2004年12月31日

レイ・ブライアント『アローン・アット・モントルー』

aloneatmontreux.jpg

スイスのモントルー・ジャズ・フェスティヴァルといえば、『モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』(通称、お城のエヴァンス)やレス・マッキャンの『スイス・ムーヴメント』などが有名ですが、このレイ・ブライアントの作品も忘れるわけにはいきません。『アローン・アット・モントルー』というタイトルからもわかるように、ブライアントはたった一人でスイスの聴衆に向かい合います。

レイ・ブライアントの本名は、Raphael Bryant。1931年12月24日のクリスマス・イヴに、ペンシルヴァニア州フィラデルフィアで生まれました。

このステージ、オスカー・ピーターソンが出演する予定だったのが、直前になってキャンセルにあい、急きょ代役としてレイ・ブライアントが呼び寄せられたということなのですが、ピンチヒッターというにはあまりのハマリぶり。ソウルフルでノリノリのステージをくり広げてくれます。

どれも楽しい演奏ですが、ブルージーなブライアントのピアノを堪能するなら自作曲がおすすめです。3曲目〈クバノ・チャント〉や8曲目〈リトル・スージー〉は何度も演奏されている曲ですが、曲の髄だけ取り出したようなソロならではの楽しみがあります。

 

Ray Bryant "Alone At Montreux"
(Atlantic SD 1279)

Ray Bryant (piano)

Produced by Joel Dorn
Recorded by Stephen Sulke
Recorded live at the Montreux Jazz Festival, Montreux, Switzerland; June 23, 1972

[Tracks] 
01. Gotta Travel On (music: Paul Clayton, Larry Ehrlich, David Lazar, Tom Six)
02. Blues #3 〜 Willow Weep For Me (music: Ray Bryant) 〜 (music: Ann Ronell)
03. Cubano Chant (music: Ray Bryant)
04. Rockin' Chair (music: Hoagy Carmichael)
05. After Hours (music: Avery Parish / words: Robert Bruce, Buddy Fayne)
06. Slow Freight (music: Ray Bryant)
07. Greensleeves (trad; arr. Ray Bryant)
08. Little Susie (music: Ray Bryant)
09. Until It's Time For You To Go (music: Buffy Sainte-Marie)
10. Blues #2 (music: Ray Bryant)
11. Liebestraum Boogie (trad; arr. Ray Bryant)

[Links: Ray Bryant]
Ray Bryant Discography Project (@ Jazz Discography Project)

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2004年12月30日

オスカー・ピーターソン『ソロ』

myfavoriteinstrument.jpg

ピアノの音を全身に浴びたいとき、私は MPS 時代のオスカー・ピーターソンを取り出します。カナダが生んだ最大のスター、ピーターソン。本名、Oscar Emmanuel Peterson。1925年8月25日、ケベック州モントリオール生まれ。

ヴァーヴ・レコードの創始者ノーマン・グランツがアート・テイタムのピアノを聞いて驚喜したように(グランツのテイタムに対する惚れ込みようは尋常じゃなくて、ヴァーヴ・レコードを丸ごと売却したにもかかわらず、テイタムの音源だけは後にふたたび興したパブロ・レーベルにまでもっていったのでした)、MPSのオーナー、ハンス・ゲオルク・ブルナーシュワーはピーターソンのピアノを録音したくてMPSレーベルを作ったのです。

ピーターソンにしては珍しいソロ・ピアノ作、その名も『ソロ』。原題は『マイ・ファイヴァリット・インストゥルメント』ですが、ピーターソンの「フェイヴァリットな楽器」とは何か。名器として名高いスタインウェイのピアノです。オーナー宅にある最高のスタインウェイを思うがままに弾きまくってできたのがこの作品です。ああ、なんという恍惚感。

河出書房新社から出ている『グレン・グールド』(KAWADE 夢ムック)で、坂本龍一浅田彰が対談していて、ピーターソンを称して「音がデカくて下品」というコメントが載っていて笑っちゃいましたが、たしかに知性を感じさせない下品なピアノです(笑)。でも、この下世話な感じ、饒舌でほっとけばいつまでもしゃべり続けるようなやかましさは、ほかの何者にも代えがたい。私は好きですよ、本当に。

 

Oscar Peterson "My Favorite Instrument"
(MPS 15181)

Oscar Peterson (piano)

Recorded by Hans Georg Brunner-Schwer
Recorded at the private studio of Hans Georg Brunner-Schwer; April 1968

[Tracks] 
01. Someone To Watch Over Me (music: George Gershwin / words: Ira Gershwin)
02. Perdido (music: Juan Tizol / words: H. J. Lengsfelder, Ervin Drake)
03. Body And Soul (music: Johnny Green / words: Edward Heyman, Robert Sauer, Frank Eyton)
04. Who Can I Turn To (music: Anthony Newley / words: Leslie Bricusse)
05. Bye Bye Blackbird (music: Ray Henderson / words: Mort Dixon)
06. I Should Care (music: Axel Stordahl, Paul Weston / words: Sammy Cahn)
07. Lulu's Back In Town (music: Harry Warren / words: Al Dubin)
08. Little Girl Blue (music: Richard Rodgers / words: Lorenz Hart)
09. Take The "A" Train (music+words: Billy Strayhorn)

[Links: Oscar Peterson]
Oscar Peterson (Official Website)

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2004年12月29日

セロニアス・モンク『セロニアス・ヒムセルフ』

thelonioushimself.jpg Thelonious Monk - Thelonious Himself

セロニアス・スフィア・モンク。1917年10月10日、ノース・カロライナ州ロッキー・マウント生まれ。1982年2月17日、ニュージャージー州ウィーホーケンで亡くなりました。ビバップ革命の立役者にして、偉大なるコンポーザー。独特の「間」とパーカッシヴなピアノ奏法で、一度聞いたら忘れられない強烈なインパクトの持ち主です。

ジャズの巨人というと、たいてい神棚(笑)に祭り上げられて、ふだんは敬遠されがちな存在なわけですが、ことモンクに限っては、そんなことはないはずです。同時期に出たピアノの巨人、バド・パウエルと比べてよくいわれるのは、パウエルの演奏法は「パウエル派」ともいうべき追従者(その多くは50〜60年代前半のハードバップ期の人気者になった)をたくさん生み出したけれど、モンクの音楽は、そのあまりのユニークさによって、後継者を生み出さなかった(したがって、モンクはむずかしい)、というものですが、こんな定型フレーズのような無意味な説明はそろそろやめにしませんか?

たしかに、パウエル派には人気者がたくさんいますが、パウエルその人を日常的によく聞く人というのを、私は知りません。たまに聞くとすごいと思うけれど、疲れちゃうんだよね、あのテンションは。録音も古いし。これがふつうの感想ではないでしょうか。

その点、モンクは今も聞かれる存在ではないかと思うのです。今聞いても、じゅうぶん新しい。というよりも、フリーやフュージョンを通過してきた耳からすると、古くて辛気くさいパウエルよりはモンクのほうが親しみやすい存在なのではないか。そんな気がします。モンクのようなヘタウマなアーティストを楽しむゆとりが、昔はなかったんですね、きっと。

とはいえ、モンクの楽しさがわかるにはそれなりのルートがあるわけで、ソロ・ピアノ作品からアプローチする、というのが私のおすすめです。彼のソロは代表的なものだけで4枚ありますが、この『セロニアス・ヒムセルフ』を推すのは、モンクの代表曲〈ラウンド・ミッドナイト〉の本人による名演が聞けるだけでなく、その制作過程を収録したボーナス・トラックがついているからです。これを聞くと、1つの曲、1つの演奏にかけるモンクの入れ込み方がよくわかるし、一度として同じ演奏をしないというジャズの本質をかいま見ることができます。

