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2010年07月25日
2008年01月04日
ポール・チェンバース『ベース・オン・トップ』

今から39年前の今日、ポール・チェンバースがこの世を去りました。
ハードバップの黄金時代を支えたファースト・コールのベーシスト、ポール・チェンバース(Paul Laurence Dunbar Chambers, Jr.)。1935年4月22日、ペンシルヴァニア州ピッツバーグ生まれのデトロイト育ち。1969年1月4日、ニューヨーク州ニューヨークで結核のため亡くなりました(33歳のとき)。
マイルス・デイヴィス・クインテットへの参加やプレスティッジからアトランティック時代にかけてのジョン・コルトレーンとの共演で知られていますが、50年代半ばに大挙してニューヨークに押しかけたデトロイト出身のミュージシャンがらみの録音も数知れず。
通算4枚目となるリーダー作『ベース・オン・トップ
ベース(コントラバス)には、弦を指ではじくピッツィカート奏法と、弦を弓で弾くアルコ奏法がありますが、ポールは堅実に4ビートを刻むピッツィカート奏法の名手です。
本人はアルコも好きだったようで、ポールの弓弾きは、有名な〈イエスタデイズ〉の演奏で聴けます。耳をすませると、音程的にはあやしいところがなきにしもあらず。興味本位でなら聴けますが、これを名演とするのはいかがなものでしょう?
むしろ、聴くならポールのどっしりとしたピッツィカート奏法を楽しむ〈ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ〉とか、〈ディア・オールド・ストックホルム〉のほうがいいのでは?
ハンク兄貴のピアノは全体的にバッキングに徹していて、前面に出るのはケニー先生のギターとポール君のベースです。おとなしめの弦楽器どうしのやりとりが主体なので、全体に地味な印象があります。
こういう地味なアルバムは、細部に注目して聴くと楽しめます。地を這うようなポール君のベースラインだけを追っていくと、彼がなぜファースト・コールのベーシストだったのか、それがわかるしくみになっています。
Paul Chambers "Bass On Top"
(Blue Note BLP 1569 / BST 81569)
Hank Jones (piano)
Kenny Burrell (guitar)
Paul Chambers (bass)
Art Taylor (drums)
Produced by Alfred Lion
Recorded by Rudy Van Gelder
Recorded at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ; July 14, 1957
[Tracks]
01. Yesterdays Jerome Kern (music) / Otto Harbach (lyrics)
02. You'd Be So Nice To Come Home To Cole Porter (music and lyrics)
03. Chasin' The Bird Charlie Parker (music)
04. Dear Old Stockholm (traditional)
05. The Theme Miles Davis (music)
06. I'm Confessin' (That I Love You) Ellis Reynolds (music) / Don Dougherty (lyrics)
07. CHambers Mates Paul Chambers, Kenny Burrell (music)
[Links: Hank Jones]
Hank Jones (Official Website)
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic
[Links: Kenny Burrell]
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic
[Links: Paul Chambers]
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic
[Links: Art Taylor]
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic
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2008年01月03日
マイルス・デイヴィス『ジャック・ジョンソン』

あけましておめでとうございます。今年もゆる〜く更新していきますので、おつきあいくださいな。
『イン・ア・サイレント・ウェイ
マイルスは創作活動をやめたわけではありません。むしろ彼の創造力はピークにありました。なにかアイディアが浮かぶと、すぐさまそれに見合ったメンバーをセレクトし、スタジオにいって試してみる。複数のキーボードを組み合わせたり、ベースを倍にしたり、ギターを倍にしてみたりするのは、頭のなかに鳴っている音楽を具現化するための試行錯誤であって、いったん実現されてしまえば、それはもう彼の関心をとらえることはありませんでした。やりたいことは山ほどあったので、過去をふり返る余裕なんてなかった。録るだけ録ったら「あとはよろしく!」というわけです。
「あと」をまかされたのが、プロデューサーのテオ・マセロです。彼のテープの切り貼り編集がなければ、この時期のマイルスのスタジオ録音は、そのほとんどが垂れ流しの習作の域を出ませんでした。
これ以降、マイルスのオフィシャル盤は録音日やメンバーが入り乱れ、ほとんどがオムニバス盤のような体裁となっていきますが、それは、そもそもマイルスに1枚単位で区切られたアルバムを制作する意図がなかったからです。録りためた音源を、あるコンセプトで切り取って、売れる形に仕上げたのが、コロンビアの社員でもあったテオ・マセロです。
『死刑台のエレベーター
なにしろマイルスは、映画のサントラ盤の依頼は受けたけれども、そのために曲をつくったわけでもなければ、それ専用に録音したわけでもない。宝島社文庫の『自叙伝2
その春、ジャック・ジョンソンというボクサーの生涯を描いた映画「ジャック・ジョンソン」のサウンドトラックになる演奏をレコーディングした。(中略)オレの頭の中には、ボクサーがよくやる、摺り足のあの動きがあった。それはダンスのステップのようで、汽車の音のようなものだ。時速八〇マイル(約一三〇キロ)で走っている汽車に乗って、車輪が線路に触れているスピードが一定だと、ガタンゴトン、ガタンゴトン、ガタンゴトンと、車輪が線路の継ぎ目を走っていく一定のリズムが想像できる。ジョー・ルイスやジャック・ジョンソンといった偉大なボクサーを思った時、そんなイメージが湧いてきたんだ。大きなヘビー級のボクサーが向かってくると、汽車が走ってくるように見えるだろ?
