2005年02月28日

アート・ペッパー『再会』

amongfriends.jpg 

オーネット、フィル・ウッズ、ソニー・クリスとアルト奏者が続いたので、このまま「アルト・サックス列伝」といきましょうか。

アート・ペッパーのファンは50年代派と70年代派に分かれると以前書きましたが、例外的にどちらのファンからも受け入れられているのが、この『再会』です(再発盤は、PJL より。Discography → PJL Jazz Series と進むと、プロデューサー妙中俊哉さんが手がけたトリオ、インタープレイなどのカタログが見られます)

ペッパーとウェストコースト時代の仲間たちが久しぶりに「再会」して行ったリラックス・セッション。復活後のペッパーは、コルトレーン・ライクな激しいソロを吹くようになりましたが(ついでに、小鳥のさえずりのように軽やかだった音色も悲しいことにかすれてしまいました)、旧友たちとのなごやかな雰囲気がそうさせたのか、ハードなペッパーは封印して、ひたすらやさしいペッパーを堪能することができます。ペッパーの十八番〈ベサメ・ムーチョ〉も飛び出し、「いよっ、待ってました」と声をかけたくなる、そんな親しみのわく好盤です。

妙中さんのライナーによると、ピアノのラス・フリーマンは当時、スタジオ・ミュージシャンのような仕事をしていて(多くのジャズメンにとって、70年代は「食えない」時代だったのです)、ジャズを演奏するのは12年ぶりだったそうです。それでも、この切れ味。さすがですね。

 

Art Pepper "Among Friends"
(Interplay IP-7718)

Art Pepper (alto sax)
Russ Freeman (piano)
Bob Magnussen (bass)
Frank Butler (drums)

Produced by Toshiya Taenaka
Recorded at United/Western Studios, Hollywood, CA; September 2, 1978

[Tracks] 
01. Among Friends (music: Art Pepper)
02. 'Round Midnight (music: Thelonious Monk, Cootie Williams / words: Bernie Hanighen)
03. I'm Getting Sentimental Over You (music: George Bassman / words: Ned Washington)
04. Blue Bossa (music: Kenny Dorham)
05. What Is This Thing Called Love (music+words: Cole Porter)
06. What's New (music: Bob Haggart / words: Johnny Burke)
07. Besame Mucho (music+words: Conseulo Velasquez)
08. I'll Remember April (music: Gene DePaul, Pat Johnston / words: Don Raye)

[Links: Art Pepper]
Art Pepper Discography Project (@ Jazz Discography Project)The Art Of Pepper

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2005年02月24日

ソニー・クリス『アウト・オブ・ノーホエア』

outofnowhere.jpg

アルト吹きとしてはけっして大物とはいえないソニー・クリスですが、日本で人気があるのは、1975年吹き込みの3枚の名盤の存在だけではなく(『クリスクラフト』に『サタディ・モーニング』、そして空色のジャケットが印象的な『アウト・オブ・ノーホエア』の3枚)、彼の死にまつわる伝説が一役買っているのは間違いないようです。

ソニー・クリスは初来日直前の1977年11月19日、LA の自宅でピストル自殺をはかったといわれています。その原因は不明。他殺という説もあるようです。寺島靖国さんの『辛口 JAZZ ノート』(講談社+α文庫)には、死の数時間前にソニー・クリスと話した日本人の話が載っています。それによると、彼は日本での公演を何よりも楽しみにしていたそうです。生涯パーカーのように吹くことを貫いた彼に、時代はけっしてやさしくはなかった。LA の片隅で古くさいジャズを演奏していたソニー・クリスに突如舞い込んだ日本公演の話。うれしくないはずはありません。

その彼がなぜ数時間後に自殺しなければならなかったのか。彼は腹部を撃って(撃たれて?)死んでいたそうですが、お腹を撃っても即死はできず、出血多量で死ぬまでかなり苦しい時間をすごさなければならないといいます。自殺なら、やっぱり腹部ではなく頭を撃つはずじゃないか。本にはそう記されています。

今となっては真相は永遠に闇の中ですが、この胸を締めつけるようなエピソードによって、ソニー・クリスは私たちの記憶の中に生き続けています。

 

Sonny Criss "Out Of Nowhere"
(Muse MR 5089)

Sonny Criss (alto sax)
Dolo Coker (piano)
Larry Gales (bass)
Jimmie Smith (drums)

Produced by Bob Porter
Recorded by Peter Granet
Recorded at Wally Heider Studio, LA; October 20, 1975

[Tracks] 
01. All The Things You Are (music: Jerome Kern / words: Oscar Hammerstein II)
02. The Dreamer (music: Sonny Criss)
03. El Tiante (music: Dolo Coker)
04. My Ideal (music: Richard A. Whiting, Newell Chase / words: Leo Robin)
05. Out Of Nowhere (music: Johnny Green / words: Edward Heyman)
06. Brother Can You Spare A Dime? (music: J. Gorney / words: Edgar Y. Harburg)
07. The First One (music: Sonny Criss)

[Links: Sonny Criss]
Sonny Criss: a discography with cover photos (by Atsushi acchan Ueda)
Sonny Criss Discography Project (@ Jazz Discography Project)

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2005年02月23日

ソニー・クリス『サタデイ・モーニング』

saturdaymorning.jpg バリー・ハリス, Lenny McBrowne, Leroy Vinnegar & Sonny Criss - Saturday Morning