私は基本的にはボーナス・トラック(別テイク)を入れることに反対なのですが(そうしないと、演奏者、プロデューサーが何のためにこの曲にかけたのか、その意味がなくなってしまうからです)、これは例外中の例外です。こんなトラックなら、いくらでも聞きたい。そう思います。

 

Thelonious Monk "Thelonious Himself"
(Riverside RLP-235)

Thelonious Monk (piano)
John Coltrane (tenor sax) #8
Wilbur Ware (bass) #8

Produced by Orrin keepnews
Recorded by Jack Higgins
Recorded at Reeves Sound Studios, NYC; April 12, 16, 1957

[Tracks] Thelonious Monk - Thelonious Himself
01. April In Paris (music: Vernon Duke / words: Edgar Y. Harburg)
02. I Don't Stand A Ghost Of A Chance With You (music: Victor Young / words: Bing Crosby, Ned Washington)
03. Functional (music: Thelonious Monk)
04. I'm Getting Sentimental Over You (music: George Bassman / words: Ned Washington)
05. I Should Care (music: Axel Stordahl, Paul Weston / words: Sammy Cahn)
06. 'Round Midnight (in progress)* (music: Thelonious Monk, Cootie Williams / words: Bernie Hanighen)
07. 'Round Midnight (music: Thelonious Monk, Cootie Williams / words: Bernie Hanighen)
08. All Alone (music: Irving Berlin)
09. Monk's Mood (music: Thelonious Monk)
(* bonus track)

[Links: Thelonious Monk]
THE MONK ZONE: The Official Thelonious Sphere Monk Website
The Thelonious Monk Website (by howardm)
Thelonious Monk Discography Project (@ Jazz Discography Project)

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2004年12月28日

マル・ウォルドロン『オール・アローン』

allalone.jpg

粘着質なピアノで一世を風靡したマル・ウォルドロン。本名は、Malcolm Earl Waldron。1925年8月16日、ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。2002年12月2日、ベルギーの首都ブリュッセルで亡くなりました。

60年代半ば以降、黒人ミュージシャンの多くがアメリカの人種差別から逃れるように大陸ヨーロッパへと渡りましたが、マルもその1人でした。『オール・アローン』は、マルがヨーロッパに渡った後、はじめて取り組んだソロピアノ作品です。

耳にまとわりつくような、粘着質のあるピアノ。一定のリズムで執拗に繰り返されるフレーズ。「黒い情念」という表現がぴったりの、底なし沼の深淵を覗き込むような音の悦楽が、マルの音楽からは感じられます。暗い。というか、黒い。そして、どこまでも深く、重い。こんなピアノ、ほかの誰が聞かせてくれたでしょうか?

冒頭の〈オール・アローン〉はビリー・ホリディが書き残した(そして、歌われることのなかった)〈レフト・アローン〉の詩の一節。映画「マンハッタンの哀愁」のテーマ曲でもあるらしい(未見)。

マルというと、ビリー・ホリディの最後の伴奏者、あるいは夭折の2人の天才、ドルフィー&リトルの双頭バンドでのインパクトが強烈で、どうしてもそういう色眼鏡で見てしまいがちですが、数多い死を乗り越えた者だけが醸し出すことのできる悲哀、そして深みが、演奏のあちこちから感じられます。

セロニアス・モンクには直系の後継者はいないとされていますが、打楽器的な奏法に注目すると、デューク・エリントンにはじまり(ピアニストとしての彼を知りたければ『マネー・ジャングル』をどうぞ)、セロニアス・モンク、マル・ウォルドロンときて、セシル・テイラー(!)へと続く一筋の流れが見えてきます。このライン、私の好きなピアニストの系譜でもあります。



Mal Waldron "All Alone"
(GTA GTLP-1004)

Mal Waldron (piano)

Produced by Mario Nicolao
Recorded by Remo Coatto
Recorded at FonoRoma, Milano; March 1, 1966

[Tracks] 
01. All Alone (music: Mal Waldron)
02. Due Torri (music: Mal Waldron)
03. A View Of S. Luca (music: Mal Waldron)
04. Blue Summer (music: Mal Waldron)
05. If You Think I'm Licked (music: Mal Waldron)
06. Three For Cicci (music: Mal Waldron)
07. Mosque Raid (music: Mal Waldron)
08. Waltz Of Oblivious (music: Mal Waldron)

[Links: Mal Waldron]
Mal Waldron Discography Project (@ Jazz Discography Project)

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2004年12月27日

ダラー・ブランド『アフリカン・ピアノ』

africanpiano.jpg

白人のソロピアノが続いたので、今度はうってかわって、バリバリの黒人といきましょう。南ア出身の生粋のアフリカ人ジャズ・ピアニスト、ダラー・ブランドのその名も『アフリカン・ピアノ』です。

ダラー・ブランド。回教徒名は、アブドゥラ・イブラヒム(Abdulla Ibrahim)。1934年10月9日、南アフリカの首都ケープタウン生まれです。アフリカ出身といっても、1962年以降はもっぱらヨーロッパで活躍していたようです。というのも、当時の南アといえばアパルトヘイトまっさかり。多くの黒人にとって、住みにくい国だったのですから。

異国の地で暮らすと、母国では考えもしなかった自分のルーツを強く意識するものですが、ダラー・ブランドもそうだったのでしょう、ここではアフリカの大地を強く感じさせる音楽が展開されています。アフリカン・アメリカンの郷愁にも似たアフロ・ミュージックとも異なり、もっと大地に根を張った、土のにおいのする音楽です。

まだ聞いたことがない人は幸せです。一聴して、脳天を割られたような衝撃を受けるでしょう。数日間は確実に脳裏を離れないほどインパクトのあるピアノです。

追記:
移行作業をしていて気づいたのですが、これって、あのジャズハウス・モンマルトル(カフェ・モンマルトル)でのライブだったんですね。スタン・ゲッツの『ピープル・タイム』といい、デクスター・ゴードンの『モンマルトル・コレクション』といい、セシル・テイラーの『ライヴ・アット・カフェ・モンマルトル』といい、ここには名演を生む独特の地場があったのかもしれません。

 

Dollar Brand "African Piano"
(Japo 60002 / ECM 3302)

Dollar Brand (piano)

Recorded live at Jazz-hus Montmatre, Copenhagen; October 22, 1969

[Tracks] 
01. Bra Joe From Kilimanjaro (music: Dollar Brand)
02. Selby That The Eternal Spirit Is The Only Reality (music: Dollar Brand)
03. The Moon (music: Dollar Brand)
04. Xaba (music: Dollar Brand)
05. Sunset In Blue (music: Dollar Brand)
06. Kippy (music: Dollar Brand)
06. Jabulani - Easter Joy (music: Dollar Brand)
07. Tintiyana (music: Dollar Brand)

[Links: Dollar Brand (Abdulla Ibrahim)]
Abdulla Ibrahim: The Official Website

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2004年12月24日

マーク・コープランド『ポエティック・モーション』

poeticmotion.jpg

最初に白状してしまいますが、私はマーク・コープランドという人をよく知りません。よく知らないのに、なぜ紹介するのか。それは彼の奏でる『ポエティック・モーション』(詩的な感情)を好ましく感じているからにほかなりません。繊細で甘美な感情の表出。真っ白いキャンバスに絵の具を塗り重ねていくように、1音1音ていねいに演奏する彼の音楽は、乾ききった現代人の心に、失われた「詩情」を取り戻してくれるでしょう。

さらに白状すると、私もその昔、彼のアルバム(輸入盤)を何枚かもっていました。が、エバンス・ライクな人という印象しか残っておらず、その数枚の CD はディスク・ユニオンに売ってしまったんですね(余談ですが、ディスク・ユニオンの買い取りシステムは楽でいいですよ。箱に入れてまとめて送れば、1枚1枚査定して、それなりの金額で買ってくれます)。

