2004年09月30日

ジャンゴ・ベイツ『サマー・フルーツ』

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ジャンゴ・ベイツの jMT 三部作も今日が最後。
もぎたての『夏のフルーツ』を召し上がれ。

ジャンゴの楽しさは、バラエティに富んだ作曲にあるのですが、
タイトルづけにも、彼独特のユーモラスなセンスがにじみ出ています。
だって、
〈肘掛け椅子のマーチ〉
〈プランクトンの餌〉
〈プリンの女王〉
〈サーカスの夜〉なんですよ。
曲名を見ただけで、聞いてみたくなってきたでしょ? 
聞けばもっと楽しめます。
思わず口ずさみたくなるような、
印象的なメロディーの洪水を全身で浴びてください。

ジャケット写真にもオレンジ色の「兜」がありますが、
裏ジャケットには新聞紙でつくった「兜」をかぶった
ジャンゴその人が写っています。
何か意味があるのでしょうか?

ところで、ジャンゴ・ベイツは
1997年にデンマークの「ジャズパー賞」を受賞しました。
この賞がらみで2枚の CD も製作されています。
ライク・ライフ』と『クワイエット・ナイツ』がそれです。
それぞれ楽しい作品ですが、
こちらについては、またの機会に。続きを読む
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2004年09月29日

ジャンゴ・ベイツ『オータム・ファイア』

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引き続きジャンゴ・ベイツの jMT 三部作から「秋」バージョンを。
といっても、この『オータム・ファイア』は
これまでの大所帯のにぎやかさとはかなり趣を異にして、
ジャンゴの一人舞台ソロピアノ作品となっています。

コンポーザー、アレンジャーとしての評価が先行する彼ですが、
ピアニストとしての腕も超一流。
が、そこはジャンゴのこと、原曲のメロディーをそのまま弾くような
野暮(?)ことはいたしません。
たとえば、1曲目の〈枯葉〉。
これが本当にあの〈枯葉〉かと思うくらい、
まったく別の曲に変身しています。
これこそジャンゴの真骨頂なんですが、
「そういうのは嫌い」という人には無理にすすめません。

驚いたのは、ジョン・コルトレーンの〈ジャイアント・ステップス〉。
初出はもちろん、アトランティック盤『ジャイアント・ステップス』ですね。
「なんでジャンゴがコルトレーン?」
という疑問を抱えたまま耳を傾けると、
意外や意外、けっこうまともに弾いています。
でも、妙な具合に低音が腹に響いてくる。
ここで私はハッと気づきました。これって、もしかして
「偉大な一歩」ならぬ「巨人の足音」じゃないの? 
そう思って聞いてみると、なるほど左手がドシン、ドシンと、
まるで大男が大地を揺るがすように歩いています。
いやあ、なんという遊び心。
ますますジャンゴが好きになってしまいました。続きを読む
posted by ユキヒロ at 09:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月28日

ジャンゴ・ベイツ『ウインター・トゥルース』

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ジャンゴ・ベイツは、
ドイツの jMT (アルバム・リストはこちら)レーベルに
「夏」「秋」「冬」の三部作を残しています。
今日紹介する『ウインター・トゥルース』はその「冬」バージョン。
(jMT は活動停止。プロデューサーのステファン・ウィンターは
 現在、Winter & Winter レーベルを主宰しています)

ポップでアヴァンギャルド、
やっていることは実は相当ややこしいんだけど
独特のユーモアでそれを感じさせない、
というジャンゴの音楽を堪能できます。

メンバー全員がコーラスで盛り上げる
〈ユー・キャント・ハヴ・エブリシング〉。
(1曲目と10曲目は別アレンジです)
一度聞いたら忘れられないこのメロディーを
どう表現したらいいのでしょう? 
いや、ホントに耳に残って、数日間は頭の中で
グルグル「リプライズ」されること間違いなし。

そして、4曲目には、唯一のカバー曲
〈ニューヨーク、ニューヨーク〉が入っています。
前回の〈マイ・ウェイ〉に引き続いてのシナトラの代表曲。
何か意味があるんでしょうか?続きを読む
posted by ユキヒロ at 10:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月27日

Yen Town Band『モンタージュ』

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ジャンゴ・ベイツの〈マイ・ウェイ〉を聞いていたら、
急に思い出して、こちらも久しぶりに取り出しちゃいました。
岩井俊二監督の映画『スワロウテイル』の劇中バンド
Yen Town Band のデビュー作『モンタージュ』です。
(ボーカルは映画にも出演していた Chara、
 プロデュースはマイ・リトル・ラバーの 小林武史です)

実は私、この映画で Chara が歌う〈マイ・ウェイ〉を聞いて、
はじめてこの曲が好きになりました。
それまではこの曲のよさがわからなかった。
奇をてらうわけじゃなく、
とてもオーソドックスに歌っているのに、なんかこう、
人の心にグッと訴えかけるものがある。
ああ、いい曲だなあって、しみじみと思ったわけです。

このアルバム、あらためて聞き直してみると、いいんですよ。
Chara の声には、人をハマらせる何かがあります。
彼女にアルバム全曲ジャズだけを歌わせたアルバムを作れば、
いいものができると思うんだけどなあ。
どなたかそんなアルバム作ってくれませんか?続きを読む
posted by ユキヒロ at 16:45| Comment(1) | TrackBack(0) | Sony BMG 系 [新録音] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジャンゴ・ベイツ『ユー・リヴ・アンド・ラーン ...(アパレントリー)』

youliveandlearn.jpg

ジャズ好きとうたっておきながら、
のっけからジャンゴ・ベイツというのも何ですが、
久しぶりに届いた新作、
うれしくなって思わず最初の1枚に選んでしまいました。
ユー・リヴ・アンド・ラーン ...(アパレントリー)』です。

ジャンゴ・ベイツはイギリスの作曲家兼ピアニスト兼Ebホーン奏者。
1960年生まれというから、
けっこうオジサン(失礼!)のはずなんだけど、
子どものような遊び心で毎回楽しませてくれます。
その作品を一言でいうと、
おもちゃ箱をいっぺんにぶちまけたような、何でもありの楽しさ。
ジャケット写真やブックレットまで含めて、
こういう作品を手もとに置いておくと幸せになれます。

ジャンゴが率いるカルテット「ヒューマン・チェイン」に
ストリングスの「スミス・カルテット」に
ジョセフィン・リンドスタンドという女性ヴォーカルを中心に、
曲によってゲストを迎えながら、構成されています。
(なかにはデヴィッド・サンボーンなんてのも参加してます)

それにしても、この選曲はどうです。
オリジナル曲の楽しさはいつものことだけれど、
デヴィッド・ボウイの〈ライフ・オン・マーズ〉に、
(その昔、ボウイ好きの友達がカセットテープ(なつかしいね)
 に自ら選曲したベスト盤をダビングしてくれて、
 よく聞いていました。まさに感涙ものです)
ギルバート・オサリバンの〈アローン・アゲイン(ナチュラリー)〉、
(ホントにいい曲ですね)
それになんと、あの〈マイ・ウェイ〉まで入っている! 
オジサマたちのカラオケ御用達曲という、
ある意味不当な(?)扱いを受けてきたこの曲が、
ジャンゴの手にかかると、こんな楽しげな、
カラフルな曲に化けてしまうんです。
これぞ奇才。ぜひお試しあれ。続きを読む
posted by ユキヒロ at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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