1960年代後半、ソニー・クリスは、プレスティッジ・レーベルに7枚のアルバムを残します(アルバムリストはこちら)。そのときのプロデューサーがドン・シュリッテンで、彼は1975年に自らの手でザナドゥ・レーベルを興します(アルバムリストはこちら)。

ドン・シュリッテンはよほどクリスがお気に入りだったのでしょう、自らのレーベルをスタートするにあたって彼を呼び寄せ、レコーディングしました。それがこの『サタデイ・モーニング』です(前作『クリスクラフト』の5日後の録音)。

このアルバムの聞きものは、なんといっても〈ティン・ティン・ディオ〉。ちょっとエキゾチックな香りがするのは、アフロ・キューバン・ジャズのパイオニア、ディジー・ガレスピーがらみの曲だからです。ガレスピー楽団のパーカッション奏者チャノ・ポゾに同楽団のアレンジャー、ギル・フラーが協力して作曲しました。渋みをましたソニー・クリスが織りなすラテンの哀愁がたまりません!

冒頭を飾る歌う作曲家、マット・デニスの〈エンジェル・アイズ〉もいいですねえ。かすれ気味のクリスのアルトが徐々に伸びやかに歌っていくさまは、まさに演歌の「クリス節」(笑)。

こういう何気ない作品をひそかに楽しむのが大人のジャズファンなんだと思います。かくいう私も(大人かどうかは別として)大好きです。おすすめ。



Sonny Criss "Saturday Morning"
(Xanadu 105)

Sonny Criss (alto sax)
Barry Harris (piano)
Leroy Vinnegar (bass)
Lenny McBrowne (drums)

Produced by Don Schlitten
Recorded by Peter Granet
Recorded in LA; Mar 1, 1975

[Tracks] バリー・ハリス, Lenny McBrowne, Leroy Vinnegar & Sonny Criss - Saturday Morning
01. Angel Eyes (music: Matt Dennis / words: Earl Brent)
02. Tin Tin Deo (music: Chano Pozo, Gil Fuller)
03. Jeannie's Knees (music: Sonny Criss)
04. Saturday Morning (music: Sonny Criss)
05. My Heart Stood Still (music: Richard Rodgers / words: Lorenz Hart)
06. Until The Real Thing Comes Along (music: Saul Chaplin, Alberta Nichols / words: Sammy Cahn, Mann Holiner, L. E. Freeman)

[Links: Sonny Criss]
Sonny Criss: a discography with cover photos (by Atsushi acchan Ueda)
Sonny Criss Discography Project (@ Jazz Discography Project)
[Links: Barry Harris]
Barry Harris (Official Website)

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2005年02月22日

ソニー・クリス『クリスクラフト』

crisscraft.jpg Sonny Criss - Criss Craft - EP

ミューズ・レーベルつながりで、同じパーカー派のアルト・サックス奏者、ソニー・クリスにいきましょう。1927年10月23日、テネシー州メンフィス生まれ。1977年11月19日、カリフォルニア州ロサンジェルスで謎の死を遂げました。ミューズ盤『クリスクラフト』は、ソニー・クリスの1975年録音3部作の1つです。

彼のアルトはよく鳴るどころか鳴りすぎで、耳にキンキン響くような高音がトレードマークですが、晩年(といっても40代ですが)になると、耳障りなキンキン度合いがうまく抑制されて、とても聞きやすいアルトになりました。

もともと重苦しさとは無縁の軽い音色が特徴なので、アップテンポの明るい曲をやらせると、右に出るものはいません。晩年はそれに加えて、少し渋みのようなものも出てきたので、哀愁漂う演歌のような曲にも見事な手腕を発揮してくれます。暗いだけの演歌は気が滅入りますが、声質が明るく軽いので、暗くなりすぎない。そんな感じです。

たとえば、ピアニストのホレス・タプスコット作の〈ディス・イズ・フォー・ベニー〉。かなりクサい曲ですが、ソニー・クリスの軽いアルトとこれまた軽いギターで演奏されると、そのクサさが嫌みにならず、かえって心地よく感じられるから不思議です。

同じタプスコット作の〈セリア島〉も、クサいねえ〜。ムード歌謡の匂いがプンプンします。でも、こういう曲を朗々と歌い上げるクリスに、たまらなく魅力を感じる人も多いはず。かくいう私もその1人です(笑)。

それにしても、センスのかけらも感じられない醜悪なジャケット。これ、何とかならんかねと思っていたら、きっと同じことを思った人がいたのでしょう、別ジャケットでもCD化されているようです(まあ、あっちの出来もどうかと思うけれど)。

 

Sonny Criss "Crisscraft"
(Muse MR 5068)

Sonny Criss (alto sax)
Dolo Coker (piano)
Ray Crawford (guitar)
Larry Gales (bass)
Jimmie Smith (drums)

Produced by Bob Porter
Recorded by Peter Granet
Recorded at Wally Heider Studio, LA; February 24, 1975

[Tracks] Sonny Criss - Criss Craft - EP
01. The Isle Of Celia (music: Horace Tapscott)
02. Blues In My Heart (music: Benny Carter / Irving Mills)
03. This Is For Benny (music: Horace Tapscott)
04. All Night Long (music: Curtis Lewis)
05. Crisscraft (music: Sonny Criss)

[Links: Sonny Criss]
Sonny Criss: a discography with cover photos (by Atsushi acchan Ueda)
Sonny Criss Discography Project (@ Jazz Discography Project)