それ以来、彼の名は私の脳裏から消し去られていたのですが、しばらく前に、CD 屋のポップ(あれ、見ちゃうでしょう?)で『ホーンテッド・ハート&アザー・バラッズ』(hatLOGY 581)というアルバムが激賞されているのを見つけて、あわてて買ってみたのです。そしたら、すごくいいじゃないですか。今さらながらに、自分の不明を恥じたわけです。

そんなイタい過去をもった人ですが(笑)、その音楽はけっしてイタくありません。日々の生活ですさんだ心をやさしく包み込んでくれるでしょう。



Marc Copland "Poetic Motion"
(Sketch SKE 333020)

Marc Copland (piano)

Produced by Philippe Ghielmetti
Recorded and Mixed by Gerard de Haro
Recorded at Studio La Buissonne, Pernes les Fontaines; October 24, 25, 2001

[Tracks]
01. Second Sight (music: Marc Copland)
02. Blackboard (music: Marc Copland)
03. Not Going Gently (music: Marc Copland)
04. Nevertheless (music: Marc Copland)
05. Love Theme From Spartacus (music: Alex North)
06. When We Met (music: Marc Copland)
07. Bittersweet Road (music: Marc Copland)
08. Dark Territory (music: Marc Copland)
09. Naima (music: John Coltrane)

[Links: Marc Copland]
Marc Copland (Official Website)

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2004年12月23日

ブラッド・メルドー『エレゲイア・サイクル』

elegiaccycle.jpg Brad Mehldau - Elegiac Cycle

ブラッド・メルドーは90年代が生んだ最高のピアニスト、という評価はけっして誇張ではありません。美に溺れるというのは日常生活ではあまり経験できないことですが、メルドーのピアノを聞くだけで、非日常の美しく、はかない世界に身を委ねることができます。『エレゲイア・サイクル』というタイトルも、思わせぶりです(エレジーの循環。哀しみの連鎖といったニュアンスでしょうか)。

それにしても、なんて美しい音楽でしょう。そっと触れただけで消えてなくなってしまいそうな、密やかな楽しみ。孤独を愛する人には、たまらないリリシズムです。

そうそう、このアルバムを聞くと、ジャズの演奏でベースとドラムスというリズム・セクションがどれだけ「ジャズっぽさ」を醸し出すことに貢献しているか、わかる仕組みになっています。黒人特有のリズム感とは無縁の白人がたった独りでピアノに向かうと、そこにはもう、私たちの想像する「ジャズっぽさ」は皆無になってしまうのです。

でも、とあえて断っておきますが、これはこれですばらしい。メルドーを悪くいう人を聞いたことはありませんが、ピアノ好きの日本人の琴線に触れるアーティストだというのは、間違いないようです。

 

Brad Mehldau "Elegiac Cycle"
(Warner Bros. 47357)

Brad Mehldau (piano)

Produced by Brad Mehldau
Recorded by Bernie Kirsch
Recorded at Mad Hatter Studios, LA, February 1-2, 1999

[Tracks] Brad Mehldau - Elegiac Cycle
01. Bard (music: Brad Mehldau)
02. Resignation (music: Brad Mehldau)
03. Memory's Tricks (music: Brad Mehldau)
04. Elegy For William Burroughs And Allen Ginsberg (music: Brad Mehldau)
05. Lament For Linus (music: Brad Mehldau)
06. Trailer Park Ghost (music: Brad Mehldau)
07. Goodbye Storyteller (For Fred Myrow) (music: Brad Mehldau)
08. Ruckblick (music: Brad Mehldau)
09. The Bard Returns (music: Brad Mehldau)

[Links: Brad Mehldau]
Brad Mehldau (Official Site)
Brad Mehlrau Discography (by Jens Linge)

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2004年12月22日

『シャンゼリゼ劇場のミシェル・ペトルチアーニ』

autheatredeschampselysees.jpg 

ミッシェル・ペトルチアーニのソロ・ライヴ・パフォーマンス『シャンゼリゼ劇場のミシェル・ペトルチアーニ』です。よけいな装飾を排したソロ・パフォーマンスだからこそ、ペトちゃんのカラフルで力強いピアノを堪能できます。

圧巻は、なんといっても40分以上にわたって好きな曲をひたすら弾き続けたという1曲目。
ハービー・ハンコックの〈処女航海〉というちょっと意表をつく選曲ではじまり、ロジャース&ハートの代表作〈マイ・ファニー・ヴァレンタイン〉、自作曲の〈Rachid〉と〈Chloe Meets Gershwin〉、デューク・エリントンの〈イン・ア・センチメンタル・ムード〉、シャンソン生まれのジャズ・スタンダード〈枯葉〉、そしてペトちゃんのテーマ曲でもある〈A列車で行こう〉と続くメドレーは、縦横にかけめぐるペトちゃんのピアノの響きに身をまかせるにはもってこいです。

小さな巨人ペトちゃんの類い稀なるパフォーマンスに心の底から感動します。

 

Michel Petrucciani "Au Theatre Des Champs-Elysees"
(Dreyfus FDM 36570)

Michel Petrucciani (piano)

Produced by Yves Chamberland, Francis Dreyfus
Recorded by Roger Roche
Recorded live at Theatre des Champs-Elysees, Paris, November 14, 1994

[Tracks: Disc 1] 
01. Medley Of My Favorite Songs (arr. Michel Petrucciani) 
02. Night Sun In Blois (music: Michel Petrucciani) 
03. Radio Dial 〜 These Foolish Things (music: Michel Petrucciani) 〜 (music: Jack Strachey, Harry Link/words: Holt Marvell) 

[Tracks: Disc 2] 
01. I Mean You 〜 'Round Midnight (music: Thelonious Monk) 〜 (music: Thelonious Monk, Cootie Williams/words: Bernie Hanighen) 
02. Even Mice Dance 〜 Caravan (music: Michel Petrucciani) 〜 (music: Duke Ellington, Juan Tizol/words: Irving Mills) 
03. Love Letter (music: Michel Petrucciani) 
04. Besame Mucho (music: Conseulo Velasquez) 

[Links: Michel Petrucciani]
Michel Petrucciani (by Rainer Wolffram)
J'adore Michel Petrucciani (by poisson)
Discography of Michel Petrucciani (@ Corner Pocket by thedia)
Michel Petrucciani (@ Nelson's Navigator for Modern Jazz)
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic

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2004年12月21日

チック・コリア『ソロ Vol. 2』

pianoimprovisations2.jpg

引き続き、チックの『ソロ Vol. 2』を。この作品の録音前、チック・コリアはエレクトリック路線を突き進むマイルス・デイヴィスのもとで腕をみがいていました。『イン・ア・サイレント・ウェイ』(69年2月録音)から『ビッチェズ・ブリュー』(69年8月録音)を経て、キースとの怒濤のツイン・キーボードが炸裂する『マイルス・デイヴィス・アット・フィルモア』(70年6月録音)へといたる、あの時期です。

それにしても、すごい集中力です。ピアノ1つを前にして、極度に集中力を高めた結果、ほとばしり出てきたのがこれらの美しい音楽だったというのは、やはり天賦の才としかいいようがありません。切れ味鋭いチックがそこにいます。

 

Chick Corea "Piano Improvisations, Vol. 2"
(ECM 1020)

Chick Corea (piano)

Produced by Manfred Eicher
Recorded by Jan Erik Kongshaug
Recorded at Bendiksen Studio, Oslo, April 21-22, 1971

[Tracks]
01. After Noon Song (music: Chick Corea)
02. Song For Lee Lee (music: Chick Corea)
03. Song For Thad (music: Chick Corea)
04. Trinkle Tinkle (music: Thelonious Monk)
05. Masqualero (music: Wayne Shorter)
06. Preparation 1 (music: Chick Corea)
07. Preparation 2 (music: Chick Corea)
08. Departure From Planet Earth (music: Chick Corea)
09. A New Place: 1) Arrival 2) Scenery 3) Imps Walk 4) Rest (music: Chick Corea)

