2004年10月29日

プリズム『セカンド・リズム』

secondrhythm.jpg

三者対等の超強力ピアノトリオ、プリズムの2作目、
その名も『セカンド・リズム』(仏ブルーノートより)。
昨日紹介した『タイム』と同じ路線です。
ハードリキュールをロックで飲むような、
硬質でドライなフレーズに酔ってください。

ちなみにこのプリズム、2001年にライブ盤『オン・ツアー
を出してから名前を聞かないなあと思っていたら、
なんと解散してました。
これを書くために、ピアノの Pierre de Bethmann の
オフィシャル・サイトをのぞいて、たまたま見つけてしまいました。
今、彼は新しいユニット ilium を率いて、
フェンダーローズを弾いているようです。
ここ数年、ものすごい数のピアノトリオが登場しましたが、
その中では、かなり好きなトリオだっただけに、残念です。続きを読む
posted by ユキヒロ at 09:47| Comment(4) | TrackBack(0) | EMI 系 [新録音] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月28日

プライム『タイム』

time.jpg

ブルーノート・フランスから刺激的でクールな
ピアノトリオを紹介しましょう。その名はプリズム。
ピアノの Pierre de Bethmann
ベースの Christophe Wallemme、
ドラムスの Benjamin Henocq からなる超強力ユニットです。

この『タイム』は彼らの3枚目のアルバムで、
曲はすべて3人のオリジナル。
甘さを排除したソリッド感、
夜の静寂を駆け抜けるスピード感、
どちらもサイコーです。
ジャズにくつろぎと安心を求める人には向きませんが、
カッコよさと刺激を求める人はぜひ。おすすめです。続きを読む
posted by ユキヒロ at 10:05| Comment(0) | TrackBack(0) | EMI 系 [新録音] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月27日

『ジョーイ・カルデラッツォ』

joeycalderazzo.jpg

最後の巨人ソニー・ロリンズは別格とすると、
現代テナー界の3巨頭といえば、
ウェイン・ショーター、マイケル・ブレッカー、
ブランフォード・マルサリスということになりますが、
そのうちの2人のバンドを渡り歩いたのが、
今日紹介するジョーイ・カルデラッツォです。

マイケルのリーダー作というと、オールスター・メンバー
による「1枚限りの夢の競演」になりがちですが、
ある種「同窓会」的な雰囲気の中、
ピリッと引き締まったソリッド感を醸し出していたのは、
実はジョーイではないかとにらんでいます。

ジョーイがマイケルのもとを離れ、
ブランフォードのバンドに参加したのは、
セッション・ミュージシャンとして世界中から引っ張りだこの
ブレッカーのもとでは継続的な仕事(ライブツアー)ができない
という現実的な理由があったそうですが(何かの記事で読んだ)、
マイケルがジョーイを手放したのは間違いだったんじゃないか
と私は思います(まあ、マイケルが仕事に困るなんてことはありえませんが)。

ジョーイがブランフォードのバンドに参加したことで
実現したこの『Joey Calderazzo』は、
(当時、ブランフォードは米コロムビアのジャズ部門で
 タレント・スカウトのような仕事もしていました)
早くてウマイ(牛丼はいつ復活するんだ!)が、
熱しすぎず都会的なクールネスの漂ういい雰囲気にしあがっています。
オリジナル曲が中心ですが、
昔のボス、マイケルの曲を1曲だけもうしわけなさそうに
取り上げているのが、ちょっと笑えます。続きを読む
posted by ユキヒロ at 09:23| Comment(0) | TrackBack(0) | Sony BMG 系 [新録音] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月26日

ブランフォード・マルサリス『コンテンポラリー・ジャズ』

contemporaryjazz.jpg

ニューオリンズ出身のマルサリス・ファミリーといえば、
ジャズ界きっての音楽一家として知られています。
父親でピアニストのエリス
サックス担当のブランフォード
トランペット奏者にしてリンカーン・センター・ジャズ・オーケストラ
の音楽監督も務めるウイントン
トロンボーン奏者兼プロデューサーのデルフィーヨ、
そしてドラマーのジェイソン。

なんだ、ベースだけ加えればバンドが組めるじゃん、
と思うのは私だけではないようで(当たり前か)、
その名もマルサリス・ファミリー名義のアルバムも出ています。
(『ア・ジャズ・セレブレーション』)
しかも、出したレーベルがマルサリス・ミュージックという手の込みよう。
家族愛もここまでくれば笑うしかありません。

今回は、コロンビア時代のブランフォードの作品の中で、
私がもっともよく聞くアルバムをセレクトしました。
コンテンポラリー・ジャズ』ということは「今のジャズ」。
ブランフォードが考える「今」という時代の音楽が展開されています。
個人的には、最も「今らしさ」を感じるのはスピード感あふれるジャズ。
都会の夜をどこまでも疾走するような緊迫感、
これがたまらなく好きなんです。