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2005年02月21日

フィル・ウッズ『ミュジック・デュ・ボア』

musiquedubois.jpg 

1973年、フィル・ウッズは5年間におよんだヨーロピアン・リズム・マシーンでの活動を切り上げ、アメリカ西海岸に生活の拠点を移します。この『ミュジック・デュ・ボア』(森の音楽)は、帰国後1年を経てニューヨークで録音されたアルバムです(ミューズ・レーベルのアルバムリストはこちら)。

それにしても、フィル・ウッズのアルトはよく鳴ります。艶やかで伸びのあるアルトで聞くロリンズ作〈エアジン〉のカッコよさといったら(初出はロリンズの名曲を3曲も収録したマイルス・デイヴィスの『バグス・グルーヴ』です)。1曲目の〈サンバ・デュ・ボア〉(森のサンバ)もサイコーです。ノリノリの演奏に、思わず腰も動きます。イエ〜イ。

それともう1つ、ウェイン・ショーターの〈ネフェルティティ〉なんて曲も演ってます(初出は同じくマイルスの『ネフェルティティ』です)。こちらは、相手があまりにも悪いというか、あの時期のマイルス・クインテットと肩を並べるなんて誰にもできないわけで、軍配はオリジナルにあがります。これはしょうがない(笑)

 

Phil Woods "Musique du Bois"
(Muse MR 5037)

Phil Woods (alto sax)
Jaki Byard (piano)
Richard Davis (bass)
Alan Dawson (drums)

Produced by Don Schlitten
Recorded in NY; January 14, 1974

[Tunes] 
01. Samba Du Bois (music: Phil Woods)
02. Willow Weep For Me (music+words: Ann Ronell)
03. Nefertiti (music: Wayne Shorter)
04. The Last Page (music: Phil Woods)
05. The Summer Knows (music: Michel Legrand / words: Marilyn Bergman, Alan Bergman)
06. Airgin (music: Sonny Rollins)

[Links: Phil Woods]
Phil Woods (Official Website)
[Links: Jaki Byard]
Jaki Byard (Official Website)
Richard Davis (Official Website)

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2005年02月20日

オーネット・コールマン『ヴァージン・ビューティー』

virginbeauty.jpg 

オーネット・コールマン率いるプライム・タイムの傑作『ヴァージン・ビューティー』です。ハーモロディスクというのは、ハーモニーとメロディの融合をめざしたオーネットの造語ですが、これ、よくわかんないです、はっきりいって(笑)。でも、そんな理屈めいた話は抜きにして、聞こえてくる音楽にひたすら身をまかせるだけで、そりゃもう、悦楽の境地に入れますよ、マジで。

ギター2本、ベース2本、ドラム2セットのダブル・リズム・セクションがくり出す摩訶不思議な音世界(曲によってグレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアが参加)。年齢構成もバラバラで、実の息子デナードも参加しているほどですが、58歳のオーネットがいちばんハジケてるかも(笑)。

そうそう、同じエレクトリック路線でも、マイルスとオーネットではこんなに違う(笑)。フリーファンクともいわれますが、どこまでも軽やかに飛翔するオーネットのアルトの楽しさ、美しさを何に喩えたらいいのでしょう? 

これは強調してもしすぎることはないと思いますが、オーネットのアルトの音色はほんとにクリアで美しいんです。ファンクのリズムから立ち昇る神々しいまでのアルト。必聴です。

 

Ornette Coleman And Prime Time "Virgin Beauty"
(Portrait PRT 44301 / Columbia RK 44301)

Ornette Coleman (alto sax, trumpet violin)
Charlee Ellerbe (guitar)
Bern Nix (guitar)
Jerry Garcia (guitar) #1, 6, 7
Al MacDowell (bass)
Chris Walker (bass)
Denarde Coleman (drums, keyboard, percussion)
Calvin Weston (drums)

Produced by Denard Coleman
Recorded by Tom Lazarus
Recorded at Master Sound Astoria, Atantic Studios, Clinton Studios; 1988

[Tracks] 
01. 3 Wishes (music: Ornette Coleman)
02. Bourgeois Boogie (music: Ornette Coleman)
03. Happy Hour (music: Ornette Coleman)
04. Virgin Beauty (music: Ornette Coleman)
05. Healing The Feeling (music: Ornette Coleman)
06. Singing In The Shower (music: Ornette Coleman)
07. Desert Players (music: Ornette Coleman)
08. Honeymooners (music: Ornette Coleman)
09. Chanting (music: Ornette Coleman)
10. Spelling The Alphabet (music: Ornette Coleman)
11. Unknown Artist (music: Ornette Coleman)

[Links: Ornette Coleman]
Ornette Coleman (Official Website)
Ornette Coleman (@ Masuma's Website)
Ornette Coleman Discography (by Akio Kamiyama)
Ornette Coleman Discograohy Project (@ Jazz Discography Project)

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2005年02月19日

オーネット・コールマン『ダンシング・イン・ユア・ヘッド』

dancinginyourhead.jpg

オーネット・コールマンほど、「食わず嫌い」ならぬ「聞かず嫌い」されているアーティストも珍しいのではないでしょうか。1930年3月9日、テキサス州フォートワース生まれ。

オーネットというと、必ず出てくるのが「フリージャズの創始者」という言葉。でも、こんな言葉にダマされてはいけません。少なくとも70年代以降のオーネットの音楽は、味も素っ気もないフリージャズとは無関係だし、聞く人を寄せつけない陰気な硬派路線とも違います。もっとオープンで、一度聞いたら間違いなく病みつきになる、中毒性の高い音楽を演っています。

かくいう私も、つい数年前までオーネットのよさがまったくわかりませんでした。そんな私を開眼させてくれたのは、裏渋谷の名店Lo-d(ローディ)のオーナーTさんです。彼は『ダンシング・イン・ユア・ヘッド』を取り出して、「とにかく聞いてみな。サイコーだから」とすすめてくれました。

一聴して「なんじゃこりゃ!」。得体の知れないリズムとハーモニーの饗宴。うまく言葉にできないのがもどかしいんですが、はっきりいって、こんなにオモロイ音楽はそうそうあるもんじゃありません。っていうか、オーネット以外、誰がこんな音楽を創ることができるのでしょう!

