2006年07月12日

マルコ・ディ・マルコ『アット・ザ・リヴィング・ルーム』

atthelivingroom.jpg Marco Di Marco Trio - At the Living Room

終わっちゃいましたね、ワールドカップ。予選は1年前からはじまりますが、あの興奮を4年もガマンしなくちゃいけないなんて、、、

3位決定戦、ドイツ3−1ポルトガル。
決勝、イタリア1−1(PK5−3)フランス。

八百長疑惑にゆれるイタリアが24年ぶり4度目の優勝を飾りました。決勝に8選手も送り込んだユーベは、本当にセリアCに降格してしまうのでしょうか。

それにしても、ジダンはいかんでしょう。マテラッツィはたしかに札付きの悪のようで、何か口汚いことをいったのでしょうが、頭突きはいかん。ダメなものはダメです、やっぱり。そんなジダンを MVP に選んでしまうのも考えものです。試合前に投票を済ませた人が多かったそうですが、それを抜きにしても、ジダンに MVP を与えるということは、この8年間、サッカー界は進歩どころか後退したことを意味します。スペイン戦で一瞬の輝きを取り戻したジダンですが、やはり体力の衰えは隠せない。全盛期を知る者にとっては、見ていて辛いものがあったはずです。

私なら迷わずイタリアのキャプテン、DFのカンナヴァーロを選びます。準決勝、決勝の彼の守備、見ました? 絶好調のクローゼ(5得点で得点王を獲得)を完全に無力化し、防戦一方になった決勝後半、危ない場面にはことごとくカンナヴァーロが出てきて、フランスに得点を許しませんでした。まさに鬼気迫る守備。体格的には日本人とそんなに変わらないはずなのに、読みの正確さ、当たりの強さ、球を奪う技術、どれをとっても、うっとりするくらいのプレイヤーです。この試合が代表100試合目だった彼に、MVP をあげたかったなあ。

イタリアはボローニャ出身(1940年生まれ)のピアニスト、マルコ・ジ・マルコの『アット・ザ・リヴィング・ルーム』(1973年11月10日〜12日、パリで録音)。

オープニング。時代を感じさせるエレピの音を聞いただけでげんなりしてしまう人、ちょっと待った〜! 判断するのは、2曲目以降を聞いてからでも遅くありません。エレピは1曲目だけ、あとは純粋なピアノ・トリオです。

2曲目の輝かしいまでの音色とスピード感はどうですか。録音もいいです。ベースがズンズン、ドラムがビシッバシッと腹に響いてきます。こりゃ、気持ちいいぞ〜。一転して3曲目は、美しすぎるマルコのピアノに目を見張ります。ライナーを書いているマーシャル・ソラールに捧げられたソロ演奏なのですが、本当に惚れ惚れするほど美しい。

ほかにも、新主流派時代のハンコックを思わせる5曲目、心がうきうきするような、かわいらしい小品の7曲目など、美旋律の宝庫です。そう思って、冒頭のエレピをもう一度聞くと、あふれんばかりのリリカルさに思わずハッとするはずです。私はこのエレピの演奏もけっこう気に入ってます。



Marco Di Marco "At The Living Room"
(Arision Recordings ARI 014 CD)

Marco Di Marco (piano, Fender Rhodes #1)
Jacky Samson (bass)
Charles Saudrais (drums)

Recorded by William Flageolet
Recorded at the Living Room, Paris; November 10-12, 1973

[Tracks] Marco Di Marco Trio - At the Living Room
01. I Miei Ricordi Marco Di Marco (music)
02. Le Mors Aux Dents Marco Di Marco (music)
03. Solo Pour Martial Marco Di Marco (music)
04. Au Dceuf Gros Sel Marco Di Marco (music)
05. Valse Marco Di Marco (music)
06. Ballata N.1 Marco Di Marco (music)
07. Dopo Marco Di Marco (music)
08. Par Avion Marco Di Marco (music)