ウイントンの息苦しいような生真面目さとは正反対の、
リラックスしたおおらかさが持ち味のブランフォードのことだから、
このアルバムにいい意味の緊張感、クールさをもたらしているのは、
もしかしたら共演者のジョーイ・カルデラッツォかもしれません。

ひところ、日本人にはジャズがわからないと発言して
物議を醸したブランフォードですが、
彼のアルバムをいちばん買っているのもまた、
同じ日本人であるという事実を忘れてはいけません
(まあ、あきもせずスタンダードばかりのアルバムをつくって
 悦に入っている日本の制作姿勢を見ていると、
 彼の言いたいこともわからんではありませんが)続きを読む
posted by ユキヒロ at 17:37| Comment(0) | TrackBack(0) | Sony BMG 系 [新録音] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月25日

スティング『ブリング・オン・ザ・ナイト』

bringonthenight.jpg

ポリスを解散したスティング
自身のバンドを組むに当たって呼び寄せたのが、
ブランフォード・マルサリスやケニー・カークランドを
はじめとする腕っこきのジャズメンだったというのは、
ふだん日陰者(?)のジャズファンにとっては
ちょっとまぶしい出来事でした(笑)。

このライブ盤『ブリング・オン・ザ・ナイト』は、
今やすっかり癒し系アーティストとなってしまった
スティングが最もジャズに接近したときの記録であり、
現代サックス界の大御所ブランフォード・マルサリスが
最も輝いていたころの記録でもあります。

じっくり作り込んだ感のあるソロ・デビュー盤
ブルー・タートルの夢
と比べると、
ライブということもあって、
このアルバムはポジティヴな躍動感に満ちています。
スティングはめちゃカッコイイし、
こんなに気持ちよく吹きまくるブランフォードというのも、
めったに聞けるものではありません。
ノリノリのケニーもサイコーです。
純粋なジャズとはいえませんが、やはりいいものはいい。
おすすめです。

ちなみに、今、出回っている CD のジャケットは
違うものが使われているようですが、
個人的には断然元のほう(ここで表示しているもの)が好きです。
私はこちらの CD を持っているので、
探せば入手できるかもしれません。続きを読む
posted by ユキヒロ at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | A&M/CTI | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月22日

ケニー・バロン,レジーナ・カーター『フリー・フォール』

freefall.jpg

現代のデュオの名手といえば、
チャーリー・ヘイデンかケニー・バロンで決まりでしょう。
テナーの王様スタン・ゲッツ最晩年の傑作
ピープル・タイム』での演奏があまりに素晴らしかったからか、
それ以降なかなか代表作と呼べるような作品に恵まれない
バロンですが、脇役に徹したときの彼はめちゃくちゃウマイ。
歌伴をやらせれば右に出るものはいないし、
ケイコ・リーもお気に入り)、
小編成のデュオ、トリオ作品では、その名手ぶりを遺憾なく発揮します。

この『フリー・フォール』もその1つで、
デトロイト出身のヴァイオリニスト、レジーナ・カーターを迎えて、
気持ちのよい作品にしあげてくれました。
(今や世界最大のジャズレーベルとなったヴァーヴより)

バロンは自分で引っ張るリーダータイプというよりは、
共演者を引き立たせる名脇役。
耳を澄まして相手に寄り添い、相手が気持ちよく
演奏できるように、そのお膳立てを整える。
バロンと共演する人は、きっとすごくリラックスして、
いつも以上の自分を表現できるのではないか。
そんな気がします。気配りの人、バロン、エライぞ!

聞きどころはたくさんあるけれど、
1つあげるとすれば、2曲目の〈フラジャイル〉。
触れただけで壊れてしまいそうな、美しくはかない
この曲の作曲者は、ナント、あのスティングです。
(『ナッシング・ライク・ザ・サン』より)

ケニー・バロンがこの曲を取り上げるのは実は2回目で、
その昔、レザヴォア盤『ザ・モーメント』に収録された同曲を
寺島靖国さんがベタぼめして有名になりました。
(でも、寺島さんがいうように、この曲はバロンが演奏したから
 美曲になったわけでなく、もともと曲としてすばらしい。
 その証拠に、バロンもあまり小細工せずに素直に弾いています)。続きを読む
posted by ユキヒロ at 17:56| Comment(0) | TrackBack(0) | Universal 系 [新録音] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月20日

ミシェル・ペトルチアーニ,エディ・ルイス『デュオ・イン・パリ』

conferencedepresse1.jpg Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 1

conferencedepresse2.jpg Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 2

ドレフュスといえば、ジュリー・ドレフュスというのは半分ホントで、彼女はレーベルの創始者フランシスの実の娘。でも、ジャズレーベルとしてのドレフュスを代表するのは、なんといってもミッシェル・ペトルチアーニ(愛称ペトちゃん)。1962年12月28日、フランス、オーランジュ生まれ。1999年1月6日、ニューヨーク州ニューヨークで死去。