と、もっともらしく語られていますが、実際はギャラの2000ドルの半分をテオに渡して、「よろしく」と丸投げしただけだということが、中山康樹さんの『マイルスを聴け!〈Version 7〉
テオは映画とは無関係に録音されたありものの素材を使って、それらしい音楽に仕上げただけでした。「エエッ? そんなのありかよ」というアナタ。それがありなのがマイルスです。そして、そういうマイルスのイメージは、テオ・マセロの手腕によって作られた部分も大きかったということです。
説明が後づけであろうがそうでなかろうが、ここで聴かれる音楽は、マイルスの音以外の何ものでもありません。そこがいかにもマイルス(&テオ)らしいと思うのは、私だけではないはずです。
Miles Davis "A Tribute To Jack Johnson"
(Columbia KC 30455)
Miles Davis (trumpet)
Steve Grossman (soprano sax)
Bennie Maupin (bass clarinet) #2
Herbie Hancock (keyboard)
Chick Corea (electric piano) #2
John McLaughlin (guitar)
Sonny Sharrock (guitar) #2
Michael Henderson (electric bass)
Dave Holland (electric bass) #2
Billy Cobham (drums)
Jack DeJohnette (drums) #2
Produced by Teo Macero
Recorded at Columbia Studio B, NYC; February 18 (part of #2), April 7 (#1, 2), 1970
[Tracks]
01. Right Off Teo Macero, Miles Davis (music)
02. Yesternow Miles Davis (music)
[Links: Miles Davis]
Miles Davis (Official Website)
Miles Ahead: A Miles Davis Website (by Peter Losin)
Miles Davis: Missing Links (by Thomas Westphal)
Miles Davis Discography Project (@ Jazz Discography Project)
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic
[Links: Steve Grossman]
Steve Grossman (@ Nelson's Navigator for Modern Jazz)
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic
[Links: Bennie Maupin]
Bennie Maupin (Official Website)
Bennie Maupin Discography (by Christian Genzel)
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic
[Links: Herbie Hancock]
Herbie Hancock (Official Website)
Herbie Hancock Discography (by Christian Genzel)
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic
[Links: Chick Corea]
Chick Corea (Official Website)
Chick Corea Discography Project (@ Jazz Discography Project)
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic
[Links: John McLaughlin]
John McLaughlin (Official Website)
Pages of Fire: The John McLaughlin WWW Tribute Server (by David Marshall)
John McLaughlin Archives
John McLaughlin Discography (by Johann Haidenbauer)
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic
[Links: Sonny Sharrock]
The Sonny Sharrock Visual Discography
Sonny Sharrock: Sweet Butterfingers (by Enit Farber)
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic
[Links: Michael Henderson]
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic
[Links: Dave Holland]
Dave Holland (Official Website)
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic
[Links: Billy Cobham]
Billy Cobham (Official Website)
>> ウィキペディア / Wikipedia / allmusic
[Links: Jack DeJohnette]
Jack DeJohnette (Official Website)
Jack DeJohnette Homepage (by Piotr Marek, Jr.)
Jack Dejohnette Collection (by ANTAIOS)
Jack DeJohnette Complete Discography を目指すページ (@ 東北大学モダンジャズ研究会)
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