[Links: Marco Di Marco]
Marco Di Marco: Jazz Pianist and Composer

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2006年07月06日

ジャン・フィリップ・ヴィレ『コンシダレーションズ』

considerations.jpg

EURO2006、もといW杯の準決勝第二試合、フランス対ポルトガル。いやあ、あんまりヨーロッパ勢ばかりが勝ち上がるもんだから、欧州選手権かと思っちゃいましたよ(笑)。そんななか、唯一南米的ないやらしさとひらめきで勝負するポルトガルには期待していたんですけどねえ。あんなに歯が立たないとは思いませんでした。まるで大人と子ども。いいようにあしらわれてました。

ポルトガルはいってみれば、やんちゃ坊主。やたらにちょっかいを出して、相手を怒らせればしめたもの。あとは、頭に血ののぼった相手が勝手に自滅するのを待てばいいわけです。退場者を出したオランダも、イングランドも、ポルトガルの(スコラリ監督の)罠にひっかかってしまったクチでした。精神年齢が同じくらいなんでしょう、きっと。

ところが、フランスは違います。彼らは成熟した大人です。そんなこざかしいワザにはひっかかりません。紳士然としながら、相手をどんどん窮地に陥れる大人なやり口に、おこちゃまたちが太刀打ちできるはずもありません。

あのPKをとった場面のアンリはどうですか。あれ、ポルトガルの選手だったら、絶対PKにならなかったはずです。なにしろ彼らは前科者ですから(笑)、審判の目も光っています。場合によっては、シミュレーションをとられるかもしれません。でも、アンリがあのすました顔をゆがめてアピールすると、審判も思わずPKを与えてしまうわけです。大人ゆえのたくみな演技、脱帽です。

そして、さらに脱帽したのは、その後の展開です。とにかく攻めない。攻めても人数をかけない。時間をかけてゆっくりまわし、相手がイライラするのを待ちます。象徴的だったのは、後半開始の場面です。ポルトガルの選手たちは休息もそこそこに、早々とピッチに登場して、「さあ、いくぞ!」とやる気満々。ところが、フランスが出てこない。イライラが募ります。俺たちは早く試合がしたいんだ! ようやく出てきたと思っても、全員がいっせいに駆け出してくるなんてことはなくて、1人、2人とボチボチ出てくる。しかも、遅れてきた選手がいっさい悪びれもせず、ゆっくりと歩いてピッチに入ってくるわけです。ポルトガルは、完全に気勢を削がれてしまいました。いやあ、大人だねえ。

解説をしていた次期五輪代表監督の反町さんもいっていましたが、あれ、効いたと思いますよ。ポルトガルは相手を怒らせるどころか、自分たちが焦ってしまって、完全にフランスの術中にハマりました。背の高い絶対的なセンターフォワードがいない彼らが、いくらクロスを放り込んだって、フランスの長身DFはビクともしない。まるで日本を見ているようでした。

短いパス交換、ドリブルこそが彼らの生命線なはずなのに、焦りから単調なロングパスとクロスに終始してしまった後半。スコアは1−0の最少得点差ですが、それ以上の力量の差を感じました。さすがフランス、優勝経験というのは、人を成長させるのですね。

というわけで、大人のフランスの、大人のためのピアノ・トリオを。イケメン(笑)フランス人ベーシスト、ジャン・フィリップ・ヴィレの『コンシダレーションズ』。ここ数年、クオリティの高いアルバムを立て続けに発表しているスケッチ・レーベル(日本販売元は澤野工房)。倒産と聞いたときには驚きましたが、どうやら澤野さんがレーベルごと買い取ったらしく、また新譜が出るようになりました。よかったよかった。

さてさて、ジャン・フィリップ・ヴィレは、『アヴァンティ!』のミラバッシと並ぶこのレーベルの宝です。その音楽性をひと言で表現するなら、完璧なまでの構成美。三位一体で織りなすメロディとリズムが幾重にも重なり、そこに重厚かつ荘厳なバロック様式の建築物が現出します。う〜ん、この趣き。まっこと、ヨーロッパですなあ。



Jean-Philippe Viret "Considerations"
(Sketch SKE 333016)

Edouard Ferlet (piano)
Jean-Philippe Viret (bass)
Antoine Banville (drums)