ペトちゃんは病気のせいで体がとてもちっちゃいけれど、「ピアノを鳴らす」ことにかけては誰にも負けません。正確で力強いタッチ、抜群のテクニックと歌心、観客をとことん楽しませようというサービス精神。「明るく朗らかな」という形容詞はジャズとは無縁の言葉ですが、ペトちゃんには似つかわしい。
特に90年代に入って、活動の拠点をそれまでのブルーノートから、母国フランスのドレフュスに移してから、その傾向が強いように感じます。小さな巨人は「爽やかな風」のように私たちの前を走り去っていきました(99年に急逝。ご冥福を祈ります)。

デュオ・イン・パリ Vol.1』『同 Vol.2』は、フランス人オルガン奏者エディ・ルイスとのデュオ作品です。
オルガンというと、60年代のプレスティジのコテコテ路線を思い浮かべて敬遠する人がいるかもしれませんが(あれはあれで奥の深い世界だと個人的には思います)、そこはフランス人ですから、アーシーな泥臭さは微塵も感じさせません。澄み渡る青空のようなカラッとした音を聞かせます。ペトちゃんとの相性もバッチリです。

ちなみに、ドレフュスの日本発売元ビデオアーツ・ミュージックではVol. 1 と Vol. 2 をカップリングして2枚組 CD で発売しているので、入手するならそちらが便利かも。

 

Eddy Louiss, Michel Petrucciani "Conference De Presse, Vol. 1"
(Dreyfus FDM 36568-2)
Eddy Louiss, Michel Petrucciani "Conference De Presse, Vol. 2"
(Dreyfus FDM 36573-2)

Michel Petrucciani (piano)
Eddy Louiss (organ)

Produced by Francis Dreyfus, Yves Chamberland
Recorded live at Petit Journal Montparnasse, Paris, 1994

[Tracks: Vol. 1] Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 1
01. Les Grelots Eddy Louiss (music) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 1 - Les grelots
02. Jean-Philippe Herbien Eddy Louiss, Michel Petrucciani (music) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 1 - Jean-Philippe Herbien
03. All The Things You Are Jerome Kern (music) / Oscar Hammerstein II (lyrics) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 1 - All the Things You Are
04. I Wrote You A Song Michel Petrucciani (music) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 1 - I Wrote Uou a Song
05. So What Miles Davis (music) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 1 - So What
06. These Foolish Things Jack Strachey, Harry Link (music) / Holt Marvell (lyrics) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 1 - These Foolish Things
07. Amesha Eddy Louiss (music) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 1 - Amesha
08. Simply Bop Michel Petrucciani (music) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 1 - Simply Bop

[Tracks: Vol. 2] Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 2
01. Autumn Leaves Joseph Kosma (music) / Jacques Prevert (French lyrics), Johnny Mercer (English lyrics) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 2 - Autumn Leaves
02. Hub Art Michel Petrucciani (music) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 2 - Hub Art
03. Caravan Duke Ellington, Juan Tizol (music) / Irving Mills (lyrics) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 2 - Caravan
04. Naissance Eddy Louiss (music) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 2 - Naissance
05. Rachid Michel Petrucciani (music) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 2 - Rachid
06. Caraibes Eddy Louiss (music) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 2 - Cara?bes
07. Au P'tit Jour Eddy Louiss (music) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 2 - Au p'tit jour
08. Summertime George Gershwin (music) / DuBose Heyward (lyrics) Eddy Louiss & Michel Petrucciani - Conf?rence de Presse, Vol. 2 - Summertime

[Links: Michel Petrucciani]
Michel Petrucciani (by Rainer Wolffram)
J'adore Michel Petrucciani (by poisson)
Discography of Michel Petrucciani (@ Corner Pocket by thedia)
Michel Petrucciani (@ Nelson's Navigator for Modern Jazz)
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic
[Links: Eddy Louiss]
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic

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2004年10月19日

カティア・ラベック『リトル・ガール・ブルー』

littlegirlblue.jpg

カティアとマリエルのラベック姉妹といえば、
クラシック界の名ピアノデュオとして知られているそうですが、
(ごめんなさい、私は全然そっち方面は知りません)
この『リトル・ガール・ブルー』は、その姉カティアが
個性的なジャズピアノの達人たちをゲストに招いて、
デュオ形式で収録したアルバムです。
(フランスのレーベル、 ドレフュスより。
 日本での発売元はビデオアーツ・ミュージック

それにしても、なんともぜいたくな作品です。
チック・コリアにハービー・ハンコック、
ゴンザロ・ルバルカバ、ジョー・ザビヌル、
ジョーイ・デフランセスコ、そしてミッシェル・カミロ。
ゲストの名前を見ただけで触手が動くのは、私だけではないはずです。