[Links: Chick Corea]
Chick Corea - Official Website
Chick Corea Discography Project (@ Jazz Discography Project)

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チック・コリア『ソロ Vol. 1』

pianoimprovisations1.jpg

ECM のソロピアノ作品といえば、まっさきに思い浮かぶのがキース・ジャレットの一連の作品ですが、キースに先立つこと半年あまり、レーベル・オーナー兼プロデューサーのマンフレート・アイヒャーが最初に白羽の矢を当てたのは、チック・コリアでした。本名は、Armando Anthony Corea。1941年6月12日、マサチューセッツ州チェルシー生まれ。プエルトリコ系の血を引く黒人です。

ソロ Vol. 1』は、ピアノによる完全即興演奏集です。当初、ECMの日本の販売元だったトリオ・レコード出身の稲岡邦彌さんがまとめた『ECM の真実』には、「あらかじめ用意することなく「無」の状態でレコーディングに臨み、その場で音楽を展開させていった」というチックのコメントが載っています。

譜面なし、曲想なしで、ゼロから音を紡ぎ出していくのが、どれだけすごいことか。楽器を操れない私には想像するしかありませんが、たとえば無心でパソコンに向かって、そこから途切れなく、意味のある言葉を入力し続けることのむずかしさを思ったら、なんとなく、そのすごさがわかる気がします。

 

Chick Corea "Piano Improvisations, Vol. 1"
(ECM 1014)

Chick Corea (piano)

Produced by Manfred Eicher
Recorded by Jan Erik Kongshaug
Recorded at Bendiksen Studio, Oslo, April 21-22, 1971

[Tracks]
01. Noon Song (music: Chick Corea)
02. Song For Sally (music: Chick Corea)
03. Ballad For Anna (music: Chick Corea)
04. Song Of The Wind (music: Chick Corea)
05. Sometime Ago (music: Chick Corea)
06. Where Are You Now (Picture 1) (music: Chick Corea)
07. Where Are You Now (Picture 2) (music: Chick Corea)
08. Where Are You Now (Picture 3) (music: Chick Corea)
09. Where Are You Now (Picture 4) (music: Chick Corea)
10. Where Are You Now (Picture 5) (music: Chick Corea)
11. Where Are You Now (Picture 6) (music: Chick Corea)
12. Where Are You Now (Picture 7) (music: Chick Corea)
13. Where Are You Now (Picture 8) (music: Chick Corea)

[Links: Chick Corea]
Chick Corea - Official Website
Chick Corea Discography Project (@ Jazz Discography Project)

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2004年12月20日

キース・ジャレット『フェイシング・ユー』

facingyou.jpg

今週はソロピアノ特集といきましょう。前人未到のソロピアノによる完全即興コンサートといえば、キース・ジャレットの『ソロ・コンサート』や『ケルン・コンサート』が有名ですが、あれはちょっと上級者向き。いきなり聞いても、例のうなり声ばかり気になって、そのすごさが実感できないかもしれません。

キースの入門盤としては、ソロ第1作『フェイシング・ユー』を強く推します(ECM レーベルより)。理由は、もっとも「親しみやすい=わかりやすい」キースが聞けるからです。

キース・ジャレット。1945年5月8日、ペンシルヴァニア州アレンタウン生まれ。初心者からベテランまで、誰からも愛されるビル・エヴァンスとは違って(わかりやすく、それでいて聞けば聞くほど奥行きを感じさせるエヴァンスは、やはり天才です)、キースの音楽は聴く人を選びます。聴衆に対して自分から歩み寄っていくことはない、どこまでも唯我独尊、孤高のスタイリスト。それがキースです。

でも、この『フェイシング・ユー』には、そのような屹立とした厳しさは感じられません。まず、曲の形が残っている(笑)。これがわかりやすさの第1点です。ソロ・コンサートで演奏されるのはもはや曲ではなく、その時々の心象風景、情動のような、とらえどころのない世界ですが、ここではきちんとした曲が演奏されます。すべてキースのオリジナルですが、どこかで聞いたような、なつかしさを感じさせるいい曲ばかりです。これも、このアルバムを入門編に推す理由です。

ここ数年でもっとも好きなソロピアノ作品は、間違いなくジョバンニ・ミラバッシの『アヴァンティ!』ですが、キースのこの作品も、それと並ぶくらい大好きです。キースって、ちょっとむずかしいなあ、と感じている人はぜひ。

 

Keith Jarrett "Facing You"
(ECM 1017)

Keith Jarrett (piano)

Produced by Manfred Eicher
Recorded by Jan Erik Konshaug
Recorded at the Arne Bendiksen Studio, Oslo; November 10, 1971

[Tracks]
01. In Front (music: Keith Jarrett)
02. Ritooria (music: Keith Jarrett)
03. Lalene (music: Keith Jarrett)
04. My Lady; My Child (music: Keith Jarrett)
05. Landscape For Future Earth (music: Keith Jarrett)
06. Starbright (music: Keith Jarrett)
07. Vapallia (music: Keith Jarrett)
08. Semblence (music: Keith Jarrett)

[Links: Keith Jarrett]
keithjarrett.org (by Olivier Bruchez)
キース・ジャレット通信 (by TKO)
Keith Jarrett Discography Project (@ Jazz Discography Project)

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2004年12月17日

パトリシア・バーバー『コンパニオン』

companion.jpg

モダンでクールなヴォーカリスト兼ピアニスト、パトリシア・バーバーの 5th アルバム『コンパニオン』。地元シカゴの「グリーン・ミル」でのライヴ作です。

3曲目の〈Like JT(JT のように)〉。JTとは、日本たばこ産業ではありません(笑)。ジャッキー・テラソンのことです。ここでのパトリシアのピアノは、笑っちゃうほどよく似てます。ということは、ジャッキー・テラソンというのは、一聴してわかるくらいのスタイリストなんですね。個性が勝負のジャズの世界、欧米で彼の評価が高い理由がわかりました。日本では、リスナーに影響力の強い某氏がいったんほめておきながら、後に寝返って「ニセモノだ」とコキおろして以来、まともな評価を受けていないようです。残念なことです。



Patricia Barber "Companion"
(Premonition 22963)

Patricia Barber (vocal, piano, organ)
John McLean (guitar)
Michael Arnopol (bass)
Eric Montzka (drums, percussion)
Ruben P. Alvarez (percussion)
Jason Narducy (vocal) #5

Recorded live at the Green Mill, Uptown Chicago; July 17-19, 1999

[Tracks] 
01. The Beat Goes On (music: Sonny Bono)
02. Use Me (music: Bill Withers)
03. Like JT (music: Patricia Barber)
04. Let It Rain (music: Patricia Barber)
05. Touch Of Trash (music: Patricia Barber)
06. If This Isn't Jazz (music: Patricia Barber)
07. Black Magic Woman (music: Peter Green)

[Links: Patricia Barber]
Patricia Barber (Official Website)

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2004年12月16日

パトリシア・バーバー『モダン・クール』

moderncool.jpg

パトリシア・バーバーの4作目『モダン・クール』です(Premonition Records より)。

この作品には、トランペットのデイヴ・ダグラスが参加しています。この人、どうもとらえどころがないというか、イマイチ、ピンとこない存在だったのですが、このアルバムを聞いて、やっとわかった気がします。パトリシアの浮遊感とデイヴのとらえどころのなさ、そういえばよく似てます。きっと相性がいいんでしょう、ほかの作品でもゲスト参加していたりします。

 

Patricia Barber "Modern Cool"
(Premonition 21811)

Patricia Barber (vocal, piano)
Dave Douglas (trumpet)
John McLean (guitar)
Michael Arnopol (bass)
Mark Walker (drums, percussion)
Jeff Stitely (udu) #4
with Choral Thunder Vocal Choir

Recorded at Chicago Recording Company, Studio 5, Chicago; January 6-9, February 26, 1998

