kurt Elling: Live In Chicago
01. Downtown (music: Russell Ferrante)
02. My Foolish Heart (music: Victor Young/words: Ned Washington)
03. Smoke Gets In Your Eyes (music: Jerome Kern/words: Otto Harbach)
04. Oh My God (music+words: Sting)
05. Night Dream (music: Wayne Shorter/words: Kurt Elling)
06. For Sentimental Reasons (music: William Best/words: Deek Watson)
07. Intro: (Esperanto)
08. Esperanto (music: Vince Mendoza/words: Kurt Elling (Lyric inspired by the poems of Pablo Neruda)
09. Don't Get Scared (music: Stan Getz/words: Jon Hendricks, King Pleasure)
10. Intro: (Goin' To Chicago)
11. Goin' To Chicago (traditional; Vocalese lyric by Jon Hendricks)
12. Intro: (The Rent Party)
13. The Rent Party (music: Edward Petersen/words: Kurt Elling)
14. Blues Cleaner (music: Laurence Hobgood/words: Kurt Elling)

[Links: Kurt Elling]
Kurt Elling (Official Website)
[Links: Paul Wertico]
Paul Wertico (Official Website)
[Links: Edward Petersen]
Edward Petersen (Official Website)

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2004年12月13日

カート・エリング『ザ・メッセンジャー』

themessenger.jpg Kurt Elling - The Messenger

歌詞まで即興する驚異のヴォーカリスト、カート・エリングの第2作『ザ・メッセンジャー』です(ブルーノートより)。

今回のお楽しみは、7曲目の〈タニヤ・ジーン〉。原題は〈タニヤ〉でドナルド・バードの作品です。初出はデクスター・ゴードンがパリ在住時に残したブルーノート盤『ワン・フライト・アップ』。本作と聞き比べると、カートがいかに忠実にバードのソロを歌詞におきかえているか、よくわかります。

今回はカサンドラ・ウィルソンが1曲だけ参加していますが、これはオマケ。基本的なメンバーは前回とほとんど同じです。カートの育ての親にしてバンドリーダーのエドワード・ピーターセン (ts)、ピーターセン・バンドのレギュラーメンバー、ローレンス・ホブグッド (p)、エリック・ホクバーグ (b)、ポール・ワーティコ (ds) を中心に、シカゴを拠点に活躍する役者がそろっています。



Kurt Elling "The Messenger"
(Blue Note 52727)

Kurt Elling (vocal)
Laurence Hobgood (piano)
Rob Amster (bass) #1-6, 9, 10, 12
Eric Hochberg (bass) #7, 8, 11
Paul Wertico (drums, percussion)
Jim Widlowski (drums, percussion) #2, 6, 11, 12
Edward Petersen (tenor sax) #6, 12
Eddie Johnson (tenor sax) #10
Orbert Davis (trumpet, flugelhorn) #2, 5
Cassandra Wilson (vocal) #11

Produced by Laurence Hobgood, Kurt Elling
Recorded by Roger Heiss
Recorded at Tone Zone Recording Studios, Chicago; between July 1994 and December 1996

[Tracks] Kurt Elling - The Messenger
01. Nature Boy (music+words: Eden Ahbez)
02. April In Paris (music: Vernon Duke/words: Edgar Y. Harburg)
03. The Beauty Of All Things (music: Laurence Hobgood/words: Kurt Elling)
04. The Dance (music: Laurence Hobgood)
05. Prayer For Mr. Davis (music: Laurence Hobgood/words: Kurt Elling)
06. Endless (music+words: Edward Petersen)
07. Tanya Jean (music: Donald Byrd/words: Kurt Elling)
08. It's Just A Thing (music: Laurence Hobgood, Eric Hochberg, Paul Wertico/words: Kurt Elling)
09. Ginger Bread Boy (music: Jimmy Heath)
10. Prelude To A Kiss (music: Duke Ellington/words: Irving Gordon, Irving Mills)
11. Time Of The Season (music: Rod Argent)
12. The Messenger (music: Edward Petersen/words: Kurt Elling)

[Links: Kurt Elling]
Kurt Elling (Official Website)
[Links: Eric Hochberg]
Eric Hochberg (Official Site)
[Links: Paul Wertico]
Paul Wertico (Official Website)
[Links: Edward Petersen]
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2004年12月10日

カート・エリング『クローズ・ユア・アイズ』

closeyoureyes.jpg Kurt Elling - Close Your Eyes

シカゴ出まれの「ナイトクラブの即興詩人」(邦盤のオビより。笑っちゃうけど、言い得て妙かも)、カート・エリングのデビュー作、『クローズ・ユア・アイズ』です(ブルーノートより。邦盤はもちろん東芝EMI)。抜群の歌唱テクニックと男の私でもホレる魅惑のヴォイス、そしてこのルックス。苦みばしったいい男でしょう? シビレます、マジで。

スキャットをやらせても、バラードを歌わせても、ポエトリー・シンギング(即興で詩をあみ出しながら歌う)をやらせても、天下一品の彼ですが、ジャズファンのお楽しみは彼の器楽的アプローチです。

たとえば、2曲目の原題は〈ドロレス〉。ウェイン・ショーターの曲ですね。初出は、ショーターも参加したマイルスの『マイルス・スマイルズ』ですが、カート・エリングがヴォーカリーズの元ネタとしたのは、『V.S.O.P. ザ・クインテット』に入っている同曲のショーターのソロです。