Produced by Philippe Ghielmetti
Recorded by Gerard de Haro, Sylvain Thevenard
Recorded at Studio La Buissonne, Pernes les Fontaines; October 24, 25, 2000

[Tracks]
01. Madame Loire Jean-Philippe Viret (music)
02. Iode Edouard Ferlet (music)
03. Balad Antoine Banville (music)
04. La Fable Du Thon Jean-Philippe Viret (music)
05. Microwave Edouard Ferlet (music)
06. Le Batard Jean-Philippe Viret (music)
07. Une Vie Simple Jean-Philippe Viret (music)
08. Zazimut Edouard Ferlet (music)

[Links: Jean-Philippe Viret]
Jean-Philippe Viret (Official Website)

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2006年07月05日

ステファノ・ディ・バティスタ『ア・プリマ・ヴィスタ』

aprimavista.jpg

ヒデの引退、オシムの代表監督就任ばかりが話題になっていますが、ワールドカップもいよいよ押し詰まってきました、準決勝第一試合。誰もがPK戦突入を覚悟した延長後半終了間際、イタリアがついに均衡を破って立て続けに2得点、開催国ドイツの野望を打ち砕きました。いやあ、燃えましたね。最後の最後まであきらめないゲルマン魂は、ドイツの専売特許じゃないってことがわかりました。

八百長疑惑で揺れるイタリアは、敗戦が確定した瞬間、捜査の手がのびるだろうと噂される監督や選手がいるせいか、本気ですねえ。しびれます。残された道は、優勝して「もみ消す」しかないですもんね(笑)。

久々に登場した「本気の」アルト・サックス・プレイヤー、ステファノ・ディ・バティスタ。1969年2月14日、イタリアの首都ローマ生まれ。ペトちゃんの『ボース・ワールド』でその存在を知った人も多いと思いますが、決定的だったのは、なんといっても、仏ブルーノート移籍第一弾『ア・プリマ・ヴィスタ』でしょう。

このアルバムのカッコよさは、冒頭の〈スピリット・オブ・メッセンジャーズ〉に凝縮されています。トリノ出身のトランぺッター、フラヴィオ・ボルトロに、イタリア系ベルギー人のピアニスト、エリック・レニー二、惜しくも解散した PRYSM のドラマー、べンジャミン・エノックらとくりだす古いようで新しいスピード感あふれる演奏に、久しぶりに2管クインテットのよさを実感した人も少なくないはず。

猫も杓子もピアノ・トリオで、話題の新譜はトリオものばかり、という時代ですが、いわゆるジャズっぽさをいちばん感じさせるのは、伝統の2管クインテットなんですね。最近、こういう真っ当なクインテット作品がめっきり少なくなったので、よけいにそう感じます。ピアノ・トリオに食傷気味のあなたにこそ、すすめたいアルバムです。

 

Stefano Di Battista "A Prima Vista"
(Blue Note France 7243 4 97945 2 8)

Flavio Boltro (trumpet, flugelhorn)
Stefano Di Battista (alto sax, soprano sax)
Eric Legnini (piano)
Rosario Bonaccorso (bass)
Benjami Henocq (drums)

Produced by Stefano Di Battista
Recorded at the Gil Evans Studio, Amiens, France; August 27-29, 1998

[Tracks]
01. Spirit Of Messengers Stefano Di Battista (music)
02. Funny Moon Eric Legnini (music)
03. Aiova Stefano Di Battista (music)
04. Ne'll Acqua Stefano Di Battista (music)
05. Buffo Stefano Di Battista (music)
06. Another Time Stefano Di Battista (music)
07. Dina Stefano Di Battista (music)
08. T-Tonic Stefano Di Battista (music)
09. Miccettina Rosario Bonaccorso (music)
10. First Smile Flavio Boltro (music)
11. Benji Stefano Di Battista (music)
12. Lush Life Billy Strayhorn (music and lyrics)