[Tracks]
01. Touch Of Trash (music+words: Patricia Barber)
02. Winter (music+words: Patricia Barber)
03. You And The Night And The Music (music: Arthur Schwartz/words: Howard Dietz)
04. Constantinople (music: Patricia Barber)
05. Light My Fire (music+words: John Densmore, Robert Krieger, Jim Morrison, Raymond Manzarek)
06. Silent Partner (music+words: Patricia Barber)
07. Company (music+words: Patricia Barber)
08. Let It Rain (music+words: Patricia Barber)
09. She's A Lady (music+words: Paul Anka)
10. Love, Put On Your Faces (music: Patricia Barber/words: adapted from the poem "put off your face, Death: for day is over" by E. E. Cummings)
11. Postmodern Blues (music+words: Patricia Barber)
12. Let It Rain [Vamp] (music+words: Patricia Barber)

[Links: Patricia Barber]
Patricia Barber (Official Website)
[Links: Dave Douglas]
Dave Douglas (Official Website)
[Links: Mark Walker]
Mark Walker (Official Website)

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2004年12月15日

パトリシア・バーバー『カフェ・ブルー』

cafeblue.jpg

カート・エリングとはシカゴつながりということで、今もっとも知的でクールな女性ヴォーカリスト兼ピアニスト、パトリシア・バーバーを紹介しましょう。今日とりあげたのは、彼女の3枚目のリーダー作『カフェ・ブルー』です(シカゴのレーベル Premonition Records より。発売は米ブルーノート)。

才女パトリシアは、作曲もする、作詞もする、歌も歌う、ピアノも弾く。といっても、並みの弾き語りではありません。彼女のアルバムにはたいてい何曲かインスト曲が入っていますが、これがすごい。ピアノだけでも十分やっていけるほどの実力者です(しかも、カッコイイ!)。

作曲、選曲、アレンジのセンスも独特のものを感じさせます。聖歌(?)やヴァージニア・ウルフの文章にインスパイアされた曲があったり、マイルスの曲というよりビル・エヴァンスの名演で知られる〈ナルディス〉をまったく別の曲として蘇らせたり、別名〈黒いオルフェ〉で知られるボサノヴァの名曲(12曲目)をボディ・パーカッションだけをバックに歌ってみたり。

そして、アルバム全体に漂う独特の空気感。同じアメリカのカサンドラ・ウィルソンがどんどん大地に根を張った骨太のブルースを目指していったのとは正反対に、大地から切り離され、空気中をどこまでもたゆたう感じの音がします。この浮遊感は「頼りなさ」とは違って、どこかにつなぎ止められることを拒否するような、あくまで自由に動き回るためのゆらゆらした感じ。清潔、きれいだけが認められるような「表の世界」とは一線を画した「退廃の美学」。いいねえ。



Patricia Barber "Cafe Blue"
(Premonition 21810)

Patricia Barber (vocal, piano)
John McLean (guitar)
Michael Arnopol (bass)
Mark Walker (drums, percussion)

Recorded at Chicago Recording Company, Studio 5, Chicago; June 28-30, July 1, 1994

[Tracks]
01. What A Shame (music+words: Patricia Barber)
02. Mourning Grace (music: Patricia Barber/words: Maya Angelou)
03. The Thrill Is Gone (music: Ray Henderson/words: Lew Brown)
04. Romanesque (adapted from Vatican ed. XVI)
05. Yellow Car III (music: Patricia Barber)
06. Wood Is A Pleasant Thing To Think About (music+words: Patricia Barber)
07. Inch Worm (music+words: Frank Loesser)
08. Ode To Billie Joe (music+words: Bobbie Gentry)
09. Too Rich For My Blood (music+words: Patricia Barber)
10. A Taste Of Honey (music+words: Ric Marlow, Bobby Scott)
11. Nardis (music: Miles Davis)
12. Manha De Carnaval (music: Luiz Bonfa/words: Antonio Moraes)

[Links: Patricia Barber]
Patricia Barber (Official Website)

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2004年12月14日

カート・エリング『ライヴ・イン・シカゴ』

liveinchicago.jpg Kurt Elling - Kurt Elling: Live In Chicago

カート・エリング<のエンターテイナーぶりを味わうならライヴが一番。というわけで、今回は地元シカゴのクラブにおける実況録音盤、『ライヴ・イン・シカゴ』の紹介です(ブルーノートより)。

今回のお楽しみは、5曲目のウェイン・ショーターの〈ナイト・ドリーマー〉。ショーターのブルーノート移籍第1弾『ナイト・ドリーマー』に入っています。

ゲストもこれまでのカートの作品でおなじみの人ばかり。シカゴ・テナー界の重鎮ヴォン・フリーマン(チコ・フリーマンの親父さんです)に、エディー・ジョンソン、エリングの育ての親エド・ピーターセン、そして極めつけはヴォーカリーズの草分け「ランバート、ヘンドリクス&ロス(LH&R)」のジョン・ヘンドリクスも登場します。これがまたカッコいい。いいオトコと渋いオトコ。どちらもいいねえ、惚れちゃいます。



Kurt Elling "Live In Chicago"
(Blue Note 22211)

Kurt Elling (vocal)
Laurence Hobgood (piano)
Rob Amster (bass)
Michael Raynor (drums, percussion)

Featured Guest Artsits:
Jon Hendricks (vocal)
Von Freeman (tenor sax)
Eddie Johnson (tenor sax)
Edward Petersen (tenor sax)
Kahil El'zbar (hand drums)

Produced by Laurence Hobgood, Kurt Elling
Recorded by Danny Leake
Recorded live at the Green Mill Jazz Club, Chicago; July 14-16, 1999

[Tracks] Kurt Elling - Kurt Elling: Live In Chicago
01. Downtown (music: Russell Ferrante)
02. My Foolish Heart (music: Victor Young/words: Ned Washington)
03. Smoke Gets In Your Eyes (music: Jerome Kern/words: Otto Harbach)
04. Oh My God (music+words: Sting)
05. Night Dream (music: Wayne Shorter/words: Kurt Elling)
06. For Sentimental Reasons (music: William Best/words: Deek Watson)
07. Intro: (Esperanto)
08. Esperanto (music: Vince Mendoza/words: Kurt Elling (Lyric inspired by the poems of Pablo Neruda)
09. Don't Get Scared (music: Stan Getz/words: Jon Hendricks, King Pleasure)
10. Intro: (Goin' To Chicago)
11. Goin' To Chicago (traditional; Vocalese lyric by Jon Hendricks)
12. Intro: (The Rent Party)
13. The Rent Party (music: Edward Petersen/words: Kurt Elling)
14. Blues Cleaner (music: Laurence Hobgood/words: Kurt Elling)

[Links: Kurt Elling]
Kurt Elling (Official Website)
[Links: Paul Wertico]
Paul Wertico (Official Website)
[Links: Edward Petersen]
Edward Petersen (Official Website)

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2004年12月13日

カート・エリング『ザ・メッセンジャー』

themessenger.jpg Kurt Elling - The Messenger

歌詞まで即興する驚異のヴォーカリスト、カート・エリングの第2作『ザ・メッセンジャー』です(ブルーノートより)。

今回のお楽しみは、7曲目の〈タニヤ・ジーン〉。原題は〈タニヤ〉でドナルド・バードの作品です。初出はデクスター・ゴードンがパリ在住時に残したブルーノート盤『ワン・フライト・アップ』。本作と聞き比べると、カートがいかに忠実にバードのソロを歌詞におきかえているか、よくわかります。

今回はカサンドラ・ウィルソンが1曲だけ参加していますが、これはオマケ。基本的なメンバーは前回とほとんど同じです。カートの育ての親にしてバンドリーダーのエドワード・ピーターセン (ts)、ピーターセン・バンドのレギュラーメンバー、ローレンス・ホブグッド (p)、エリック・ホクバーグ (b)、ポール・ワーティコ (ds) を中心に、シカゴを拠点に活躍する役者がそろっています。