「クラシック畑の人間だから、どうせ譜面を弾いているんだろう」
というのは、おそらく正しい見方です。
たとえばカティアが1人で弾いている6曲目は、
アレンジがオスカー・ピーターソンで、
記譜した人の名前まで出ています。
でも、そういう偏狭なものの見方は、人生の楽しみを半減させます。
ピアノの音色を全身にあびるもよし、
ゲスト・プレイヤーの個性の違いを聞くもよし、
人それぞれ、いろんな楽しみ方がありそうです。続きを読む
posted by ユキヒロ at 09:30| Comment(0) | TrackBack(0) | Dreyfus Jazz | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月18日

ミッシェル・カミロ,トマティート『スペイン』

spain.jpg

輸入盤市場で異例のロングセラーを続けた『スペイン』。
ラテン系ピアニスト、ミッシェル・カミロと
フラメンコ・ギタリスト、トマティートが奏でる至福のとき。
(フラメンコの世界ではかなり有名な人らしいです)

ジャズとフラメンコの融合というと、
とっつきにくい感じがするかもしれませんが、
このアルバムに限ってはそんな心配は無用です。
とてもリラックスした空気の中、
その道を極めたマエストロ同士の親しげな語り合いを
聞くような、インティメイトな雰囲気に満ちています。

聞きどころは、冒頭の〈アランフェス協奏曲〉から
チック・コリアの名曲〈スペイン〉にいたる一連の流れです。
哀愁のラテンのキラー・チューン〈ベサメ・ムーチョ〉も入っています。

指はよく動くけど歌心がないとか、音が軽いとか、
テクニシャンにありがちな批判の多いカミロですが、
何事も深刻ぶればいいってものでもないでしょう? 
ラテンにはラテンのノリがあるわけで。
旋律の美しさ、出るところは出る、引くところは引く、
2人の絶妙な駆け引き。
心の平穏を取り戻したい人、ぜひ聞いてください。おすすめです。続きを読む
posted by ユキヒロ at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 [新録音] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月15日

D.D. ジャクソン『ソー・ファー』

sofar.jpg

D.D. ジャクソンは、メジャー・レーベル RCA Victor に2枚のアルバムを残しています(その後、古巣のジャスティン・タイムに復帰。耳障りのよい音楽を求めるメジャー・レーベルとはやはり相性が悪かったのか? その間の経緯はこちらにくわしい)。そのうちの1枚がこの『ソー・ファー』で、D.D. 自身初の全編ソロピアノ作品です。

この作品は D.D. が影響を受けたアーティストに捧げられたトリビュート・アルバムになっていて、曲ごとにいろんな人の名前があげられています。20世紀の偉大な作曲家にしてパーカッシヴなピアノ奏法の原点ともいうべきデューク・エリントン、モダンジャズ・ピアノの両巨頭セロニアス・モンクとバド・パウエル、フリージャズの総帥オーネット・コールマン、師匠筋にあたるジャッキ・バイアードにドン・プーレン(どちらもチャールズ・ミンガスのバンドで腕を磨いた)、ドミニカ出身のラテン系ピアニスト、ミッシェル・カミロなどなど。

おもしろいのは、クラシックの世界からフランスの作曲家ドビュッシーとロシア出身のピアニストウラジミール・ホロヴィッツがあげられていること。こういう人選を眺めているだけで、D.D. の音のイメージが自然と頭に浮かんでくる気がします。

もう1つ、注目すべきは1曲目の〈ニューヨーク組曲〉。「あれ?」と思ったあなたはスルドイ! この曲は先日紹介したアルバム、その名も『ニューヨーク組曲』の原型となった曲です。聞き比べてみると、9.11 前後のニューヨークに対する D.D. の感情移入のしかたの違いがわかるかも?

D.D. Jackson "... So Far"
(RCA Victor 63549-2)

D.D. Jackson (piano)

Recorded at Studio Victor, Montreal, Canada; May 8, 9, 1999

[Tracks]
01. Suite New York (music: D.D. Jackson)
02. Camiliano (for Michel Camilo) (music: D.D. Jackson)
03. Come Sunday (music: Duke Ellington)
04. Maybe Not (for Ornette Coleman) (music: D.D. Jackson)
05. Playground (for Claude Debussy) (music: D.D. Jackson)
06. I Mean You (music: Thelonious Monk)
07. Sweet Beginnings (The Wedding Song) (music: D.D. Jackson)
08. Round And Round (for Vladimir Horowitz) (music: D.D. Jackson)
09. Waltz For Mr. Hicks (for John Hicks) (music: D.D. Jackson)
10. Goodbye Pork Pie Hat (for Jaki Byard and Don Pullen) (music: Charles Mingus)
11. Poco-Loco-Moco (for Bud Powell) (music: D.D. Jackson)
12. Home (music: D.D. Jackson)