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2006年07月03日

ジョルジュ・アルヴァニタス『イン・コンサート』

inconcert.jpg

準々決勝第四試合、フランス1−0ブラジル。序盤の采配ミスもあって攻撃のリズムがなかなかつかめなかったブラジルですが、まさか負けるとは思いませんでした。ホンマに残念! アンリ・フリークのうちの奥さんは狂喜してますが、どうなんでしょう。今のフランスに準決勝、決勝と勝ち進むだけの力がありますか? 今大会、ことごとく期待を裏切られ続けている私の、現在の目標(?)は、ドイツの優勝を阻止すること(笑)。ブラジルがその一番手だと思っていたのですが、フランスでドイツに勝てるかなあ。ちと不安です。

まあ、フランスにとっては、不仲説がささやかれていたアンリとジダンのホットラインがはじめて通じたということで、明るい材料にはなるでしょうね。でも、アーセナルでのアンリと代表でのアンリは、やっぱり別人です。最後の最後でアンリに頼れるかというと、そんなことはないと思います。スマートすぎるアンリには、そういう重圧にこたえる覚悟はないと私には見えるのですが、どうでしょうか???

私がフランスに厳しすぎるように見えるとしたら、その一因は、間違いなく前日本代表監督のトルシエさんが決勝は「ドイツ対フランス」と予想したことにあると思います。どうも私はこの人と相性が悪く、いうことなすことすべて否定したくなるのです(笑)。これは理屈じゃなくて、感情的な反発にすぎないわけですが、同じような感情をもつ人も少なくないのでは、と勝手に想像しています。

フランス人ピアニスト、ジョルジュ・アルヴァニタス。1931年6月13日、フランス・マルセイユ生まれ。

この人、演っている音楽のわりに、どういうわけか、バルネ・ウィランと同じ「頑固親父」のにおいがします。モードを取り入れたりして、(当時としては)それなりに新しい試みをしているはずなのですが、そこに一本筋が通っているというか、理屈っぽさが感じられるのです。でも、その理屈は「屁」理屈ではなくて、もっと説得力のある何か。どっしりとしてぶれない人生哲学が基本にあって、それが有無をいわさぬ迫力を生み出している。そんな感じです。ミーハー度をゼロにしたマッコイ・タイナーといったら、怒られるかな?

Georges Arvanitas "In Concert"
(Futura GER-11)

Georges Arvanitas (piano)
Jacky Samson (bass)
Charles Saudrais (drums)

Produced by Gerard Terrones
Recorded by Roger Delongeas
Recorded at Centre Culturel Americain, Paris; November 25, 1969 (#2, 3), January 27, 1970 (#1, 4)

[Tracks]
01. Sixieme Sens Georges Arvanitas (music)
02. Colchique Dans Les Pres (traditional)
03. Ah! Le Chat Georges Arvanitas (music)
04. Indian Georges Arvanitas, Charles Saudrais (music)

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2006年07月02日

ジョアン・パウロ『Serra Sem Fim』

serrasemfim.jpg

準々決勝第三試合。ポルトガル0−0(PK3−1)イングランド。夜に客人があり、酔っぱらって寝てしまったので、私が見たのは0−0で迎えた延長戦から。予想外の展開に戸惑いながらも、あれよあれよという間にPK戦に突入。先に蹴ったポルトガルが2人連続で枠を外して万事休すと思いきや、ポルトガルの守護神リカルドが好セーブを連発。結局、4人中3人を止めるという離れ業を演じて、勝負が決しました。

PK戦というのは、やるほうはたまらんのでしょうが、見ているほうは盛り上がります。それにしても、あれほど見ていて入る気がしないGKというのも、ちょっと記憶にないなあ。GKが活躍したPK戦というと、アジアカップの準々決勝ヨルダン戦で、神がかったスーパーセーブを連発した川口のことが思い出されますが、あのときは、ホントに「神サマ」が乗り移ったような気がしたものです。でも、リカルドのそれはまったく違いました。理詰めでコースを読み切り、完璧にブロックした。圧倒的な力量の差で相手のシュートを無力化したリカルドは見事です。イングランドのGKが逆をとられてばかりいたのとは対照的でした。GKも立派な「戦力」だと痛感しましたね。