Kurt Elling "The Messenger"
(Blue Note 52727)

Kurt Elling (vocal)
Laurence Hobgood (piano)
Rob Amster (bass) #1-6, 9, 10, 12
Eric Hochberg (bass) #7, 8, 11
Paul Wertico (drums, percussion)
Jim Widlowski (drums, percussion) #2, 6, 11, 12
Edward Petersen (tenor sax) #6, 12
Eddie Johnson (tenor sax) #10
Orbert Davis (trumpet, flugelhorn) #2, 5
Cassandra Wilson (vocal) #11

Produced by Laurence Hobgood, Kurt Elling
Recorded by Roger Heiss
Recorded at Tone Zone Recording Studios, Chicago; between July 1994 and December 1996

[Tracks] Kurt Elling - The Messenger
01. Nature Boy (music+words: Eden Ahbez)
02. April In Paris (music: Vernon Duke/words: Edgar Y. Harburg)
03. The Beauty Of All Things (music: Laurence Hobgood/words: Kurt Elling)
04. The Dance (music: Laurence Hobgood)
05. Prayer For Mr. Davis (music: Laurence Hobgood/words: Kurt Elling)
06. Endless (music+words: Edward Petersen)
07. Tanya Jean (music: Donald Byrd/words: Kurt Elling)
08. It's Just A Thing (music: Laurence Hobgood, Eric Hochberg, Paul Wertico/words: Kurt Elling)
09. Ginger Bread Boy (music: Jimmy Heath)
10. Prelude To A Kiss (music: Duke Ellington/words: Irving Gordon, Irving Mills)
11. Time Of The Season (music: Rod Argent)
12. The Messenger (music: Edward Petersen/words: Kurt Elling)

[Links: Kurt Elling]
Kurt Elling (Official Website)
[Links: Eric Hochberg]
Eric Hochberg (Official Site)
[Links: Paul Wertico]
Paul Wertico (Official Website)
[Links: Edward Petersen]
Edward Petersen (Official Website)

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2004年12月10日

カート・エリング『クローズ・ユア・アイズ』

closeyoureyes.jpg Kurt Elling - Close Your Eyes

シカゴ出まれの「ナイトクラブの即興詩人」(邦盤のオビより。笑っちゃうけど、言い得て妙かも)、カート・エリングのデビュー作、『クローズ・ユア・アイズ』です(ブルーノートより。邦盤はもちろん東芝EMI)。抜群の歌唱テクニックと男の私でもホレる魅惑のヴォイス、そしてこのルックス。苦みばしったいい男でしょう? シビレます、マジで。

スキャットをやらせても、バラードを歌わせても、ポエトリー・シンギング(即興で詩をあみ出しながら歌う)をやらせても、天下一品の彼ですが、ジャズファンのお楽しみは彼の器楽的アプローチです。

たとえば、2曲目の原題は〈ドロレス〉。ウェイン・ショーターの曲ですね。初出は、ショーターも参加したマイルスの『マイルス・スマイルズ』ですが、カート・エリングがヴォーカリーズの元ネタとしたのは、『V.S.O.P. ザ・クインテット』に入っている同曲のショーターのソロです。

あるいは、10曲目の原題は〈アイ・オブ・ザ・ハリケーン〉。かのハービー・ハンコックの名盤『処女航海』に入っていた曲です。そしてこれまた、V.S.O.P. の原点となったハンコックの記念コンサートの模様を収録したアルバム『V.S.O.P. 〜 ニューポートの追想』でも、冒頭の人物紹介に続いてチョ〜カッコいい同曲が披露されています。

とにかく、このヴォーカルを聞かないのはもったいない。いい男好きのアナタも、そうでない人も、彼の歌声にしびれてください。



Kurt Elling "Close Your Eyes"
(Blue Note 30645)

Kurt Elling (vocal)
Laurence Hobgood (piano)
Eric Hochberg (bass) #1, 2 , 4, 5, 11-13
Rob Amster (bass) #6-9, 12
Paul Wertico (drums)
Edward Petersen (tenor sax) #6, 10
Von Freeman (tenor sax) #4
Dave Onderdonk (guitar) #7

Produced by Laurece Hobgood
Recorded by Roger Heiss
Recorded at Tone Zone Recording, Chicago; February 14-17, August 28, September 28, October 20, November 2, 1994

[Tracks] Kurt Elling - Close Your Eyes
01. Close Your Eyes (music+words: Bernice Petkere)
02. Dolores Dream (music: Wayne Shorter/words: Kurt Elling)
03. Ballad Of The Sad Young Men (music: Tommy Wolf/words: Fran Landesman)
04. (Hide The) Salome (music: Laurence Hobgood/words: Kurt Elling)
05. Married Blues (music: Laurence Hobgood, Eric Hochberg, Paul Wertico)
06. Storyteller Experiencing Total Confusion (music: Edward Petersen/words: Kurt Elling)
07. Never Say Goodbye (For Jodi) (music: Laurence Hobgood/words: Kurt Elling)
08. Those Clouds Are Heavy You Dig (music: Dave Brubeck, Paul Desmond)
09. Wait Till You See Her (music: Richard Rodgers/words: Lorenz Hart)
10. Hurricane (music: Herbie Hancock/words: Kurt Elling)
11. Now It Is Time That Gods Came Walking Out (music: Laurence Hobgood, Eric Hochberg, Paul Wertico)
12. Never Never Land (music: Jule Styne/words: Betty Comden, Adolph Green)
13. Remember Veronica (music: Laurence Hobgood/words: Kurt Elling)

[Links: Kurt Elling]
Kurt Elling (Official Website)
[Links: Eric Hochberg]
Eric Hochberg (Official Site)
[Links: Paul Wertico]
Paul Wertico (Official Website)
[Links: Edward Petersen]
Edward Petersen (Official Website)

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2004年12月09日

RH ファクター『ストレングス』

strength.jpg 

ロイ・ハーグローヴ率いる RH Factor の第2弾。といっても EP 盤です。前作『ハード・グルーヴ』のあまりものと思いきや、個人的にはこっちのほうが好きだったりして。

この『ストレングス』は、1曲目からファンク臭ムンムンの、ノリノリの音楽が続きます。ロイのトランペットは軽い、というアナタ。アナタにこそ聞いてほしいアルバムなんです、これは。だって、この軽やかさがなければ、腰がむずむずしないでしょ?

 

The RH Factor "Strength"
(Verve 0602498633489)

Roy Hargrove (trumpet)
Keith Anderson (alto sax)
Jacques Schwarz-Bart (tenor sax)
Karl Denson (tenor sax)
Bernard Wright (keyboards)
Bobby Sparks (keyboards)
James Poyser (keyboards)
Spanky (guitar)
Pino Parradino (bass)
Reggie Washington (bass)
Willie Jones III (drums)
Jason "JT" Thomas (drums)
Daniel Moreno (percussion)
Kwaku Obeng (percussion)
Renee Neufville (vocal) and others

Recorded at Electric Ladyland Studios, NYC

[Tracks] 
01. Rich Man's Welfare (music: Karl Denson)
02. Bop Drop (music: Keith Anderson)
03. Strength (music: Roy Hargrove)
04. Listen Here (music: Eddie Harris)
05. For Fun (music: Roy Hargrove/words: O. Lye-Fook, G. Chambers, F. Alias)
06. Universe (Special Bonus Mix) (music: Roy Hargrove)

[Links: Roy Hargrove]
Roy Hargrove (Official Website)
[Links: Karl Denson]
Karl Denson (Official Website)
[Links: Jacques Schwarz-Bart]
Jacques Schwarz-Bart (Brother Jacques) (Official Website)
[Links: Bobby Sparks]
Bobby Sparks (Official Website)