というわけで、オーネット未体験者はぜひこのアルバムから。間違っても、『ゴールデン・サークルのオーネット・コールマン Vol. 1』に『同 Vol. 2』、『ジャズ来るべきもの』、『フリー・ジャズ』などから入ってはいけません。雑誌や本では真っ先にこれらのアルバムが紹介されますが、これらはジャズの歴史的見地から見て重要な作品というだけで、けっしてオモロイ音楽ではありません。

 

Ornette Coleman "Dancing In Your Head"
(A&M Horizon SP 722)

Ornette Coleman (alto sax)
Charles Ellerbee (guitar) #1, 2
Bern Nix (guitar) #1, 2
Jamaaladeen Tacuma (bass) #1, 2
Ronald Shannon Jackson (drums) #1, 2
Bob Burford (percussion) #1, 2
Master Musicians of Jajouka (ghaita, stringed instruments, percussion) #3
Robert Palmer (clarinet) #3

Produced by Ornette Coleman
Recorded by Francis Mianney (#1, 2), Steve Goldstein (#3)
Recorded at Barclay Studios, Paris; December 28, 1975 (#1, 2)
Recorded in Jajouka, Morocco; January 1973 (#3)

[Tracks]
01. Theme From A Symphony (Variation One) (music: Ornette Coleman)
02. Theme From A Symphony (Variation Two) (music: Ornette Coleman)
03. Midnight Sunrise (music: Ornette Coleman)

[Links: Ornette Coleman]
Ornette Coleman (Official Website)
Ornette Coleman (@ Masuma's Website)
Ornette Coleman Discography (by Akio Kamiyama)
Ornette Coleman Discograohy Project (@ Jazz Discography Project)
[Links: Jamaaladeen Tacuma]
Jamaaladeen Tacuma Discography (@ Free Jazz Research)
[Links: Ronald Shannon]
Ronald Shannon Jackson (Official Website)

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2005年02月18日

ハンニバル・マーヴィン・ピーターソン『ハンニバル・イン・ベルリン』

hannibalinberlin.jpg

ハンニバル・イン・ベルリン』は、ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンと(現在は、Hannibal Lokumbe と名乗っているらしい)彼の率いるサンライズ・オーケストラ(といっても6人編成。女性のチェロが入っています)が、ベルリン・ジャズ・フェスティヴァルに参加したときの記録です。エネルギッシュで自由奔放、それでいてオドロオドロしいところもあるハンニバルのペットを全身で浴びてください。

あっそうそう、このアルバムには、あの〈マイ・フェイヴァリット・シングス〉が入っています。コルトレーンの演奏があまりにもすさまじかったせいか、なかなかほかの人が手を出そうとしないことで有名な曲です。われらがハンニバルはそんなことはおかまいなしに、バリバリ吹きまくっています(トレーンに対するリスぺクトが感じられるのはもちろんですが)。清々しささえ感じられる名演です。

ベルリン・ジャズ・フェスティヴァルのオフィシャル・サイトはここです(1964年〜。フリージャズの盛んな土地柄からか、フリー系のミュージシャンが多いらしい)、左側の「JazzFest Berlin」にいくと、過去の出演者などが検索できます。



Hannibal Marvin Peterson "Hannibal In Berlin”
(MPS 15496)

Hannibal Marvin Peterson (trumpet, koto, vocal)
George Adams (tenor sax)
Michael Cochrane (piano)
Diedre Murray (cello)
Steve Neil (bass)
Allen Nelson (drums)

Produced by Joachim-Ernst Berendt
Recorded by Carlos Albrecht
Recorded live at Berlin Jazz Festival, Philharmonie, Berlin; November 3, 1976

[Tracks] 
01. The 23rd Psalm (music: Hannibal Marvin Peterson)
02. Willow Weep For Me (music+words: Ann Ronell)
03. Bessie's Blues (music: John Coltrane)
04. Swing Low Sweet Chariot (traditional)
05. My Favorite Things (music: Richard Rodgers / words: Oscar Hammerstein II)

[Links: Hannibal Marvin Peterson]
Hannibal Peterson Online Archive (@ Robert's Jazz Corner)
[Links: George Adams]
George Adams Discography / Sessionography (@ Marcel Safier's Jazz Home Page)
[Links: Michael Cochrane]
Michael Cochrane (Official Website)

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2005年02月17日

ハンニバル・マーヴィン・ピーターソン『ハンニバル』

hannibal.jpg

ハンニバルといえば、人肉食(!)のハンニバル・レクター、いや、ポエニ戦役でローマ人を恐怖に陥れたカルタゴの名将ハンニバルのことですが(知らない人は塩野七生さんの『ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記 (上)』『同 (4) ― ハンニバル戦記 (中)』『同 (5) ― ハンニバル戦記 (下)』をどうぞ)、ジャズの世界にもハンニバルを名乗る人がいます。それがこの ”ハンニバル” マーヴィン・ピーターソンです。1948年11月11日、テキサス州スミスヴィル生まれ。