個人的にはポルトガルが勝ってうれしかったのですが、困ったのは、ポルトガルはジャズの不毛地帯なんですね。前回紹介した歌手のマリア・ジョアンは大好きで、何枚かアルバムももっていますが、それしか知らない。で、いろいろ調べていたら、1枚だけ手元にあることが判明しました。ジョアン・パウロの『Serra Sem Fim』。

この人のことは全然知らないのですが(ネットで調べようにも、そもそもポルトガル語がわからないし、「Joao Paulo」で検索しても前法王ヨハネ・パウロ二世がいっぱい出てくるしで、調べようがありませんでした)、とにかくポルトガル人であることは間違いないようです(笑)。

タイトルは「Endless Mountain」といった意味だそうで、ポルトガル(の国土でしょうね)のことを指すと、ライナーにはあります。ソプラノまたはアルト・サックス+ピアノ・トリオという編成ですが、オーソドックスなワン・ホーン・カルテットとは違って、カラッとしているけれど、少しだけ陰影のあるブラジル音楽(なんじゃそりゃ)といった不思議な印象の作品にしあがっています。

先入観なしに聞いて、この音楽の出自を当てるのは難儀ですが、ブラジルの旧宗主国ポルトガルのジャズだよ、といわれて聞くと、「あ〜、なんかわかる気がする」という反応が返ってきそうです。う〜ん、うまく説明できないな。

明るすぎず、重すぎず、知的な味わいもあって、気に入る人は気に入るんじゃないかなあ。このサックス、昨今のチャールズ・ロイドが好きな人なんか、けっこうハマりそうな気がするのですが。といっても、アマゾンにはリストアップされていないようでした。どこから入手できるかは不明。健闘を祈ります。

Joao Paulo "Serra Sem Fim"
(Farol 005/95)

Jorge Reis (alto sax, soprano sax)
Joao Paulo (piano)
Mario Franco (bass)
Jose Salgueiro (percussion)

Produced by Joao Paulo, Jose Salgueiro
Recorded by Fernando Abrantes
Recorded at Estudios Xangrula; December 3, 1993

[Tracks]
01. Samba Sem Fim 〜 Serra De Algures Joao Paulo (music)
02. Tambores Da Serra 〜 Valsa Para O Nao Parecer Joao Paulo (music)
03. Lua Cheia Mario Franco (music)
04. Paisagem Joao Paulo (music)

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2006年07月01日

ギド・マヌサルディ『イマジニ・ヴィジヴ』

immaginivisive.jpg

ドイツの対戦相手となるのは、堅守を誇るイタリアです。準々決勝第二試合、イタリア3−0ウクライナ。今大会不発だった遅咲きのストライカー、ルカ・トニが2ゴールをあげて、快勝しました。正確無比のゴール・マシーン、シェフチェンコといえども、たった一人でイタリアのカテナチオ(かんぬき)をこじ開けるのは無理でした。惜しい場面はいくつかあったけれど、ね。

地元の声援をバックに勢いにのるドイツと、伝統の堅守に、鋭い攻撃力を加えたイタリア。こいつは、おもしろい対決になりそうです。

イタリア人ピアニスト、ギド・マヌサルディ。1935年12月3日、イタリア・キアヴェンナ生まれ。といっても、彼の才能は母国イタリアを遠く離れ、欧州各地を転々とした後、北欧スウェーデンや東欧ルーマニアにおいて開花します。

かつて幻の名盤といわれた『イマジニ・ヴィジヴ』。一聴して驚くのは、その圧倒的な新しさです。ものの本(ジャズ批評ブックス『ジャズ・ピアノ入門』)で、杉田宏樹さんがチックの『ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス』をひきあいに出して、その新しさを表現していますが、その気持ち、わかりますよ〜。どこをきりとってもすべてフレッシュで、新時代の幕開けを強く印象づけた初期のチック。ソリッドステイト〜 ECM 時代のチックだけがもちえたあの「新鮮さ」を、このアルバムからは感じ取ることができます。

まあ、1曲目の〈オルトレメラ〉を聞いてみてくださいよ。絶対後悔させませんから。



Guido Manusardi "Immagini Visive"
(Dire FO-360)