[Links: D.D. Jackson]
D.D. Jackson (Official Site)
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2004年10月14日

D.D. ジャクソン『リズム・ダンス』

rhythmdance.jpg

サッカーW杯1次予選、オマーンに勝ちましたね。オマーンとの3戦の中で、一番安心して見ていられました(一度だけ、川口がポカしてあせりましたが。でかした、田中!)。

昨日に引き続き、D.D. ジャクソンの 2nd アルバム『リズム・ダンス』です(レーベルはおなじみ ジャスティン・タイム)。

前作のメンバーからデヴィッド・マレイが抜けて、全編ピアノトリオで通しています。といっても、そこは D.D. のこと、ヤワなピアノであるわけがない。手のひらで鍵盤を叩きつける暴力的な力と心静かに平和を願うやさしさが、違和感なく同居しています。朝の通勤、通学に最適!(笑)



D.D. Jackson "Rhythm-Dance"
(Justin Time JUST 89-2)

D.D. Jackson (piano)
John Geggie (bass)
Jean Martin (drums)

Recorded at Studio Tempo, Montreal, Canada; January 15, 16, 1996

[Tracks]
01. DD Blues (music: D.D. Jackson)
02. Nueva Cancion (music: D.D. Jackson)
03. No Boundaries (music: D.D. Jackson)
04. Some Thoughts About You (music: D.D. Jackson)
05. Motion Sickness (music: D.D. Jackson)
06. Rhythm-Dance (music: D.D. Jackson)
07. Ayse (music: D.D. Jackson)
08. Dreams (music: D.D. Jackson)
09. Guitar Song (music: D.D. Jackson)
10. For Mama (music: D.D. Jackson)
11. Peace Of Mind (music: D.D. Jackson)

[Links: D.D. Jackson]
D.D. Jackson (Official Site)

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2004年10月13日

D.D. ジャクソン『ピース・ソング』

peacesong.jpg

東京は今日も雨。でも、保育園の子どもの運動会(土曜日の予定が雨で延期され、今日になった)は無事、開催されました。よかった、よかった(前半は体育館、後半は雨がやんで園庭で)。

さて、D.D. ジャクソンの衝撃的なデビュー作、『ピース・ソング』です(ジャスティン・タイムより)。

ラテンからフリーまでこなすヴァーサタイルなスタイルで、一部玄人の支持を集めたピアニスト、ドン・プーレン(1995年4月22日没)。D.D. は彼とちょうど入れ替わるようにシーンに登場しました。プーレンのもっていた激しさとメロディアスな部分をともに受け継ぎ、さらに発展させたような D.D. のスタイルはけっして万人向けではないと思いますが、エヴァンス系のこぎれいなピアノばかりが流行る時代、彼のような激しく、ひたむきなピアノを聞くと、心の底から生きる力が湧いてきます。

といっても、D.D. の音楽はけっして難解ではありません。だって、この童顔です。悪い人には見えないでしょう?(笑)寺島靖国さんのいう「哀愁のラテン」が好きな人にはたまらない曲が、これでもかというくらい入っています。朝の活力がほしいあなたに。



D.D. Jackson "Peace-Song"
(Justin Time JUST 72-2)

D.D. Jackson (piano)
John Geggie (bass)
Jean Martin (drums)
David Murray (tenor sax)

Recorded at Studio Tempo, Montreal, Canada; November 25, 26, 1994

[Tracks]
01. Waltz For A New Life (music: D.D. Jackson)
02. Breakout (music: D.D. Jackson)
03. Peace-Song (music: D.D. Jackson)
04. For Monk-Sake (music: D.D. Jackson)
05. Wisps Of Thought (music: D.D. Jackson)
06. Tunnel Vision (music: D.D. Jackson)
07. Seasons (music: D.D. Jackson)
08. Canon (music: D.D. Jackson)
09. Funerale (For Chris) (music: D.D. Jackson)

[Links: D.D. Jackson]
D.D. Jackson (Official Site)

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2004年10月12日

D.D. ジャクソン『ニューヨーク組曲』

suitefornewyork.jpg

台風が去り(ついでに子どもの運動会も延期され)、3連休も去って、それでも去らないのが仕事の〆切(涙)。

今週は、鍵盤を叩きつける激しさと哀愁漂う曲調が奇妙に混じりあって、独特の雰囲気を醸し出しているカナダ人ピアニスト兼コンポーザー、D.D. ジャクソンを紹介しましょう。

あのダイアナ・クラールがデビューを飾った(そして、そのデビュー盤『ステッピン・アウト』は、その後メジャー傘下の GRP に買い取られて、インディーズの悲哀を感じさせてくれました)カナダの ジャスティン・タイムから、最新作『ニューヨーク組曲』の登場です。

