

終わっちゃいましたね、ワールドカップ。予選は1年前からはじまりますが、あの興奮を4年もガマンしなくちゃいけないなんて、、、
3位決定戦、ドイツ3−1ポルトガル。
決勝、イタリア1−1(PK5−3)フランス。
八百長疑惑にゆれるイタリアが24年ぶり4度目の優勝を飾りました。決勝に8選手も送り込んだユーベは、本当にセリアCに降格してしまうのでしょうか。
それにしても、ジダンはいかんでしょう。マテラッツィはたしかに札付きの悪のようで、何か口汚いことをいったのでしょうが、頭突きはいかん。ダメなものはダメです、やっぱり。そんなジダンを MVP に選んでしまうのも考えものです。試合前に投票を済ませた人が多かったそうですが、それを抜きにしても、ジダンに MVP を与えるということは、この8年間、サッカー界は進歩どころか後退したことを意味します。スペイン戦で一瞬の輝きを取り戻したジダンですが、やはり体力の衰えは隠せない。全盛期を知る者にとっては、見ていて辛いものがあったはずです。
私なら迷わずイタリアのキャプテン、DFのカンナヴァーロを選びます。準決勝、決勝の彼の守備、見ました? 絶好調のクローゼ(5得点で得点王を獲得)を完全に無力化し、防戦一方になった決勝後半、危ない場面にはことごとくカンナヴァーロが出てきて、フランスに得点を許しませんでした。まさに鬼気迫る守備。体格的には日本人とそんなに変わらないはずなのに、読みの正確さ、当たりの強さ、球を奪う技術、どれをとっても、うっとりするくらいのプレイヤーです。この試合が代表100試合目だった彼に、MVP をあげたかったなあ。
イタリアはボローニャ出身(1940年生まれ)のピアニスト、マルコ・ジ・マルコの『アット・ザ・リヴィング・ルーム
オープニング。時代を感じさせるエレピの音を聞いただけでげんなりしてしまう人、ちょっと待った〜! 判断するのは、2曲目以降を聞いてからでも遅くありません。エレピは1曲目だけ、あとは純粋なピアノ・トリオです。
2曲目の輝かしいまでの音色とスピード感はどうですか。録音もいいです。ベースがズンズン、ドラムがビシッバシッと腹に響いてきます。こりゃ、気持ちいいぞ〜。一転して3曲目は、美しすぎるマルコのピアノに目を見張ります。ライナーを書いているマーシャル・ソラールに捧げられたソロ演奏なのですが、本当に惚れ惚れするほど美しい。
ほかにも、新主流派時代のハンコックを思わせる5曲目、心がうきうきするような、かわいらしい小品の7曲目など、美旋律の宝庫です。そう思って、冒頭のエレピをもう一度聞くと、あふれんばかりのリリカルさに思わずハッとするはずです。私はこのエレピの演奏もけっこう気に入ってます。
Marco Di Marco "At The Living Room"
(Arision Recordings ARI 014 CD)
Marco Di Marco (piano, Fender Rhodes #1)
Jacky Samson (bass)
Charles Saudrais (drums)
Recorded by William Flageolet
Recorded at the Living Room, Paris; November 10-12, 1973
[Tracks]

01. I Miei Ricordi Marco Di Marco (music)
02. Le Mors Aux Dents Marco Di Marco (music)
03. Solo Pour Martial Marco Di Marco (music)
04. Au Dceuf Gros Sel Marco Di Marco (music)
05. Valse Marco Di Marco (music)
06. Ballata N.1 Marco Di Marco (music)
07. Dopo Marco Di Marco (music)
08. Par Avion Marco Di Marco (music)
[Links: Marco Di Marco]
Marco Di Marco: Jazz Pianist and Composer
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