Guido Manusardi (piano)
Furio Di Castri (bass)
Gianni Cazzola (drums)

Produced by Tito Fontana
Recorded at Fontana SAS, Recording Studio 7, Cordo Venezia 7, Milano; January 12, 13, 1981

[Tracks]
01. Oltremera Guido Manusardi (music)
02. Love Dance Guido Manusardi (music)
03. In Your Own Sweet Way Dave Brubeck (music)
04. Yesterdays Jerome Kern (music) / Otto Harbach (lyrics)
05. Poinciana Nat Simon (music) / Buddy Bernier (lyrics)
06. I Crott De Ciavena Guido Manusardi (music)
07. What Kind Of Fool Am I Anthony Newley, Leslie Bricusse (music and lyrics)
08. La Cort Di Asen Guido Manusardi (music)

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ヨアヒム・キューン『フロム・タイム・トゥ・タイム・フリー』

fromtimetotimefree.jpg

いよいよ準々決勝がはじまりました。グループリーグで敗れ去った日本には悪いですが、W杯の本番がはじまるのは決勝トーナメントから。とくに準々決勝は、いちばん面白いといいます。負けない試合を強いられる準決勝、決勝と比べると、ベスト8というのは、両チームとも勝ちにいきます。だから、見ている側にはこたえられないゲームがよくあるわけです。

第一試合は、地元ドイツ対アルゼンチン。決勝で当たってもおかしくない強国どうしの対戦です。試合前の私の予想は、ドイツ2−1アルゼンチン。結果は1−1のドロー(PK4−2)。アルゼンチンのGKは途中出場でしたから、かわいそうですが、PK戦になった時点で、レーマンのいるドイツの勝利を確信しました。

本当はアルゼンチンに勝ってほしかったのですが(どう見ても、ドイツの肉弾サッカーよりアルゼンチンのスペクタクルなサッカーのほうが面白いでしょ?)、地元の声援をバックに波に乗るドイツを止めるのは至難の業です。しかも、みずから「キャリアのピークを迎えている」と宣言した点取り屋クローゼがいます(ドイツの1点はクローゼが決めた)。修羅場をくぐり抜けたドイツは、この勢いで決勝までいってしまいそうな気がします。

旧東独ライプツィヒ生まれのピアニスト、ヨアヒム・キューン。彼が80年代に率いていたジェニー・クラーク、ダニエル・ユメールとのトリオのサウンドをひと言でいうなら、ヘヴィです。フリー・ジャズを消化して、メインストリームに帰ってきた彼らの音楽に、軟弱さなど微塵も感じられません。超重量級のサウンドでガンガン攻めまくります。この快感!

昨今流行りの癒し系サウンドも嫌いじゃないですが、そればっかりだと、さすがに飽きます。自分に「喝!」を入れたいときは、こういうパワフルな作品を聞くにかぎる。しかも、アルバムの頭とお尻でコルトレーンの曲を演っています。本気です。おそろしいです。怖い顔したオジサンたちが真っ向勝負を挑んでくれます。『フロム・タイム・トゥ・タイム・フリー』、ご一聴あれ。



Joachim Kuhn "From Time To Time Free"
(CMP CD 35)

Joachim Kuhn (piano)
J.F. Jenny-Clark (bass)
Daniel Humair (drums)

Produced by Kurt Renker, Walter Quintus, Joachim Kuhn
Recorded by Walter Quintus
Recorded at Ztudio Zerkall; April 1988

[Tracks]
01. India John Coltrane (music)
02. Spy vs. Spy John Scofield (music)
03. From Time To Time Free Daniel Humair, Joachim Kuhn (music)
04. Para Joachim Kuhn (music)
05. Sometimes I Don't Remember Joachim Kuhn (music)
06. Cannonball Joachim Kuhn, J.F. Jenny-Clark, Daniel Humair (music)
07. Trio Music Joachim Kuhn, J.F. Jenny-Clark, Daniel Humair (music)
08. Expression John Coltrane (music)

[Links: Joachim Kuhn]
Joachim Kuhn (Official Website)
Joachim Kuhn (@ ジャズCDの個人ページ by K. Kudo)

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