こういうたいそうな名前を平気で名乗るぐらいですから、大のほら吹き(ラッパ吹き?)です。全身筋肉の塊のようなマッチョなトランペット・サウンドに身を委ねれば、鼻血が出るほど興奮すること間違いなし! 彼を称して「血液がガソリンでできてる」と書いているのをどこかのサイトで読みましたが、ホント、そのとおり! 燃費の悪いアメ車がガソリンを大量に食いながら暴走するような迫力があります。

MPS 盤『ハンニバル』。ジャケットをよく見ると、真ん中にいるのは鼻の先がラッパの形をしたゾウさんです。これはもちろん、ゾウをしたがえてアルプス越えを敢行したハンニバルの伝説をふまえてのことです。けっこう笑えます。



Hannibal Marvin Peterson "Hannibal"
(MPS 15444)

Hannibal Marvin Peterson (trumpet, koto, vocal)
Michael Cochrane (piano)
Diedre Murray (cello)
Stafford James (bass)
Thabo Michael Carvin (drums, percussion)
Chris Hart (percussion)

Produced by Joachim-Ernst Berendt
Recorded by Kurt Rapp, Martin Wieland
Recorded at Tonstudio Bauer Ludwigsburg, Germany; July 1, 2, 1975

[Tracks]
01. The Rabbit (music: Diedre Murray)
02. Revelation (music: Michael Cochrane)
03. Misty (music: Erroll Garner / words: Johnny Burke)
04. The Voyage (music: Hannibal Marvin Peterson)
05. Soul Brother (In Dedication To Malcolm X) (music: Hannibal Marvin Peterson)

[Links: Hannibal Marvin Peterson]
Hannibal Peterson Online Archive (@ Robert's Jazz Corner)
[Links: Michael Cochrane]
Michael Cochrane (Official Website)

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2005年02月16日

ダスコ・ゴイコヴィッチ『アフター・アワーズ』

tentotwoblues.jpg Dusko Goykovich featuring Tete Montoli? Tr?o - Ten to Two Blues

アメリカで生まれたジャズは、伝統からくる独自の気品を身につけて、ヨーロッパ大陸でもあまねく広まりましたが、「バルカン半島」はいってみれば「ジャズの空白地帯」。そんな土地にあって、ただ1人気を吐いているのが、旧ユーゴスラビア出身のトランペット奏者ダスコ・ゴイコヴィッチです。1931年10月14日、旧ユーゴスラビア Jajce 生まれ。名前は、ドゥシュコと発音するのが正式らしいです。

アフター・アワーズ』はダスコの名を一躍知らしめた名盤です。ここで演奏されているのは、オーソドックスなハードバップですが(オーソドックスとは「聞けば元気になること請け合いの」といった意味です)、1971年録音という時代を考えると(当時はフュージョンの嵐が吹き荒れ、ジャズの伝統は風前の灯だった)、ダスコと盲目のピアニスト、テテ・モントリューがくりだす熱くハードな演奏が、片隅に追いやられつつあったジャズファンを狂喜させたというのも、よくわかります。それくらい、この作品には力がある。

ウィントン以降、クールで燃えないええかっこしいばかり増えて、ジャズに力がなくなったというオジサンたちの嘆きはきっと、こんな作品を待ち望んでの発言なのでしょう。のっけからパワー全開の〈ラスト・ミニット・ブルース〉を聞けば、彼らのいうことにも一理あることがわかるかもしれません(笑)。

ダスコの名曲〈オールド・フィッシャーマンズ・ドーター〉も入っています。あと、タイトルが紛らわしいのですが、有名な〈アフター・アワーズ〉という曲は入っていません。ここでのダスコははじけすぎて、ひと仕事終えた後のアフター・アワーズ的なくつろぎは感じられません。なぜ、こんなタイトルをつけたのでしょうか?

ちなみに、この作品は、エンサイヨというスペインのレーベルの『Ten To Two Blues』という作品をエンヤが買い取って再発したものだそうです。ジャケットが2種類あるのは、そのためです。個人的には、エンヤ盤のほうが雰囲気があって好きですね。

 

Dusko Goykovich "After Hours"
(enja ENJ-2020)

Dusko Goykovich (trumpet)
Tete Montoliu (piano)
Rob Langereis (bass)
Joe Nay (drums)

Produced by Horst Weber
Recorded by Alberto Llorach
Recorded at Audio, Barcelona; November 1971

[Tracks] Dusko Goykovich featuring Tete Montoli? Tr?o - Ten to Two Blues
01. Last Minute Blues (music: Slide Hampton)
02. A Child Is Born (music: Thad Jones / words: Alec Wilder)
03. Old Fisherman's Daughter (music: Dusko Goykovich)
04. Remember Those Days (music: Dusko Goykovich)
05. I Love You (music+words: Cole Porter)
06. Ten To Two Blues (music: Dusko Goykovich)

[Links: Dusko Goykovich]
Dusko Goykovich Discography (@ Cosmic Sounds London)
[Links: Tete Montoliu]
Tete Montoliu Discography (@ www.jazzdiscography.com)

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2005年02月15日

ヨアヒム・キューン,ダニエル・ユメール,J.F. ジェニー・クラーク『ライヴ』

live(joachimkuhn).jpg 

フィル・ウッズのヨーロピアン・リズム・マシーンにも参加していたダニエル・ユメールつながりで、ヨアヒム・キューン、J.F. ジェニー・クラークの超重量級トリオが残した白熱のライヴ盤のご紹介といきましょう。

