2006年06月17日

アストル・ピアソラ『セントラル・パーク・コンサート』

thecentralparkconcert.jpg

グループCの2戦目。アルゼンチン対セルビア・モンテネグロは、6−0でアルゼンチンの圧勝。オランダ対コートジボワールは、2−1でなんとかオランダが逃げ切り。この2チームが2連勝で決勝トーナメント進出を決めました。

いやあ、アルゼンチンは強かったね。少なくとも、今日まで見たなかでは最強じゃないですか? あのテベスやメッシがスターティング・メンバーに名を連ねていないなんて、なんてぜいたくなのでしょうか。信じられないほどの選手層の厚さです。でも、見ていておもしろかったのは、もう一つの試合でした。個人的にはコートジボワールに追いついてほしかった。なんとしてでも1点もぎとろうと攻め続けた後半。あんなに防戦いっぽうのオランダなんて、ちょっと記憶にありません。終わった瞬間、思わず「あ〜〜」とうめいてしまいました。残念。

気分はコートジボワールのジャズといきたいところですが、知りません。というわけで、アルゼンチンです。アルゼンチンといえば、タンゴ。タンゴといえばもちろん、アストル・ピアソラです(それしか知らない、って話もありますが)。

ピアソラ後期キンテート(五重奏団)時代の、ニューヨークはセントラル・パークでの伝説のコンサート『セントラル・パーク・コンサート』(1987年9月6日録音)。ジャズ・ファンには、かのギル・エヴァンスが「私の生涯でいちばん信じられないコンサートの一つを聞いたよ」と絶賛したというエピソードのほうがピンとくるかもしれません。

あの鳥肌が立つような傑作『タンゴ・ゼロ・アワー』のほとんどの曲を再演、代表曲〈ブエノスアイレスの夏〉〈アディオス・ノニーノ〉も演ってます。それだけでなく、珍しくピアソラ本人が英語、スペイン語、イタリア語で聴衆に語りかけた肉声も入ってます。

それにしても、この時期のピアソラ・キンテートのすばらしさといったら。楽曲の成熟度、グループ表現の完成度、すさまじいテンション、どれをとっても完璧です。怖いくらいです。ピアソラ未体験の人は、ぜひ。感動で全身が震えますよ。キンテート、最後のライヴ録音です。



Astor Piazzolla "The Central Park Concert"
(Chesky Records JD 107)

Astor Piazzolla (bandoneon)
Pablo Ziegler (piano)
Fernando Suarez Paz (violin)
Horacio Malvicino (guitar)
Hector Console (bass)

Produced by Joe Killan
Recorded by WNYC, 93.9 FM, New York Public Radio
Recorded live at Central Park, NYC; September 6, 1987

[Tracks]
01. Verano Porteno Astor Piazzolla (music)
02. Lunfardo Astor Piazzolla (music)
03. Milonga Del Angel Astor Piazzolla (music)
04. Muerte Del Angel Astor Piazzolla (music)
05. Astor's Speech
06. Tanguedia III Astor Piazzolla (music)
07. Mumuki Astor Piazzolla (music)
08. Adios Nonino Astor Piazzolla (music)
09. Contra Bajissmo Astor Piazzolla (music)
10. Michelangelo Astor Piazzolla (music)
11. Concierto Para Quinteto Astor Piazzolla (music)

[Links: Astor Piazzolla]
Piazzolla.org: The Internet Home of Astor Piazzolla and his Tango Nuevo
tangodelic! (by 斎藤充正)
アストル・ピアソラ (by よしむら)
ASTOR PIAZZOLLA Score List (by Noritake YONEZAWA)
Astor Piazzolla (by Eiji MURAYAMA)
Astor Piazzolla (by 工藤庸介)

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posted by ユキヒロ at 03:08| Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このところ出張が多くてあまりネットできませんでしたので・・・ワールド・カップ・ジャズ?特集、まとめて読ませていただきました。ユキヒロさんのキャパの広さには恐れ入りました。
僕は90年代のジャズとか、ましてやヨーロッパのジャズなんかはすっぽり穴があいてますんで、限りなく参考になります。ユキヒロさんの名文章にほだされて(^o^;つい手を出してしまいそうで怖いです。
で、少なくともこのピアソラ・キンテートは手を出しても損はないようで・・・。
Posted by クマキチ at 2006年06月17日 11:46
ピアソラは、聞いて損はないと思いますよ、真剣に。とくにおすすめなのは、後期キンテート時代の作品です。怖いくらいのテンションの高さに、戦慄を覚えます。
最近のジャズでは、こういう刺激的な体験をすることは、ほとんどありませんね。むしろ癒しとかグルーヴとか、そういうところで楽しめる作品が多いような気がします。

ワールドカップ特集(笑)、くじけそうです。やはり初戦を落としたのが、悔やまれます。
韓国も、今回はじめてアウェーで勝利するまで負け続けてきましたが、彼らが積み重ねてきた屈辱感や悔しさ、涙を日本も何度か経験しないと、ワールドカップでの勝利は手にできないのかもしれません。
Posted by ユキヒロ at 2006年06月19日 13:24
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