この作品、「組曲」というタイトルから想像がつくように、トータル・コンセプト・アルバムとなっています(もちろん 9.11 哀悼の意もこもっています)。

もともと日本人の琴線に触れるような「泣かせる」曲づくりに定評のある D.D. が、ストリングス入りのオーケストラに楽曲を提供するとどうなるか。D.D. に限ってアレンジ偏重のおとなしい(=つまらない)作品になるなんて心配はありません。躍動感あふれるピアノと変幻自在な作曲センス。フリーからラテンまで、縦横無尽に駆けめぐる音の快楽をあなたに。おすすめ。



D.D. Jackson "Suite For New York"
(Justin Time JUST 188-2)

Brad Turner (trumpet)
James Spaulding (alto sax, flute)
Tom Wolsh (trombone)
David Mott (baritone sax)
D.D. Jackson (piano)
Christian Howes (violin)
Peggy Lee (cello)
Ugonna Okegwo (bass)
Dafns Prieto (drums, percussion)

Recorded at Studio Piccolo, Montreal, Canada; December 4-18, 2002

[Tracks]
01. First Invocation (music: D.D. Jackson)
02. The City: Awakening (music: D.D. Jackson)
03. The City: Central Park Promenade & Conclusion (music: D.D. Jackson)
04. Second Invocation (music: D.D. Jackson)
05. Hopes And Dreams: Introduction (music: D.D. Jackson)
06. Hopes And Dreams: Main Section & Conclusion (music: D.D. Jackson)
07. BQE (music: D.D. Jackson)
08. Third Invocation (music: D.D. Jackson)
09. Brooklyn Lullaby (music: D.D. Jackson)
10. El Barrio (music: D.D. Jackson)
11. Final Invocation (Towers Of Light) (music: D.D. Jackson)

[Links: D.D. Jackson]
D.D. Jackson (Official Site)

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2004年10月08日

コーネリアス・クラウディオ・クロイシュ『スクープ』

scoop.jpg Cornelius Claudio Kreusch - Scoop

前作『ブラック・マッド・サウンド』の路線をさらに押し進めてボーカルやラップをフィーチャー、「踊れるジャズ」に磨きをかけたコーネリアス・クラウディオ・クロイシュ の『スクープ』です(ドイツのアクトレーベルより)。

アフリカ系のボーカリストを曲ごとに使い分け、うねるリズム、ほえるサックスをバックに、ひときわ美しいピアノが華麗に舞う。いやもうカッコイイのなんの。「ジャズは絶対4ビート」「ピアノトリオしか聴かないよ」というおカタい人はおいといて、ジャズに「今」のサウンドを求める人はぜひ。おすすめです。



Cornelius Claudio Kreusch "Scoop"
(Act 9255-2)

Cornelius Claudio Kreusch (piano)
Salif Keita (vocal)
Elisabeth Kontomanona (vocal)
Thomas Grimes (rap)
Fra-Fra Tribesmen (vocal)
Richard Bona (vocal)
Greg Osby (alto sax)
Bobby Watson (alto sax)
Ran Blake (tenor sax)
Johannes Tonio Kreusch (guitar)
Zaf Zapha (electric bass)
Anthony Cox (bass)
James Genus (bass)
Cyril Atef (drums)
Terri Lyne Carrington (drums)
Will Calhoun (drums)
Camille Gainer (drums)

Recorded at Systems Two, Brooklyn, NY, Studio SDS, Studio Le Garage, Paris; December 1996 - November 1997

[Tracks] Cornelius Claudio Kreusch - Scoop
01. Niles (music: Cornelius Claudio Kreusch)
02. Yarum (music: Cornelius Claudio Kreusch)
03. Salif (music: Cornelius Claudio Kreusch)
04. Scoop music: Cornelius Claudio Kreusch)
05. Imbao (music: Cornelius Claudio Kreusch)
06. Pulse (music: Cornelius Claudio Kreusch)
07. Faith (music: Cornelius Claudio Kreusch)
08. Feel! (music: Cornelius Claudio Kreusch)
09. Wocai (music: Cornelius Claudio Kreusch)
10. Flame (music: Cornelius Claudio Kreusch)
11. Nomad (music: Cornelius Claudio Kreusch)
12. Jafro (music: Cornelius Claudio Kreusch)

[Links: Cornelius Claudio Kreusch]
Cornelius Claudio Kreusch (Official Website)
[Links: Salif Keita]
Salif Keita (Official Website)
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2004年10月07日

コーネリアス・クラウディオ・クロイシュ『ブラック・マッド・サウンド』

blackmudsound.jpg 

ドイツ人のピアニスト、コーネリアス・クラウディオ・クロイシュ(発音あってますか? 以下、略して CCK)の『ブラック・マッド・サウンド』です(これまたドイツの enja レーベルより)。

とにかく1曲目を聞いてください。走り出したら止まらない疾走感、鼓動を揺さぶるリズム、もうちょーカッコイイっす(笑)。アルバム・タイトルは CCK 率いるグループ名。ドイツ人なのにプリミティブなアフリカの原風景をほのかに(この「ほのかに」というのがミソね)感じさせる音づくり。ピアノもめちゃうまい!