欧州フリー・ジャズの牽引者、ピアノのヨアヒム・キューン。オーネットとの共演盤『カラーズ』でもおなじみですね。1944年3月15日、旧東独ライプツィヒ生まれ。66年に西独に亡命。

ベースのジェニー・クラークの本名は Jean-Francois Jenny-Clark。1944年7月12日、フランスのトゥールーズ生まれ。
1998年10月6日、フランスのパリで死去(死因はガンだそうです)。

ドラムは現在も新譜を増産し続けるダニエル・ユメール。1938年5月23日、スイスのジュネーブ生まれ。

この『ライブ』、ガトー・バルビエリの〈ラスト・タンゴ・イン・パリ〉を取り上げたことで知られていますが(その昔、寺島靖国さんが『辛口 JAZZ 名盤 1001』(講談社+α文庫)で「棺桶にも入れたい究極の愛聴盤」の1枚として紹介してました)、こんなに熱いピアノトリオはちょっとほかでは見当たりません。スピード、テクニックとも申し分のない3人のこと、ライヴということでただでさえ熱くなる要素がそろっているのに、大観衆の異様な盛り上がりも手伝って、血がふつふつと煮えたぎるような錯覚を覚えます。熱い、熱い、ああ〜、カッカとしてきた〜!

ちなみに、ヨアヒムはキューン兄弟の弟で、兄はクラリネットのロルフ・キューンです。最近流行りのピアニスト、スティーヴ・キューンとは無関係です(笑)。



Joachim Kuhn, Daniel Humair, J.F. Jenny-Clark "Live"
(CMP Records 43)

Joachim Kuhn (piano)
J.F. Jenny-Clark (bass)
Daniel Humair (drums)

Produced by Kurt Renker, Walter Quintus, Joachim Kuhn
Recorded by Walter Quintus
Recorded live at Theatre de la Ville, Paris; November 27, 1989

[Tracks]
01. Changement (music: Joachim Kuhn)
02. Last Tango In Paris (music: Gato Barbieri)
03. Clever Feelings (music: Joachim Kuhn)
04. Guyl Ne (music: Daniel Humair, Joachim Kuhn)
05. Yesterdays (music: Jerome Kern / words: Otto Harbach)
06. Para (music: Joachim Kuhn)

[Links: Joachim Kuhn]
Joachim Kuhn (Official Website)

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2005年02月14日

フィル・ウッズ『アライヴ・アンド・ウェル・イン・パリ』

aliveandwellinparis.jpg 

女性ヴォーカルものが続いたので、熱気ムンムンの男くさい世界に戻りましょう(笑)。白人随一のパーカー派アルト奏者、フィル・ウッズ。1931年10月2日、マサチューセッツ州スプリングフィールド生まれ。

フィル・ウッズがニューヨークでの生活を捨て、ヨーロッパに渡ったのは、1968年のことでした。かの地の腕っこきリズム・セクションと組んで「ヨーロピアン・リズム・マシーン」を結成、その第1弾がこの『アライヴ・アンド・ウェル・イン・パリ』です。

それにしても、この作品はウサンくさい(笑)。とにかくカッコよく見せようという意識が見え見えで、素人にもバレバレな演出過剰の「キメ」が、そこかしこに出てきます。せいいっぱい背伸びをして、なんとか大人に見られようとするやんちゃ坊主。そんな感じなんです(存在そのものがカッコよかったマイルスとの差は歴然!)。

でも、そこにたまらない愛着を感じてしまうのは、私だけではないはずです。たとえていえば、ジョン・ウー監督の映画に出てくる「2丁拳銃」や「ハト」くらいワザとらしくて笑ってしまう。でも、好きなんだなあ、こういうの(まだ観ていない人は『M:I-2 ミッション:インポッシブル2』をぜひ!)

とにかく、ちょっとかすれ気味のフル・トーンでバリバリ吹きまくるウッズを聞いてください。イケてないけど、イケてる作品です(笑)。



Phil Woods & His European Rhythm Machine "Alive And Well In Paris"
(Odeon SPTX-340844)

Phil Woods (alto sax)
George Gruntz (piano)
Henri Texier (bass)
Daniel Humair (drums)

Recorded in Paris; November 14, 15 (#2), 1968

[Tracks] 
01. And When We Are Young (Dedicated To Bob Kennedy) (music: Phil Woods)
02. Alive And Well (music: Phil Woods)
03. Freedom Jazz Dance (music: Eddie Harris)
04. Stolen Moments (music: Oliver Nelson)
05. Doxy (music: Sonny Rollins)

[Links: Phil Woods]
Phil Woods (Official Website)
The Who Dat Phil Woods Page

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2005年02月12日

フライド・プライド『ストリート・ウォーキング・ウーマン』

streetwalkingwoman.jpg 

ヴォーカルの SHIHO とバカテク・ギターの横田明紀男からなるデュオ、フライド・プライドの 2nd アルバム、『ストリート・ウォーキング・ウーマン』です(曲によって、ほかにパーカッションが加わります)。カーペンターズの〈クロース・トゥ・ユー〉つながりで、紹介しましょう。

noon の歌う〈クロース・トゥ・ユー〉が昼下がりのなごみの音楽だとするなら、フライド・プライド版の同曲は、もっとエッジのきいたジャズっぽい演奏になっています。

このフライド・プライド、2人ともテクニックばかりに目(耳?)がいきがちですが(ギターもうまいけれど、ヴォーカルの SHIHO もめちゃめちゃうまい。かなり手の込んだアレンジでも、ラクラクと歌いこなします)、選曲のセンスも抜群にいいんです。ビートルズの〈ノルウェイの森〉あたりはジャズ畑でもメジャーな曲ですが、スティーヴィー・ワンダーの〈スーパースティション〉、マーヴィン・ゲイの〈ホワッツ・ゴーイング・オン〉、クルセイダースの〈バーニン・アップ・ザ・カーニヴァル〉ときて、きわめつけはランディ・クロフォードの名曲〈スウィート・ラヴ〉(原題は〈Almaz〉といいます)。いやもう参りました。