あるいは、10曲目の原題は〈アイ・オブ・ザ・ハリケーン〉。かのハービー・ハンコックの名盤『処女航海』に入っていた曲です。そしてこれまた、V.S.O.P. の原点となったハンコックの記念コンサートの模様を収録したアルバム『V.S.O.P. 〜 ニューポートの追想』でも、冒頭の人物紹介に続いてチョ〜カッコいい同曲が披露されています。

とにかく、このヴォーカルを聞かないのはもったいない。いい男好きのアナタも、そうでない人も、彼の歌声にしびれてください。



Kurt Elling "Close Your Eyes"
(Blue Note 30645)

Kurt Elling (vocal)
Laurence Hobgood (piano)
Eric Hochberg (bass) #1, 2 , 4, 5, 11-13
Rob Amster (bass) #6-9, 12
Paul Wertico (drums)
Edward Petersen (tenor sax) #6, 10
Von Freeman (tenor sax) #4
Dave Onderdonk (guitar) #7

Produced by Laurece Hobgood
Recorded by Roger Heiss
Recorded at Tone Zone Recording, Chicago; February 14-17, August 28, September 28, October 20, November 2, 1994

[Tracks] Kurt Elling - Close Your Eyes
01. Close Your Eyes (music+words: Bernice Petkere)
02. Dolores Dream (music: Wayne Shorter/words: Kurt Elling)
03. Ballad Of The Sad Young Men (music: Tommy Wolf/words: Fran Landesman)
04. (Hide The) Salome (music: Laurence Hobgood/words: Kurt Elling)
05. Married Blues (music: Laurence Hobgood, Eric Hochberg, Paul Wertico)
06. Storyteller Experiencing Total Confusion (music: Edward Petersen/words: Kurt Elling)
07. Never Say Goodbye (For Jodi) (music: Laurence Hobgood/words: Kurt Elling)
08. Those Clouds Are Heavy You Dig (music: Dave Brubeck, Paul Desmond)
09. Wait Till You See Her (music: Richard Rodgers/words: Lorenz Hart)
10. Hurricane (music: Herbie Hancock/words: Kurt Elling)
11. Now It Is Time That Gods Came Walking Out (music: Laurence Hobgood, Eric Hochberg, Paul Wertico)
12. Never Never Land (music: Jule Styne/words: Betty Comden, Adolph Green)
13. Remember Veronica (music: Laurence Hobgood/words: Kurt Elling)

[Links: Kurt Elling]
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2004年11月12日

カサンドラ・ウィルソン『ニュー・ムーン・ドーター』

newmoondaughter.jpg

生々しく質感のあるギターの音、というと思い出すのがこのアルバム。
カサンドラ・ウィルソンの『ニュー・ムーン・ドーター』です。
カサンドラの最高傑作というだけじゃなく、
90年代のジャズボーカルを代表するアルバムです。
ブルーノートより)

彼女を知らない人は、まずその声に驚かされるでしょう。
地の底を這うような低音。
闇の中で響き渡るブルース。
男性でもこれほど存在感が際立った
ヴォーカルはいないんじゃないか。
それぐらいインパクトのある声です。

マッチを摺る音からはじまる1曲目の〈奇妙な果実〉。
冒頭の数秒を聞いただけで、完全にノックアウトされました。
不世出のジャズシンガー、ビリー・ホリディの代表曲で、
彼女の自伝のタイトルにもなったこの曲は、
あまりにもビリーのイメージが強すぎて、
めったにカバーする人はいません。
でも、カサンドラはあえてこの曲に挑戦し、
そして見事に自分の曲にしています。

ほかにも、U2、ハンク・ウィリアムス、ニール・ヤング、
モンキーズの曲などを歌っていますが、
どれも完全にカサンドラの曲になっています。
ギターとパーカッションを主体にした暗黒のブルース。
(カサンドラは、デビュー仕立ての頃は
 ギターの弾き語りをしていたそうです)
ジャズファンならずとも、ぜひ聞いてほしいアルバムです。続きを読む
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2004年10月29日

プリズム『セカンド・リズム』

secondrhythm.jpg

三者対等の超強力ピアノトリオ、プリズムの2作目、
その名も『セカンド・リズム』(仏ブルーノートより)。
昨日紹介した『タイム』と同じ路線です。
ハードリキュールをロックで飲むような、
硬質でドライなフレーズに酔ってください。

ちなみにこのプリズム、2001年にライブ盤『オン・ツアー
を出してから名前を聞かないなあと思っていたら、
なんと解散してました。
これを書くために、ピアノの Pierre de Bethmann の
オフィシャル・サイトをのぞいて、たまたま見つけてしまいました。
今、彼は新しいユニット ilium を率いて、
フェンダーローズを弾いているようです。
ここ数年、ものすごい数のピアノトリオが登場しましたが、
その中では、かなり好きなトリオだっただけに、残念です。続きを読む
posted by ユキヒロ at 09:47| Comment(4) | TrackBack(0) | EMI 系 [新録音] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月28日

プライム『タイム』

time.jpg

ブルーノート・フランスから刺激的でクールな
ピアノトリオを紹介しましょう。その名はプリズム。
ピアノの Pierre de Bethmann
ベースの Christophe Wallemme、
ドラムスの Benjamin Henocq からなる超強力ユニットです。

この『タイム』は彼らの3枚目のアルバムで、
曲はすべて3人のオリジナル。
甘さを排除したソリッド感、
夜の静寂を駆け抜けるスピード感、
どちらもサイコーです。
ジャズにくつろぎと安心を求める人には向きませんが、
カッコよさと刺激を求める人はぜひ。おすすめです。続きを読む
posted by ユキヒロ at 10:05| Comment(0) | TrackBack(0) | EMI 系 [新録音] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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