もう1人の注目は、アルト・サックスのケニー・ギャレット。こんなに気持ちよく吹きまくる彼はめったに聞けません。ちなみに、その昔ブルーノート東京で生ケニーを見たことがあります。演奏後、ノリノリのうちの奥さんがサインをねだったら、「ケニーギャレシト」(小さい「ッ」じゃなくて「シ」ね)とカタカナで書いてくました(笑)。彼はきっと親日派ですね。



Cornelius Claudio Kreusch "Black Mud Sound"
(enja CD 9087-2)

Kenny Garrett (alto sax, soprano sax)
Cornelius Claudio Kreusch (piano)
Anthony Cox (bass)
Marvin "Smitty" Smith (drums)
Hassan Hakmoun (vocal, sintir) #5

Recorded at Systems Two, Brooklyn, NY; December 20, 21, 1994, February 28, 1995

[Tracks]
01. So! (music: Cornelius Claudio Kreusch)
02. Way:Out (music: Cornelius Claudio Kreusch)
03. Nubian Queen (music: Cornelius Claudio Kreusch)
04. What? (music: Cornelius Claudio Kreusch)
05. Mopti (music: Don Cherry)
06. Deep Talk (music: Cornelius Claudio Kreusch)
07. Upfront (And Rest) (music: Cornelius Claudio Kreusch)
08. Jungle/Black (music: Cornelius Claudio Kreusch)
09. So-Far... (music: Cornelius Claudio Kreusch)

[Links: Kenny Garrett]
Kenny Garrett (Official Website)
[Links: Cornelius Claudio Kreusch]
Cornelius Claudio Kreusch (Official Website)
[Links: Hassan Hakmoun]
Hassan Hakmoun online (Official Website)

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2004年10月06日

ミリアム・アルター『サイレント・ウォーク』

silentwalk.jpg

前回紹介したデビュー盤に続くミリアム・アルターの第2弾、『サイレント・ウォーク』。レーベルがオランダのチャレンジに変わったのと、ベースが変わった以外はメンバーも同じ、プロデューサーも同じで(オランダ人ベース奏者 Hein Van de Geyn。なんて発音するんでしょう?)、基本的には前作の路線を踏襲したつくりになっています。

タイトル曲は自分の母親に捧げれたもの。老女が独り静かに歩く様子が目に見えるようです。続く5曲目〈希望の朝〉。部屋の中に降り注ぐやわらかな朝日が、生きる力を与えてくれます。そして、ボサノヴァの神様、アントニオ・カルロス・ジョビンに捧げられた2曲目。インスト曲なのに、情景が目の前に鮮やかに広がる。

ミリアムの曲にはセピア色の思い出がつまっています。ジャケットの雰囲気そのままの音楽です。



Myriam Alter "Silent Walk"
(Challenge CHR 70035)

Gino Lattuca (trumpet, flugelhorn)
Ben Sluijs (alto sax)
Myriam Alter (piano)
Stefan Lievestro (bass)
Jan de Haas (drums)

Produced by Hein Van de Geyn
Recorded at Soetelieve Studio's, Hertogenbosch; December 5, 6, 1995

[Tracks]
01. Bach Home (music: Myriam Alter)
02. Jobim (music: Myriam Alter)
03. Ypso Facto (music: Myriam Alter)
04. Silent Walk (music: Myriam Alter)
05. Morning Hope (music: Myriam Alter)
06. Talking With You (music: Myriam Alter)
07. Time To Move (music: Myriam Alter)
08. Three For Two (music: Myriam Alter)
09. One Upon A Time... (music: Myriam Alter)
10. Flues (music: Myriam Alter)

[Links: Myriam Alter]
Myriam Alter (@ enja records)

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2004年10月05日

ミリアム・アルター『レミニッセンス』

reminiscence.jpg
↑ これはBシャープ原盤のジャケットです。

reminiscence_as.jpg
↑ これは澤野工房盤(AS 039)のジャケットです。

今やすっかりおなじみになった澤野工房
毎回、聞いたこともないようなアーティストを発掘して
楽しませてくれますが、自分の持っていた CD が
澤野盤としてリニューアルされるのは、
また格別にうれしいもの。
「ああ、オレの選択って間違ってなかったんだな」
とお墨つきをもらったような気がするから不思議です(笑)。

