2004年09月29日

ジャンゴ・ベイツ『オータム・ファイア』

autumnfires.jpg

引き続きジャンゴ・ベイツの jMT 三部作から「秋」バージョンを。
といっても、この『オータム・ファイア』は
これまでの大所帯のにぎやかさとはかなり趣を異にして、
ジャンゴの一人舞台ソロピアノ作品となっています。

コンポーザー、アレンジャーとしての評価が先行する彼ですが、
ピアニストとしての腕も超一流。
が、そこはジャンゴのこと、原曲のメロディーをそのまま弾くような
野暮(?)ことはいたしません。
たとえば、1曲目の〈枯葉〉。
これが本当にあの〈枯葉〉かと思うくらい、
まったく別の曲に変身しています。
これこそジャンゴの真骨頂なんですが、
「そういうのは嫌い」という人には無理にすすめません。

驚いたのは、ジョン・コルトレーンの〈ジャイアント・ステップス〉。
初出はもちろん、アトランティック盤『ジャイアント・ステップス』ですね。
「なんでジャンゴがコルトレーン?」
という疑問を抱えたまま耳を傾けると、
意外や意外、けっこうまともに弾いています。
でも、妙な具合に低音が腹に響いてくる。
ここで私はハッと気づきました。これって、もしかして
「偉大な一歩」ならぬ「巨人の足音」じゃないの? 
そう思って聞いてみると、なるほど左手がドシン、ドシンと、
まるで大男が大地を揺るがすように歩いています。
いやあ、なんという遊び心。
ますますジャンゴが好きになってしまいました。続きを読む
posted by ユキヒロ at 09:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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