余談ですが、このアルバムには2曲だけシーラEが参加しています。私がまだチューボーでいきがっていたころ(笑)、よく聞きました、『グラマラス・ライフ』(っていうか、これしか知らないんだけど。もしかして一発屋か?)。



Fried Pride "Street Walking Woman"
(Victor VICJ-60965)

Shiho (vocal)
Akio Yokota (guitar)
Megu (percussion)
Yubipattin Takakuwa
Sheila E. (percussion) #1, 10

Produced by Akio Yokota, Harry Tokumitsu
Recorded by Masanori "Smokey" Tamura
Mixed by Masanori "Smokey" Tamura, Akitomo Takakuwa
Recorded at Victor Studios

[Tracks] 
01. Street Walking Woman (music: L. Mcglohon / words: M. Shaw)
02. Close To You (music: Burt Bacharach / Hal David)
03. It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing) (music: Duke Ellington / words: Irving Mills)
04. Everything Happens To Me (music: Matt Dennis / words: Tom Adair)
05. Norwegian Wood (music+words: John Lennon, Paul McCartney)
06. If I Were A Bell (music+words: Frank Loesser)
07. My Funny Valentine (music: Richard Rodgers / Lorenz Hart)
08. Almaz (music+words: Randy Crawford)
09. Moon River (music: Henry Mancini / words: Johnny Mercer)
10. Superstition (music+words: Stevie Wonder)
11. What's Going On (music: Marvin Gaye, R. Benson / words: A. Cleveland)
12. Burnin' Up The Carnival (music: Joe Sample / words: Will Jennings)

[Links: Fried Pride]
Fried Pride (Official Website)
[Links: Sheila E.]
Sheila E. (Official Website)

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2005年02月08日

noon『ベター・ザン・エニシング』

betterthananything.jpg

おおかたの期待を裏切らず(?)、昨日に引き続き noon の 1st アルバムの紹介です。その名も『better than anythingベター・ザン・エニシング』。ホント、なにものにも代えがたい歌声です。

彼女の癒し系のヴォイスについては、もういいでしょう。思いっきり、しあわせな気分に浸ってください。今日は別の角度から。

バート・バカラック&ハル・デヴィッドの〈クロース・トゥー・ユー〉。カーペンターズでおなじみです。しみじみとしたいい曲ですね。noon の歌は CM でも使われたようですが(CM バージョンは『マイ・フェアリー・テイル』に収録)、実はこれ、あまりジャズで歌われることはありません。私の手持ちの CD では、カーメン・マクレエが『グレート・アメリカン・ソングブック』で取り上げているくらいです。

ジャズで歌われるスタンダードにも流行りすたりがあって、忘れ去られていた曲を誰かが歌ったりすると、別の誰かもとりあげて、またたくまに名曲復活となることも珍しくありません。マネというよりも、気分がシンクロしているというか、時代の流れのようなものが感じられるときがあります。この〈クロース・トゥ・ユー〉もそう。つい最近、フライド・プライドが取り上げていました。次に続くのは誰でしょう?

インストものをあまり聞かない今の人たちには、たぶん noon のようなヴォーカルものから入って、気に入った曲を追いかける、というやり方がいちばんなじみやすいのではないでしょうか。というわけで、次回はフライド・プライドにいく予定です。



noon "Better Than Anything"
(Victor VICJ-61153)

noon (vocal)
Shinji Akita (piano)
Hiroyuki Tominaga (guitar)
Ryo Ogihara (guitar)
Shinich Satoh (bass)
Gonzalez Suzuki (percussion)
Hitomi Yamakami (flute)
Steve Sacks (clarinet)

Produced by Gonzalez Suzuki
Recorded by Tadashi Nakamura, Etsuhito Nakamura (#10)
Mixed by Tadashi Nakamura, Gonzalez Suzuki
Recorded at rad. 2000 studio, Tokyo; May - Aug, 2003

[Tracks]
01. Moonglow (music: Will Hudson / words: Irving Mills, Eddie DeLange)
02. Moon River (music: Henry Mancini / words: Johnny Mercer)
03. One Note Samba (Samba De Uma Nota So) (music: Antonio Carlos Jobim / words: Neuton Mendonca
04. Better Than Anything (music: Bill Louhborough / words: Wheat David)
05. Call Me (music+words: Tony Hatch)
06. (They Long To Be) Close To You (music: Burt Bacharach / words: Hal David)
07. Bluesette (music: Toots Thielemans / words: Norman Gimbel)
08. Danke Schoen (music: Bert Kempfert / words: Milt Gabler, Kurt Schwabach)
09. Nothing But A Fool (music: A. Barbosa, L. Reis / words: Oscar Brown, Jr.)
10. It Had To Be You (music: Isham Jones / Gus Kahn)
11. I'll Never Fall In Love Again (music: Burt Bacharach / Hal David)
12. Getting Some Fun Out Of Life (music: Joseph A Burke / Edgar Lesue)