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2004年12月08日

RH ファクター『ハード・グルーヴ』

hardgroove.jpg The RH Factor - Hard Groove

さてさて、RH ファクターの登場です。この RH、もちろん Roy Hargrove の頭文字をとったものです。しかも、アルバム・タイトルまで Hargrove をもじったものになっています。やさしそうな顔をしていますが、意外と自己顕示欲が強いタイプなのでしょうか(笑)。

それはさておき、『ハード・グルーヴ』です。ここ数年、クールでヒップな作品に名を連ねてきたロイが、満を持して発表したのがジャズとクラブ・サウンドの融合を目指した「RH ファクター」だったというと、いかにもありきたりな話に聞こえますが、なかなかどうして、これがカッコイイんです(ジャケットのカッコよさも特筆もの!)。

曲ごとにヴォーカルやラップをフィーチャーして、ファンクあり、ヒップホップあり、ジャズあり、なんでもアリアリの大盤振る舞い。いや〜な気分を吹き飛ばすにはサイコーの音楽です。はい。

 

The RH Factor "Hard Groove"
(Verve 440 065 192-2)

The RH Factor:
Roy Hargrove (trumpet)
Keith Anderson (alto sax)
Jacque Schwartz-Bart (tenor sax)
Bernard Wright (keyboards)
James Poyser (keyboards)
Bobby Sparks (keyboards)
Spanky (guitar)
Cornell Dupree (guitar)
Pino Palladino (bass)
Reggie Washington (bass)
Jason ”JT” Thomas (drums)
Willie Jones III (drums)

with Special Guests:
Common (vocal)
D'Angelo (vocal)
Q-tip (vocal)
Erykah Badu (vocal)
Stephanie McKay (vocal)
Anthony Hamilton (vocal)
Renee Nufville (vocal)
Shelby Johnson (vocal)
Steve Coleman (alto sax)
Karl Denson (flute)
Meshell Ndegeocello (bass) and others

Recorded January - February, 2002

[Tracks] The RH Factor - Hard Groove
01. Hardgroove (music: Bernard Wright)
02. Common Free Style (music: Roy Hargrove, Lynn, James Poyser)
03. I'll Stay (music: Clinton, Hazel)
04. Interlude (music: Roy Hargrove, Willie Jones III, Reggie Washington)
05. Pastor "T" (music: Keith Anderson)
06. Poetry (music: Roy Hargrove, Fareed, E. Wright)
07. The Joint (music: Roy Hargrove)
08. Forget Regret (music: Jacques Schwarz-Bart)
09. Out Of Town (music: Roy Hargrove)
10. Liquid Streets (music: Roy Hargrove)
11. Kwah/Home (music: Roy Hargrove)
12. How I Know (music: Chalmers Alford, Roy Hargrove, Pino Palladino, Shelby Johnson)
13. Juicy (music: Roy Hargrove, Mandel, Renee Neufville)
14. The Stroke (music: Roy Hargrove)

[Links: Roy Hargrove]
Roy Hargrove (Official Website)
[Links: Erykah Badu]
Erykah Badu (Official Website)
[Links: D'Angelo]
D'Angelo (Official Website)
[Links: Karl Denson]
Karl Denson (Official Website)
[Links: Steve Coleman]
Steve Coleman(Official Website @ M-Base Web Site)
[Links: Jacques Schwarz-Bart]
Jacques Schwarz-Bart (Brother Jacques) (Official Website)
[Links: Bobby Sparks]
Bobby Sparks (Official Website)

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2004年12月07日

ハンコック、ブレッカー、ハーグローヴ『ディレクションズ・イン・ミュージック』

directionsinmusic.jpg Herbie Hancock, Michael Brecker & Roy Hargrove - Directions in Music: Live At Massey Hall

マッセイ・ホール(@カナダのトロント)といえば、1953年録音の『ジャズ・アット・マッセイ・ホール』(ミンガスが興したインディーズ・レーベル debut DLP-124)がすぐに浮かぶ。これ、正しいジャズファンのありかたです(笑)。

この盤がどれだけすごいかというと、ビバップ革命の立役者ディジー・ガレスピーとチャーリー・パーカーの共演盤というだけでなく、ピアノはバド・パウエル、ベースはチャールス・ミンガス、ドラムはマックス・ローチという、今では考えられないようなビッグネームが顔を揃えた歴史的な名盤ということになっています。

その割にあまり聞かれていないのは、おそらくガレスピーの〈ソルト・ピーナッツ〉のせいでしょう。こういう悪ノリは、まじめな日本人にはなかなかわからない。かくいう私も、けっしてガレスピー嫌いではないのですが、この〈ソルト・ピーナッツ〉にはついていけないものを感じます。

で、今日紹介するのは現代版マッセイ・ホールです。こちらもメンバーが超豪華。ハービー・ハンコックにマイケル・ブレッカー、ロイ・ハーグローヴとくれば、悪いはずがありません。しかも、曲目をよく見ると、マイルス・デイヴィスとジョン・コルトレーンのトリビュート盤にもなっているという手の込みよう。ここまでビッグネームを並べ立てて、売れないはずはありません。

というわけで、この『ディレクションズ・イン・ミュージック』も2002年のグラミー賞(Best Jazz Instrumental Album, Individual or Group)に輝いています。まあ、ねらって穫れる賞ということなのでしょう(笑)。

 

Herbie Hancock, Michael Brecker, Roy Hargrove "Directions In Music: Live At Massey Hall"
(Verve 589654)

Roy Hargrove (trumpet)
Michael Brecker (tenor sax)
Herbie Hancock (piano)
John Patitucci (bass)
Brian Blade (drums)

Recorded live at Massey Hall, Toronto, Oct 25, 2001 (for CBC Radio's "Jazz Beat" program)

[Tracks] Herbie Hancock, Michael Brecker & Roy Hargrove - Directions in Music: Live At Massey Hall
01. The Sorcerer (music: Herbie Hancock)
02. The Poet (music: Roy Hargrove)
03. So What 〜 Impressions (music: Miles Davis 〜 John Coltrane)
04. Misstery (music: Herbie Hancock, Michael Brecker, Roy Hargrove)
05. Naima (music: John Coltrane)
06. Transition (music: John Coltrane)
07. My Ship (music: Kurt Weill/words: Ira Gershwin)
08. D Trane (music: Michael Brecker)

[Links: Herbie Hancock]
Herbie Hancock (Official Website)
[Links: Michael Brecker]
Michael Brecker (Official Website)
[Links: Roy Hargrove]
Roy Hargrove (Official Website)
[Links: John Patitucci]
John Patitucci (Official Website)

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2004年12月06日

ロイ・ハーグローヴ『ハバナ』

habana.jpg Roy Hargrove - Habana

1980年代のウィントン・マルサリス登場以降、「コレ」といったタレントのいなかったジャズ・トランペット界にあって、頭一つ抜きん出た存在、それがロイ・ハーグローヴです。『ハバナ』というタイトルからも想像がつくように、このアルバムはアフロ・キューバン・ジャズを現代風によみがえらせたクールな作品です。

アフロ・キューバン・ジャズといえば御大ディジー・ガレスピーが頭に浮かびますが、このアルバムでも2曲取り上げられているケニー・ドーハムも忘れることができません。2曲目の〈ウナ・マス〉(ブルーノートの同名盤『ウナ・マス』 に収録)、8曲目の〈アフロディジア〉(同じく『アフロ・キューバン』 に収録)は、どちらもドーハムのラテンサイドの傑作です。

でも、本当の聞きどころ別にあります。それが1曲目です。このカッコよさをなんて表現したらいいのでしょう。スコールのあと、少しひんやりとした熱帯の夕暮れを思わせる静かな出だしから、徐々に熱気を帯びていくサマは、これからはじまる大人の夜を想像させて、なんともいえない興奮に包まれます。