というわけで、ベルギーのコンポーザー兼ピアニスト、
ミリアム・アルターの登場です。
彼女はブリュッセル大学で心理学を専攻した後、
広告代理店勤務(7年)、ダンス教室の経営(7年)を経て、
ジャズの世界に足を踏み入れたという異色の経歴の持ち主。

ミリアムの音楽(特に作曲面)を一言でいえば「洗練された欧州美」。
よく練られたホーン・アレンジが耳に心地いいです。
『追憶(レミニッセンス)』というタイトルそのままの、
美しい思い出たちが、鮮やかによみがえります。参加メンバー・録音年月日・曲目・リンクなど
posted by ユキヒロ at 09:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 澤野工房系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月04日

アラン・パスカ『デディケーションズ』

dedications.jpg

前回に引き続き、ポストカードレーベルより、
アラン・パスカの第2弾『デディケーションズ』です。
今回もオールスター・メンバーで、パスカのピアノに
デイヴ・ホランドのベース、
ポール・モチアンのドラムというピアノ・トリオに、
ランディとマイケルのブレッカー兄弟や、
ゲイリー・バーツが数曲からむという構成です。

それにしても、このパスカ、いい曲を書きます。
ホーン陣のアレンジがたくみな1曲目、
静寂の中にサックスの幽玄な音色が響き渡る2曲目、
ピーター・アースキンのトリオでも再演された名曲〈タイオワ〉など、
1枚通して聞いてもまったくダレるところがありません。

すでに入手がむずかしくなっているかもしれないけれど、
見つけたら即「買い」です。
澤野工房のミリアム・アルターを聞いて
「たまには管入りもいいなあ」と思った人なら、
きっと満足できる出来映えになっているはずです。続きを読む
posted by ユキヒロ at 10:52| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 [新録音] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月03日

アラン・パスカ『ミラグロ』

milagro.jpg

叙情派ピアニスト兼コンポーザー、アラン・パスカの初リーダー作です。
ポストカードレーベルより)

この『ミラグロ』は、パスカのピアノに、
ジャック・デジョネットのドラム、
デイヴ・ホランドのベースというトリオを主体に、
曲によって、マイケル・ブレッカーのテナーらが加わるという構成です。
ニュージャージー生まれのアメリカ人なのに、
まるで欧州エヴァンス派のようなリリカルなピアノを弾きます。
自作曲もグッドです。
派手さはないけど、しっとりとした情感をたたえた、
映画音楽のようないい曲がズラリ。
これだけ要素がそろっているのに、日本で火がつかないのはなぜでしょう?

これを書くために、あらためて彼の経歴を調べてみて
ビックリしたのですが、意外と芸暦が古いようで、
学生時代はピアニストのジャッキー・バイアードに師事し、
トニー・ウィリアムスの「ライフタイム」に参加したあと、
ロック畑で下積み時代を過ごし、
ボブ・ディランやサンタナのバックを務めたりしたそうです。
その後、ハリウッド映画のサントラなどを経て、
(彼の作風はこんなところにヒントがあるかも)
ようやく自己名義のアルバムを吹き込む機会を得た。
それがこの『ミラグロ』です。
最近では、ドラムのピーター・アースキンのトリオで弾いています。
(彼とは学生時代のルームメイトだったらしい)

オフィシャル・サイトでは、愛娘とのツーショット写真を載せるなど、
子煩悩ぶりを発揮する意外な側面も。
生年月日を隠しているのは、なぜでしょう?続きを読む
posted by ユキヒロ at 18:41| Comment(1) | TrackBack(0) | その他 [新録音] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月01日

ジャンゴ・ベイツ『今晩は、今日もニュースをお送りします』

goodevening.jpg

このブログをはじめたために、
今週は愛用の iPod(クリック・ホイール以前の40GB)
でジャンゴ・ベイツを聞きまくっているのですが、
どうもこの人の音楽は粘着質で、
一度ハマるとなかなか足抜けできません(笑)。
というわけで、今週は「ジャンゴ週間」ということで
勘弁してもらいましょう。

カルテット(ジャンゴのレギュラーグループ、ヒューマン・チェイン)
+オーケストラの作品あり、
ストリングス・カルテット(これもおなじみ、スミス・カルテット)あり、
サックス・カルテットありの
まさにジャンゴのショーケースともいうべき作品で、
もし彼に興味をもった人(あなたに幸せが訪れますように!)がいたら、
このアルバムあたりから入門するのがいいかも。
(調べたら、現在アマゾンでは取り扱っていないようです。残念!
 中古 CD ショップなどで見かけたら、即ゲットですね!!!)

ちなみに、アルバム・タイトルは「BBC World Service」の
出だしのあいさつらしいです。
「今晩は、今日もニュースをお送りします」という感じでしょうか。続きを読む
posted by ユキヒロ at 09:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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