[Links: noon]
noon official web site
noon Special Site (@ JVC music)
noon's diary (本人によるブログ)

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2005年02月07日

noon『マイ・フェアリー・テイル』

myfairytale.jpg 

ふだんジャズのようなマイナーな音楽ばかり聞いていると(初回オーダーが数千単位なんて、どう考えてもマイナーでしょ)、少々ひがみっぽくなるのか、流行りものには斜に構えるようなところがあって、ヒットチャートに顔を出すような作品にはなかなか手が伸びないのですが(笑)、ずっと気になっていたんです、この noon の存在は。ていうか、絶対気に入ることはわかっていたのに(だって、アン・サリーをこの世に送り出したゴンザレス鈴木のプロデュースだよ、気に入らないわけがないでしょ)、なかなか買おうとしない、このひねくれた性格はどうしたらいいのでしょう(笑)。

でも、ようやく勇気を振り絞って(どんな勇気だ?)買ってきました。『マイ・フェアリー・テイル』。そしたら、やっぱりというか、ドンピシャではまりましたよ、私のハートに。ああ、癒しだね〜。なごみだね〜。いいねえ〜。いいねえ〜。とすっかり心がトロけておりますが、このやわらかい歌声で、気持ちがほぐれない人がいるのでしょうか。

白状してしまいましょう。その昔、まだ浪人生だった頃、毎日デンマークのフォークシンガー、アンヌ・ドゥールト・ミキルセン (なつかしいなあ〜。当時はいっぱい幸せをもらいました)を聞きながら予備校に通った私は、筋金入りの癒し系ヴォーカル大ファンです(キャッ、恥ずかしいっ!)。

軟弱だといわれても、弱腰をなじられても、好きなものは好きなんだからしょうがない。ダメなんです、こういう声を聞くだけで、もうひとり「しあわせ〜」状態(笑)。

というわけで、お昼下がりの幸せのひとときをあなたに。noon、おすすめです。



noon "My Fairy Tale"
(Victor VICJ-61242)

noon (vocal)
Arimasa Yuki (piano)
Hiroyuki Tominaga (guitar)
Norihiro Nagasawa (guitar)
Yusuke Onuma (guitar)
Shinichi Satoh (bass)
Cecil Monroe (drums)
Steve Sacks (flute)

Produced by Gonzalez Suzuki
Recorded and Mixed by Tadashi Nakamura
Recorded at rad. 2000 studio, Heart Beat Recording Studio, Tokyo; July - October 2004

[Tracks] 
01. Tea For Two (music: Vincent Youmans / words: Irving Caesar)
02. Here, There And Everywhere (music+words: John Lennon, Paul McCartney)
03. Raindrops Keep Falling On My Head (music: Burt Bacharach / words: Hal David)
04. Someone To Watch Over Me (music: George Gershwin / words: Ira Gershwin)
05. I've Got Just About Everything (music+words: Bob Dorough)
06. So Far Away (music+words: Carole King)
07. Tears In Heaven (music: Will Jennings / words: Eric Clapton)
08. What A Difference A Day Made (music: Maria Grever / words: Stanley Adams)
09. Recipe For Love (music+words: Harry Connick, Jr.)
10. Sunny (music+words: Bobby Hebb)
11. When You Wish Upon A Star (music: Leigh Harline / words: Ned Washington)
12. Will You Still Love Me Tomorrow? (music: Carole King / words: Gerald Goffin)
13. Close To You (music: Burt Bacharach / words: Hal David)

[Links: noon]
noon official web site
noon Special Site (@ JVC music)
noon's diary (本人によるブログ)

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2005年02月01日

マリア『エコーズ・オブ・ドリームス』

echoesofdreams.jpg

2004年の最大の収穫、マリアの 2nd アルバム。昨日紹介した『イエロー・ダフォディルズ』が、彼女のジャジー&ソウル・サイドにスポットを当てた作品だとすると、今回の『エコーズ・オブ・ドリームズ』はよりポップな路線をねらったみたいで、ジャズっぽさは皆無です(きっと、ジャズじゃ売れなかったんでしょう、もったいない)。

個人的には前作のほうが好きだけど(3曲のジャジーなリミックス・バージョンもカッコよかったし)、この「声」が聞ければそれでよし、みたいなところがあって、こちらもおすすめです。

 

Malia "Echoes Of Dream"
(Epic 517689 2)

Malia (vocal)
Andre Manoukian (piano, organ, keyboards)
Geoffroy Burton (guitar) except #9, 10, 12
Julien Feltin (guitar) #9, 10, 12

Produced by Andre Manoukian
Recorded and Mixed by Andre Manoukian, YannMemmi (#2, 4)
Recorded at Reve Orange Studio

[Tracks]
01. Little Darling (music: Andre Manoukian / words: Malia)
02. After The Love (music: Andre Manoukian / words: Malia)
03. Echoes Of Dreams (music: Andre Manoukian / words: Malia)
04. Mary Mary (music: Andre Manoukian / words: Malia)
05. My Love (music: Andre Manoukian / words: Malia)
06. Maddy (music: Andre Manoukian / words: Malia)
07. Unfastestened (music: Andre Manoukian / words: Malia)
08. Unfolding (music: Andre Manoukian / words: Malia)
09 Little Sparrow (music: Andre Manoukian / words: Malia)
10. I Miss You (music: Andre Manoukian / words: Malia)
11. Man In Your Eyes (music: Andre Manoukian / words: Malia)
12. Little Bee (music: Andre Manoukian / words: Malia)

[Links: Malia]
malia-online (Official Site)

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