ちなみに、この作品は1997年のグラミー賞(Best Latin Jazz Performance)に輝いています。裏渋谷の名店 Lo-d のオーナーもお気に入りの一品で、私が遊びにいくと必ずかけてくれます(笑)。

 

Roy Hargrove "Habana"
(Verve 537563)

Roy Hargrove (trumpet, flugelhorn)
Frank Lacy (trombone)
Gary Bartz (alto sax, soprano sax)
David Sanchez (tenor sax, soprano sax)
Chucho Valdes (piano)
Russell Malone (guitar)
John Benitez (bass)
Horacio "El Negro" Hernandez (drums)
Jose Luis "Changuito" Quintana (timbales)
Miguel "Anga" Diaz (conga)

Produced by Larry Clothier, Roy Hargrove
Recorded at Teatro Mancinelli, Orvieto, Italy: January 5, 6, 1997

[Tracks] Roy Hargrove - Habana
01. O My Seh Yeh (music: Frank Lacy)
02. Una Mas (music: Kenny Dorham)
03. Dream Traveler (music: Roy Hargrove)
04. Nusia's Poem (music: Gary Bartz)
05. Mr. Bruce (music: Chucho Valdes)
06. Ballad For The Children (music: Roy Hargrove)
07. Mountaings (music: Roy Hargrove)
08. Afrodisia (music: Kenny Dorham)
09. Mambo For Roy (music: Chucho Valdes)
10. O My Seh Yeh (music: Frank Lacy)

[Links: Roy Hargrove]
Roy Hargrove (Official Website)
[Links: Gary Bartz]
Gary Bartz (Official Website)
[Links: David Sanchez]
David Sanchez (Official Website)

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2004年12月03日

アストル・ピアソラ『AA印の悲しみ』

tristezasdeundoblea.jpg 

邦題『AA印の悲しみ』で知られるピアソラ五重奏団のウィーン・コンツェルトハウスにおける傑作ライヴ(1986年録音)。途中、激しい即興をまじえながら20分以上にもわたってハイテンションな演奏をくり広げるタイトル曲が圧巻です。最後を飾る〈タンガータ〉の異様な盛り上がりも聞き逃せません。

ちなみに「Double A=AA」は、ピアソラ愛用のバンドネオンの製造元、ドイツの「Alfred Arnold」社の略だそうです。



Astor Piazzolla "Tristezas de un Doble A"
(Messidor 15970-2)

Astor Piazzolla (bandoneon)
Pablo Ziegler (piano)
Fernando Suarez Paz (violin)
Horacio Malviccino (guitar)
Hector Console (bass)

Recorded live in Wien Konzerthaus; November 1986

[Tracks] 
01. Tristezas de un Doble A (music: Astor Piazzolla)
02. Tanguedia (music: Astor Piazzolla)
03. Biyuya (music: Astor Piazzolla)
04. Lunfardo (music: Astor Piazzolla)
05. Tangata (music: Astor Piazzolla)

[Links: Astor Piazzolla]
Astor Piazzolla (Official Website)
さるでもわかるアストル・ピアソラ
ピアソラ資料室
Astor Piazzolla (@ 工藤庸介のPrivate Page)

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2004年12月02日

アストル・ピアソラ『現実との57分間』

57minutes.jpg 

邦題『現実との57分間』。アストル・ピアソラ最晩年の六重奏団が残した57分間の濃密な記録。

なぜそれまでのキンテート(五重奏団)ではなく、六重奏団なのか。そのヒントは、もう1人のバンドネオン奏者の参加にあります。ピアソラはすでに心臓を患っていて、医者から無理な演奏は慎むように忠告されていた。だから、自分の手となり足となる、もう1人のバンドネオン奏者が必要だった。

で、結果はどう出たか。「ハズレ」というのがおおかたの評価のようです。たしかに、それまでのキンテートの作品のレベルがあまりに高いので、「ハズレ」といわれてもしかたのない側面はあります。でも、とあえていいたいのです。でも、この『現実との57分間』があるじゃないか、と。

この作品は、ドイツのインチュイションから出ていますが、プロデューサーはピアソラ晩年の傑作をものにしてきたキップ・ハンラハンその人です。この2人のコンビネーションで、いい作品が生まれないわけがないんです。

ヴァイオリンが抜けて、チェロに代わったことで、華やかさは失われましたが、低音がぐっと全面に出てきて、重苦しささえ感じさせる重厚な音楽となっています。これが燃えカスに聞こえますか? ピアソラは最後までピアソラだったんです。



Astor Piazzolla "57 Minutos Con La Realidad"
(Intuition INT 3079-2)

Astor Piazzolla (bandneon)
Daniel Binelli (bandoneon)
Gerardo Gandini (piano)
Jose Bragato (cello) #5-8
Carlos Nozzi (cello) #1-4
Horacio Malvicino Sr. (guitar)
Hector Console (bass) #5-8
Angel Ridolfi (bass) #3
Andy Gonzalez (bass) #1, 2

Recorded at BBC Televiron Studios, Bristol, England; June 1989 (#5-8)
Recorded at Conny's Studio, Neunkirchen, Germany; November 1989 (#1-4)
Recorded at Radio City Studio, NYC; August 1982 (#9)

[Tracks] 
01. Imagenes (music: Astor Piazzolla)
02. Milonga Para Tres (music: Astor Piazzolla)
03. Buenos Aires Hora Cero (music: Astor Piazzolla)
04. Pasajes Obscuras Dos Estrellas (music: Astor Piazzolla)
05. Tres Minutos Con La Realidad (music: Astor Piazzolla)
06. Mumuki (music: Astor Piazzolla)
07. Sextetu (music: Astor Piazzolla)
08. Adios Nonino (music: Astor Piazzolla)
09. Prelude To The Cyclical Night (Part 2) (music: Astor Piazzolla)

[Links: Astor Piazzolla]
Astor Piazzolla (Official Website)
さるでもわかるアストル・ピアソラ
ピアソラ資料室
Astor Piazzolla (@ 工藤庸介のPrivate Page)

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2004年12月01日

アストル・ピアソラ『ラ・カモーラ』

lacamorra.jpg 

アストル・ピアソラのアメリカン・クラヴェ第3弾。最高傑作との呼び声も高い『ラ・カモーラ』です。副題に「情熱的挑発の孤独」とあります。熱く、どこまでも熱く、聞くものに訴えかける音楽なのに、どこかにみたされない哀しさ、孤独感が漂うこの作品の奇妙な感じをうまく言い表しているように思います。

それにしても、この重苦しさは何でしょう。表面的で軽い、ポップな音楽とは対極にあるような、奥行きを感じさせる、粘着質でヘヴィな音楽。「泣き」のバイオリン。情念のかたまりのようなバンドネオン。う〜ん、やっぱりこれは傑作だな。音楽に「泣き」の要素を求める人はぜひ。

 

Astor Piazzolla "La Camorra: The Solitude Of Passionate Provocation"
(American Clave AMCL-1021)

Astor Piazzolla (bandneon)
Pablo Ziegler (piano)
Fernando Suarez Paz (violin)
Horacio Malvicino Sr. (guitar)
Hector Console (bass)

Produced by Kip Hanrahan
Recorded at Mastersound, Astoria, RPM and Sound Ideas, NYC; May 1988

[Tracks] 
01. Soledad (music: Astor Piazzolla)
02. La Camorra I (music: Astor Piazzolla)
03. La Camorra II (music: Astor Piazzolla)
04. La Camorra III (music: Astor Piazzolla)
05. Fugata (music: Astor Piazzolla)
06. Sur: Los Suenos (South: The Dreams) (music: Astor Piazzolla)
07. Sur: Regresso Al Amor (South: Regression To Love) (music: Astor Piazzolla)

[Links: Astor Piazzolla]
Astor Piazzolla (Official Website)
さるでもわかるアストル・ピアソラ
ピアソラ資料室
Astor Piazzolla (@ 工藤庸介のPrivate Page)

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